決勝戦の21安打を含む、4試合合計で55安打ですか……。興南(沖縄)はセンバツの好調を維持したまま、1982年秋以来55季ぶり2度目の九州王者に登りつめてしまいましたよ。とにかく強かった。そのひと言に尽きるでしょうか。
興南の強さを実感したポイントを、短い言葉で並べてみました。
全打者とも素晴らしく振れている。どの打順からでも得点する抜け目のなさが際立ってきている。カウントをものともしない。いとも簡単に打線が繋がってしまう。ヒットを打つにしても
打球方向、打ち方が徹底されている。前試合のミスや課題をたちまち修正してしまうなど
学習能力が高い。相手のミスを逃さず得点に結び付けてくる。一度流れを掴んでしまえば、
1イニングで一気に勝負を決めてしまう集中力がある。
常にひとつ先の塁を狙う攻撃的姿勢。常にひとつ先の塁でアウトを狙うバント処理。
甲子園優勝投手を温存しながら、底を見せずに大きな大会で結果を残せる。カットプレーに見る組織力の高さ。プレーごとに技術力が高い。
試合後に友達から「強かったから甲子園で優勝できたのか。センバツに出たことで強くなったのか。どちらだろう?」と問われましたが、ボクは前者であると思いますね。強いんだから、全国大会で優勝してしまうのも当然です。先日もこのブログで書きましたが、甲子園での表彰式後、話をした選手の多くがすでに夏を見越していた。こうしたことからも分かるように、選手の心に隙がないんですよね。
甲子園優勝で心技ともに磨かれ、組織として見てもいよいよ死角が見当たらなくなってきた。そりゃ強いですよ。こういうチームが春夏連覇を成し遂げるのかもしれないな。
センバツで大会個人安打、連続打席安打とふたつの大会タイ記録をマークした3番・
我如古盛次くんの振り抜く力、押し込みの強さは今大会でも目覚ましいものがありました。
甲子園でも一発を放った4番・
眞榮平大輝くんは、センバツ準決勝・決勝で苦しんだ左腕投手の外角球に力強く踏み込み、北九州市民球場に特大のアーチを描きました。
今日の決勝で4安打を記録した5番・
山川大輔くんも、広角に長短打を連発し、とくに逆方向への“強打力”が目覚ましく進歩しています。
今大会は島袋洋奨くんを温存しながら、左腕の
砂川大樹くん、右腕の
川満昂弥くんに対して先発投手としての実戦経験を積ませた我喜屋優監督。彼らは我喜屋監督の期待に応え、試合を任せられるだけの力と内容を見せつけました。しかも、1年生で“島袋二世”とも称される
高良尚武くんにも実戦テストを課すなど、投手陣の整備に抜かりはありません。
もはや完全に島袋くんだけのチームとは言えなくなってきました。チーム一丸となり、選手全員が一段二段高いステージへと昇華した。我喜屋監督が「技術型を目指すのが興南」と仰っていましたが、興南の強さ、技術力の高さばかりが際立った九州大会でした。
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