▼ 低い死亡率
新型ウイルスによるインフルエンザの死亡率がWHOから発表された.日本の人口当たりの死亡率は,世界最低水準の100万人あたり0.2人であった.単純計算では,人口1千万人につき,2人の死者が発生することになる(図はasahi.com).
この死亡率は,季節性インフルエンザよりも低率である.日本の季節性インフルエンザによる死亡率は,その年の流行具合によってばらつきはあるが,毎年数百人以上が死亡している.しかし,これは季節性インフルエンザが直接の死因として計算された場合であり,実際は,インフルエンザを契機に,肺炎などの合併症を併発して死亡する方が遥かに多い.そのため,インフルエンザが死亡のきっかけを作ったケースも含めて死亡者を算出する必要がある.このような考え方を超過死亡概念という.
超過死亡を含めた場合の,季節性インフルエンザの日本国内の死者数は,毎年概ね1万人程度とされている.人口あたりの死亡率は約0.09%である.新型の死亡率と比較してほしい.日本の新型ウイルスによる死亡率は100万人あたり0.2人ということは,0.00002%となる.季節性と比較すると,4500分の1である.
註:ここで用語の使い方を整理します.
死亡率とは,一定期間中に,ある病気で死亡する人を人口で割った値となります.つまり,人口当たり何人の死者が出るかの目安です.
致死率とは,ある病気に感染して発病した場合,死亡にいたる割合が何%かを表します.致死率100%の病気は狂犬病です.狂犬病は発病したら100%死にます.怖いですね.
超過死亡とは,上記の説明通りですが,季節性インフルエンザの死亡率を論ずる場合は,超過死亡で計算しないと過小評価することになります.
そうなると,この100万人あたり0.2人の死亡率とは,大変なインパクトのある数字である.要するに「みんな騒ぎすぎ」となる.新型なんぞ全然怖くないのだ.季節性の方が遥かに重大なのである.わざわざ季節性インフルエンザワクチンの生産ラインを止めて,新型ウイルスのワクチンを作るのは愚の骨頂である.
次に新型の致死率はどうか.2009年5月中旬から第37週(9月14〜20日)までのインフルエンザ累積患者数は、約85万人である.そのほとんどが新型インフルエンザの患者であることは,別の調査によって明らかにされている.この数にもとづいた,日本における新型ウイルスによる患者の致死率は約0.002%である.
つまり,10万人感染したら,2人死亡する割合だ.季節性インフルエンザの致死率は0.05%から0.1%である.少なく見積もっても,10万人感染したら50人死亡することになる.新型の25倍である.しかも,この新型の致死率は,ワクチン接種が始まる前の値である.
このデータは,夏場の統計なので,これから冬になった場合,もっと致死率,死亡率ともに上昇することが予想される.それでも日本の死亡率,致死率の低さは「異常」である.世界の関係者が賞賛したという.逆に,日本の好成績は何が原因なのか,分析する必要がある.
少し前に,厚生労働省の医系技官の木村盛世という人物が,テレビで日本の対策を猛批判していたが,この女は自分の左遷に対する八つ当たりばかりで,日本の成績が良好であることや,その原因として何が考えられるかなど,本来専門家としてコメントすべきことはスルーしていた.しかも,この女,新型ワクチンを国民全員分確保しろなどと主張している.勉強不足である.
▼ ワクチンの恐怖
ワクチンは一定の割合で副作用が発生する.
ときには死亡する事もあるのだ.
季節性をやや上回る発生率 新型ワクチンの副作用
厚生労働省は28日、10月26日までの1週間に新型インフルエンザワクチンの接種を受けた医療従事者では、重い副作用の発生率は0・0007%で、昨年度の季節性インフルエンザのワクチンによる発生率0・0003%をやや上回ったと発表した。
ただ、厚労省は「医療機関に積極的な報告を求めているためで、副作用の発生頻度は季節性と同水準」とみている。
厚労省によると、接種を受けた人は推定で約85万人。重い副作用症状が出たのは6人で、症状はアナフィラキシーショック、吐き気、発熱など。これとは別に、じんましん、接種部位の痛みなどの軽い症状の報告が75人からあった。
昨年度の季節性ワクチンでは約4740万人が接種を受け、重い副作用報告は121人だった。
厚労省は11月中旬をめどに、10月に実際に接種を受けた人数を集計し、副作用発生率の確定値を公表する。その後も1カ月ごとの数値を公表する予定。(北海道新聞)
11月18日現在,新型ウイルスに対するワクチン接種で死亡した例が8件報告されている.そのうち3件はワクチン接種との因果関係は不明とされている.
【新型インフル】ワクチン接種後の死亡、新たに4人
2009.11.18 13:10
厚生労働省は18日、新型インフルエンザの国産ワクチン接種後の死亡が、同日までに新たに4人報告されたと発表した。持病のある60〜80代の男女で、厚労省は3人について「新型ワクチン接種との関連がないか低い」と、もう1人は「評価不能」としている。接種後の死亡報告は計8人となった。
厚労省によると、肺炎を繰り返していた富山県の80代男性は、新型ワクチンの約1週間後に接種を受けた季節性ワクチンの影響で発熱した可能性があるが、死亡との関連は低いという。
他に栃木県の60代男性と静岡県の70代女性の死亡が報告されたが、いずれもともと病状が悪く、厚労省は接種と死亡の関連はないとみている。評価不能なのは胃がんなどを患っていた滋賀県の80代男性。接種の3日後に発熱し、間質性肺炎が悪化して死亡した。(産経MSN)
重篤副作用発生率が0.0007%とは,100万人がワクチンを接種したら,7人が重篤な副作用で苦しむことになる.先ほどのWHOが発表した日本の新型ウイルスによる死亡率を思い出してほしい.死亡者は100万人あたり0.2人であった.
人口1000万人につき2名という驚くべき少ない死亡者しか出ないのに,膨大な費用をかけて,遥かに高い副作用発現率に苦しみながら,ワクチンを接種する必要があるのか?
このような視点をもって論じる人間は少ない.唯一,インフルエンザ騒動とワクチン接種の恐怖を早期から言及していたのは,田中宇氏である.
インフルエンザ強制予防接種の恐怖
http://tanakanews.com/090729flu.htm
田中氏の慧眼はさすがである.中国や特亜関係の記事は,プロパガンダ主体の眉唾ものであるが,それ以外の記事は切れ味鋭い分析を展開している.
▼ 死亡率以外の因子
新型インフルエンザの最大の特徴は,小児の感染者が多く,重症化しやすいことだ.名古屋市の報告によると,新型の患者の90%以上は10代以下である(図はYomiuri on line)

しかも,さらに低年齢化が進んでいるという.そして,肺炎の合併,脳症などの重症化も低年齢層に多い.季節性の場合は,高齢者の重症化や合併症の併発が多いが,新型の場合は若年層の重症化率が突出している.
要するに
「新型は子供の病気」なのだ
そうなると,ワクチン接種のあり方が当然変わってくる.大人にワクチンなぞ必要ない(妊婦は別).早急に,あるだけのワクチンを10代以下に投与すべきである.ここにきて前倒しで投与する動きがあり,合理的である.
少なくとも,大人は「新型狂想曲」から距離置くべきであり,ワクチンに執着する必要はない.最新の報告によると,新型は季節性と抗原の類似性があり,季節性に罹患した経験があったり,季節性のワクチン投与でも免疫獲得が期待できるそうである.これが本当なら,日本の死亡率が極端に少ないことや,成人の患者が少ないことも合理的に説明できる.
私は,極早期の段階で,今回の新型ウイルスが人為的に合成されたものだと主張してきた.WHOは否定したが,これが自然発生とする合理的な証拠はなく,人為説が完璧に否定されたわけではない.
インフルエンザウイルスを容易に合成できるようになったのは,日本の河岡教授の成果であるが,その河岡教授は,7月に新型の興味深い特徴を発表している.それは,新型の場合,ウイルスが肺でも増殖することである.季節性ウイルスは,上気道では増殖するが,肺では増殖しない.そのため,新型はウイルス性肺炎を起こしやすいという.まるで,そのような設計したかのようだ・・・.
一部の製薬会社,ワクチン利権,厚生労働省の思惑など,我々庶民は翻弄され続けている.繰り返すが,日本人の新型による死亡率は1000万人に2人である.大騒ぎする必要はない.

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