ちょっと前の話になりますが、北海道日本ハムファイターズの小林繁コーチがお亡くなりになりました。昨年、羽田空港の喫煙所でお会いしご挨拶をさせていただいたのですが、ボクが1本を吸い終わる間に、落ち着かない様子で3本を吸っていた姿をよく覚えています。
沢村賞獲得、江川事件の被害者というように、ファンの記憶と球史にその名を残した小林さん。現役コーチ在任中の急逝だけに、さぞやご無念のことと思います。
お疲れさまでした。ご冥福をお祈りいたします。
ところで、ボクは現在センバツ高校野球直前号の為に取材、原稿執筆の毎日を送っていますが、個人的には見逃すことができないもうひとつのセンバツがあります。
ソフトボール男女
高校生ソフトボーラーが春の日本一を賭けて戦う大一番。男子は今年も静岡県富士宮で、女子は三重県熊野市で、それぞれ3月19日から22日まで行なわれます。
とくに注目したいのが男子競技。ここ最近は大村工(長崎)、九産大九州(福岡)と、
2年連続で九州勢が優勝しているんです。
2年前は大村工と九産大九州が決勝で激突し、昨年は九産大九州が王国・高知代表の高知工を撃破しての日本一。春のセンバツは、九州勢のためにあるのか!?
この大会に我が大分県からは大分東が出場します。じつは、ここの監督をやっている
杉田剛という人物はボクの友人でもあるのですが(今度飲みに行こうね)、ソフトボーラーとしては一目置くべき存在なんですよね。ちょっと簡単にプロフィールを紹介しておきます。
高校時代は香川の名門・多度津工で、大学時代は日本男子ソフトボールの総本山ともいうべき日本体育大でプレー。
インターハイで2度、インカレで3度の日本一に。3年間のインターハイで放った
大会7本塁打は歴代最高記録。
卒業後は大分県で高校教諭となり、弱小チームだった佐伯豊南を常勝軍団に育て上げ、
2007年には春夏連続の全国出場を果たす。2009年4月に大分東へと転勤し男子部監督に就任。6月の高校県体では同年センバツ出場の日田林工を破り、早々にインターハイ出場を果たしている。
また、高校での指導のかたわら、現役捕手としてクラブチームのSTオール大分でプレー。2年前の「チャレンジ! おおいた国体」では成年男子監督(選手兼任)を務めている。
2009年2月には業界待望の日本代表に選出され、高校、大学、一般のすべてでナショナルチームを経験。業界内では
“伝説の捕手”と称されることもある。
ごく簡単にまとめてみました。どうです、この実績。こんな男が我々の身近にいるんですよね。ラッキーなことです。
さて、そんな彼が率いる大分東ですが、部員は現在9人ちょうどしかいません。ひとりでも欠けてしまえば、棄権を余儀なくされるという、なんともスリリングな状況に立たされているわけであります。
――日本代表監督が率いる、選手9名の挑戦
なんてドラマチックなフレーズでしょう。
現実的に判断すると、決して全国で優勝できる力は持っていないんです。全国トップレベルの九州各県代表の中でも、下位に位置しているのは間違いありません。
女子ソフトボールほどではありませんが、男子の高校ソフトボールは、野球と違って番狂わせが起きない(少ない)競技です。しかし、ですね。高校野球であれば、春に旋風を巻き起こすチームってのは、えてしてこういうチームなんですよね。
組み合わせによってベスト8ぐらいまで進出すれば、彼らにとっては大健闘と言えるし、その時点で立派な旋風とも言えるでしょう。

ガンバレ、杉田監督&大分東ナイン。
部員9名、監督は日本代表。みなさんもこのフレーズを頭の片隅に置いて、彼らの奮闘ぶりに注目してみてください。
※大分東・男子ソフトボールについては、発売中のソフトボールマガジン2月号をご覧ください!
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