これは長編でした。またまた角田光代。最近かなりハマってます
「人生ベストテン」でもそうでしたが、この小説もかなり根本と言うか本質を突いて来ます。
1組の若い夫婦が主人公のお話なのですが、なんていうかこの、生活の実感のなさはなんだろうという感じでした。夫の愛人(実際には愛人ではないのですが)と妻との対決一つとっても、自分のことをここまで他人事にとらえられるものなのか、そら恐ろしくさえなってきました。
自分の親は「明確なビジョン」を持っているのに、自分達にはそれがなく、でもそんなものなくっても生きていけるんだっていうところにこの物語の核心部分があるのかな〜という感じなのですが。
ある意味ホラー小説より怖いかも。知らない方がいいっていうことって多いし……。
でもそこを描くっていうことはすごいことだと思います。
ていうか面白い! 角田光代は面白い!
>ジュンジさん
私は結構泣き虫なんですよ〜。
弱いのは「動物が死んじゃう」系です。もうそれだけで泣いちゃう(笑)。
でも「さあ、泣けますよ!」っていうものはかえって全然泣けなかったりしますね。やっぱり切実なテーマじゃないとだめなのかも。