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2014/12/27

別れ  

昨日、一人の女性との別れがありました。
弊社は神奈川県のS金属から金属材料を購入しているのですが、そこの女性社員のKさんが諸事情により退職することになりました。
納期や金額で無理なお願いを聞いてもらったり、厳しいクレームの電話をしたり、Kさんには迷惑を掛けていたと思います。
ですが、仕事がテキパキと出来る人なので、私も安心して仕事をお願いする事ができたのです。

Kさんは内勤業務なので、弊社に納品に来たりすることはありません。
ですので、一度も直接会った事もなく、顔もわかりません。
営業担当の男性社員はいるのですが、外出している事が多いので基本的にはKさんと電話で仕事のやり取りをします。

Kさんと初めて話したのは、私が設計を担当するようになった2004年頃だと思います。
ですが、材料の注文や図面の不明箇所の問い合わせ等、ごく普通の仕事の電話だけでしたので、数年間は他の女性社員との区別もつきませんでした。

2009年頃だと思いますが、頼んでいた品物が不良品だった事がありました。
その時、当時の営業担当K君の取った態度と言動に対して私は非常に腹が立ち、彼の会社に電話をしました。
電話に出た女性社員に「あいつは何だ!俺をなめてるのか!」と大人気ないクレームをしました。
その女性社員は「なめてなんていませんよ。彼は少し不器用な性格なんです。長い目で見てあげてください」というような内容の事を私に言いました。
彼女にしてみれば単なるクレーム処理の対応なんでしょうけど、私は彼女から何か重要な事を教えてもらった感じがしました。
その女性社員がKさんで、それがきっかけで、仕事から脱線したような会話も時々するようになりました。
天気やニュースのような時事ネタ、私の娘の事、お酒の話など、仕事中の電話なので時間にしたら1〜2分くらいの会話なんですが、楽しい時間でした。
また、私の娘の誕生日にマグカップをプレゼントしてくれたり、静岡県で売っていない文房具を代わりに買ってきてくれたり、プライベートでもお世話になりました、

私も今年44歳ですので、卒業、引越し、転職、失恋、死去等、数多くの別れを経験しています。
ですが、電話でしか話したことのない人との別れが、これ程寂しく、悲しいとは思いませんでした。
昨日の夕方、材料の金額交渉が最後の電話となりましたが、電話をしながら涙が出てきました。
私の人生においてKさんはとても重要な女性だったという事を実感しました。

『人生とは、出会いと縁と別れです。
出会ってから別れるまでの間に、嬉しいことや悲しいことがあって、
それを無事に越えていくことが生きるということなんです。』


これは瀬戸内寂聴さんの名言ですが、今はこの言葉がとても深く感じられます。

最後に、普段のKさんに対する呼び方で締めたいと思います。

「Tちゃん。今までありがとうございました。Tちゃんから教えられたことは私の人生の宝です。新たな人生を強くたくましく生き抜いて下さい。陰ながら応援しています。」

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