■題名:Belle du Seigneur/閣下の美女
■監督:グレニオ・ボンダー
■キャスト:
ジョナサン・リース・マイヤーズ、ナタリア・ヴォディアノーヴァ、マリアンヌ・フェスフル
■HP:
http://www.ocean-films.com/belle-du-seigneur/
■IMDb:
http://www.imdb.com/title/tt0810772/
■粗筋:
1930年代なかばのスイス・ジュネーヴ。国際連盟事務次長の要職にあるギリシア・ケファリニア島生まれのユダヤ人ソラルと、大貴族ドーブル家の血筋を引く完璧な美女アリアーヌ。抜群の政治センスと類稀なる美貌とでその地位を築いたソラルは、社交界の貴婦人たちを虜にする現代のドン・ファンであり、ブラジルのレセプションで見初めたアリアーヌにも危険な恋を仕掛ける。「一つ賭をしませんか。もし三時間以内にあなたが恋に落ちなかったら、あなたのご主人を部長に任命しましょう」。ホロコーストの暗雲忍び寄るヨーロッパで、死の予感を秘めながら繰り広げられる反時代的な恋愛劇。人間の愛と欲を赤裸々に描いたその物語を縦糸に、アリアーヌの夫アドリアン・ドゥームが国際連盟で過ごす怠惰な一日、アドリアンの養母アントワネットのスノビスム、ドゥーム家の人々がソラルを招待するディナーの準備、国際連盟情報部長が開くカクテル・パーティー、女中マリエットのモノローグ、ソラルの故郷からきた5人の親類の狂騒など、魅力的なエピソードが織り込まれ、二人の恋は運命の深みへとはまっていく…。アカデミー・フランセーズ小説大賞受賞の恋愛大河小説。
■私見:スイスの作家アルベール・コーエンが発表したこの大河小説は、これまで何度も映画化を夢想した監督たちがいて、ジャン=ポール・ラプノー監督もこの小説を脚本化したことがあると以前、インタヴューで語っていましたが、今回の映画化はグレニオ・ボンダーというブラジル出身の監督の第一回監督作品であり、この作品の完成後、急逝してしまったので、遺作になったという文字通り映画化に執念を持った人の作品である。小説を読んでから25年という歳月を経て完成した映画化だとプレスシートに掲載されています。台詞は英語ですが、音楽ガブリエル・ヤール、撮影エデュワルド・セナとフランス映画ファンにも馴染みの名前がキャストにいます。一時はヒロインのアリアーヌをリュディヴィーヌ・サニエが演じるというニュースも読みましたが、実現しませんでした。期待の文芸大作ですが、批評の方は芳しくありません。日本公開は、DVD直行かも知れませんが、見たい気もします。フランス公開2013年6月19日。
□関連サイト
http://book.asahi.com/review/TKY200611280329.html
□fansite
https://www.facebook.com/BelleDuSeigneur.lefilm
□日本配給度:20%
○余談 原作小説には『選ばれた女』という邦題で翻訳あり。紋田 廣子訳、国書刊行会刊。2巻組みの大作です。

0