先日取材でお邪魔した長崎県の
清峰高。
今秋の九州大会で優勝した清峰は、
2006年のセンバツ準優勝校としても名高いのですが、そもそも甲子園初出場は2005年・夏。夏90年、春80年の歴史を誇る高校野球の中でも、いわば
“新興勢力”と言ってもいいでしょう。
初出場の2005年・夏に
愛工大名電、
済美という
全国優勝経験校を立て続けに破って3回戦まで進出して以降、先述の2006年・春&夏、2008年・夏と、
4年間で4度の甲子園出場を果たしています。
そんな清峰ですが、九州王者として第81回センバツ出場校に選考される可能性は極めて
大です。
4度の甲子園すべてで指揮を執った
吉田洸二監督は、選手を押さえつけることも締めつけることもなく、ノビノビと練習に取り組む選手たちの輪の中で、自らも楽しそうにノックバットを振っている姿が印象的でした。清峰の練習を一度でも見学したことのある人であれば、吉田
監督と選手たちとの距離の近さに驚かされ、その反面
練習量の多さ(厳しさ)に驚かされたことがあるはずです。
吉田監督は優れた状況判断と勘の鋭さという、勝負師に不可欠なふたつの要素に加え、明るさと強運も備えているのですから、選手たちも練習から
“その気”になって躍動しているのだと思います。だから、試合でも自分たちを強く信じて戦える。ベンチもフィールドも。
強くて当然ですね。
エースの
今村猛くんは、
九州大会4試合をひとりで投げ抜きました。140キロ台中盤の快速球に、ストライクからボールゾーンへと高速で逃げていくスライダーは2年生屈指。何より
短期間にひとりで試合を投げきる能力は、連投の利くセンバツでも大きいと思います。
今年は清峰をはじめ、九州各地の高校野球部を取材してきました。
各校でそれぞれ違う練習メニューや、それぞれの監督さんがお持ちの卓越した野球理論、そして各地域性にも触れることができ、野球報道家として
大変に有意義な1年を過ごさせていただいたと思っています。
高校野球の現場は、ただの野球の現場ではありません。
高校野球は人間を作る現場だとよく言われますが、そうした重い空気に触れるだけでも、オトナ(のつもり)であるボク自身が毎回大きな刺激を受けるのです。
ボクにとっては、取材させていただいた
すべての学校が“九州代表”です。皆さまの2008年を讃え、皆さまの2009年に幸多からんことをお祈りいたします。
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