入手困難と言っても珍しいとか高価な魚というわけではない。捨てられてしまう魚なのだ。普通の魚屋で売られることがない。仕入れる魚屋なんかないのだ。大量に水揚げされても海に「ぶんなげちゃう」そうなのだ。佐島の魚屋さんがそう言っていた。この魚は名前がヒイラギ。クリスマスの飾りによく使われるトゲトゲの葉っぱの柊とそっくりで平べったくてトゲがある。この魚を捨てるのはもったいない。そのまま塩でも振ってザルに入れて天火に干せばいいお摘みになる。カリカリになったらフライパンで煎ると水分が抜けてカリカリと食べられる。脂肪もじわっとでてきて美味しい。
今回も佐島の魚屋さんで売っていた訳ではなく、しこいわしの入った桶に混じっていたヒイラギをより分けてザルに入れて「売ってください」と言って入手したもの。100円だったかな(捨てちゃう魚なのに)。しこいわしと同じタナにいるので一緒に獲れてしまうらしいが、漁港の内側でハゼ釣などしていても引っかかってくることが多い。