☆Welcome to COCORO☆  

クリックすると元のサイズで表示します

一見辛く困難に見える出来事が起こっても、見方を帰れば自分が何か学び取るチャンス。そのチャンスを与えられて、私は自分の「こころ」についてたくさん学ぶ事ができました。そんな自分の学びをシェアできたら、、、、そんな思いで下記綴っている日記です。

以前同様、音楽療法の臨床体験も報告していきたいと思いますが、セラピストとして心の基礎体力をあげるために自分が感じた事、学んだ事を中心にもっとシンプルに綴って行きたいと思います。
さてさてどんな日記になるのでしょう。。。


バークリー時代の実習&授業での体験
そして「音楽療法って何?」「どうやって学ぶの?」という内容はこちらから。

↓↓
2007年 目次

2006年 目次



☆コメントは受け付けていませんが、意見、アドバイス、質問などありましたら気軽に
メールして下さい☆

メール→kkamitsubo<@>gmail.com <>は削除して下さい。
0

2010/8/8

他分野の専門家に音楽療法とその効果を知ってもらう  

こちらも伊賀音楽療法研究会のメールマガジン(2010年2月号)に投稿させてもらった記事です。少し長いですが是非読んでください☆


他分野の専門家に音楽療法とその効果を知ってもらう
  −タイでのワークショップを通じて − 

  皆様こんにちは。今回記事の投稿を担当させて頂く事になりました上坪可奈(かみつぼかな)です。以前2006年にも記事を投稿させて頂きましたので、今回で2度目となります。前回はバークリー音楽学院の音楽療法の学生として、授業の様子をリポートさせてもらいました。バークリー卒業後、2007年よりニューヨークに移住し、現在は全米認定音楽療法士として主に障害児を対象にした音楽療法、そして音楽療法と音楽教育を融合させた独自のメソッドを使って音楽教師としても仕事をしています。またそれらの仕事とは別に、年に数回、主に日本で音楽療法のセミナーやワークショップを行っております。
  昨年8月に機会があって、タイで私のワークショップとセミナーをさせてもらえる事になりました。私が今までに行ったセミナーでは参加者は主に音楽療法士、または音楽療法を学んでいる学生がほとんどだったのですが、今回は多岐に渡る分野のプロフェッション達も多数参加して下さり、彼らに音楽の持つ力や音楽療法を理解してもらい、音楽療法の導入の可能性も考えてもらう事ができました。そしてこの体験は、他分野の人達が音楽療法に対してどういう見解を持っているか、導入に関しての問題点は何かなどを知るとても貴重な物となりました。
  このワークショップは、タイのコーンケンという都市にあるコーンケン大学という所で開催されました。参加者は25名で、タイでは音楽療法がまだ広まっていないという事もあり、全員が音楽療法以外の分野の専門家でした。一番多かったのは医者と精神科医で、その他には臨床心理士、言語療法士、看護士、盲学校教師、また音大の教授や音大生の参加もありました。
ちなみに私がこのイベントを行う事になったきっかけは、私がボストンにいた時に知り合ったタイ人の医師、Dr. Patravoot が招待してくれたからです。彼は ハーバード大学留学時代に音楽療法という物に出会い、現在はInternational Association for Music and Medicine (直訳すると「音楽と医療の国際協会」) の創立メンバーでもあります。ハーバード大学卒業後タイに戻り、コーンケン大学で医者(癌の手術医)そして医学部助教授としての仕事をする傍ら、音楽療法をタイに広げるためにタイで初めての音楽療法研究グループを作ったり、コーンケン大学の医学部に音楽療法のカリキュラムを導入したりと積極的に活動をされています。私は彼の手がけるリサーチグループ”Music for Health Research”のコンサルタントとして2007年より交流をさせて頂いています。
  さて、ワークショップの内容ですが、簡単に言えば「音楽の性質を学び、音楽をどのように音楽療法の臨床現場で使うかについて」です。もう少し詳しく説明すると、音楽の要素それぞれについての構成や仕組みを学び、それらの要素が人間の精神や身体にもたらす効果や影響を体験型のアクティビティを通じて学んでもらい、最終的には音楽療法を実践してもらうという内容です。また、ハーモニーやメロディーに関しては音楽理論や即興演奏のテクニックをどのように臨床現場に適応させるか、というような事もデモンストレーションを用いて学んでもらえるような内容にしました。また、 音楽療法の基本的な事柄を予め理解してもらう為に、ワークショップの前日に「音楽療法入門」というタイトルでプレゼンテーションを行いました。
 ところで、私がこのワークショップを計画した時に目標(ゴール)として立てた事が4つかあります。
1:音楽の持つ力や効果を実体験を通して認識してもらう   
2:臨床現場での音楽の使い方を知ってもらい、実践してもらう
3:音楽療法の効果や必要性を知ってもらう
4:音楽療法士の必要性に対する認識を高める
それでは、具体的にワークショップの内容を紹介して行きたいと思います。

→続きを読む☆クリックしてね
0

2010/8/8

メルマガ投稿記事:バークリー音楽療法学部の授業について  

以前に伊賀音楽療法研究会のメールマガジンに投稿させて頂きました。バックナンバーがウェブ上で見られなくなってしまっているようですので、ここに再掲載させていただきます。

伊賀音楽療法研究会メールマガジン2006年3月号

「バークリー音楽療法学部の授業の様子:Psychology of Music」
<前略>

バークリーの音楽療法学部はチェアーのDr. Suzanne Hanserを筆頭に全員で5人の全く違ったタイプのアプローチを得意とする音楽療法士が教鞭をとっています。スザーンは昨年の秋に名古屋と神戸で講演を行いましたので、それに行かれた方はご存知かもしれませんね。彼女はバークリー以外にハーバードメディカルスクールの講師でもあり、また元全米音楽療法協会(National Association of Music Therapy)の会長でもあった人なので彼女に会った事の無い人は“典型的なアメリカのキャリアウーマン”を想像されるかもしれませんが、実際の彼女はものすごく小柄で(日本人の私よりも一回り小さく)ものすごく柔らかい雰囲気で周りを和ませるオーラにあふれた女性です。しかし、その柔らかさの中にも鋭い直感力を感じさせ細やかなところまで神経を配っている、人間として、女性として、そしてセラピストとして私の尊敬する人です。さて、今日はそんな彼女が受け持つ “Music in Psychotherapy(ミュージック イン サイコセラピー)”というクラスの授業内容についてリポートしてみたいと思います。

→続きを読む☆クリックしてね
0

2007/11/27

本当に大事な物はいつも目に見えない  as a therapist

クリックすると元のサイズで表示します

久々に音楽療法の現場の話題です。

そう言えば、インターンが始まってから音楽療法のリポートを全然してませんでしたね。
詳細はおいおい書くとして、とりあえず個人セッションを5人、そしてグループセッションを2〜3つ受け持っています。

なかでも興味深いのは個人セッションです。
クライアントの性格や抱えてる問題にもよるんですが、このインターンに来てからPsychoanalytical Music Therapy(分析的音楽療法)というのにトライする機会が多いです。これは、音楽を通してクライアントさんの心のかなりディープな部分まで入って行くタイプの音楽療法です。音楽を一緒にやって楽しむ、、、というのではなくどちらかと言えば、音楽を通して自分をみつめるというかなんというか、、、一言では言えないのですがカウンセリングに近いような部分もあります。

そしてこのセラピーはクライアントだけでなくセラピストもかなり細かく自分自身を内観する事が求められます。クライアントとの関わりによってセラピストの中にもいろんな感情が生まれます。その感情はどこから来たのか:セラピストの過去の体験がクライアントによって触発されたのか、それともセラピストの過去の体験には関わらず、今目の前のクライアントとの間にだけ生まれた感情なのか、、、それをセラピスト自身が常に把握しておく事が大事です。何故大事かというと、そのセラピストの中に生まれた感情(counter-transference)をうまく利用するとクライアントの成長を促進できるからです。

まあ、そんな細かい話は置いておいて。。。

私がクライアントとの関わりを通して気付いたのは「スペースをあげる事の大事さ」です。そしてこれは、私自身が自分の心にスペースをあげる事を許せるようになったから気付けた事でした。


→続きを読む☆クリックしてね
1

2007/11/6

休む事も大切  

ついに体に疲れが出た。。。

昨日の朝から左側の腰から足先にかけて激痛があり、立つのもままならない。
ゆっくり寝たら治るだろうと思っていたが、今朝起きたら悪くなっていた。
仕事を休もうかと思ったが、家から駅までは近いし駅から病院も近い。だから通勤と言っても電車に乗っているだけだし、、、、と思って行く事にした。

今日は週に一度のスーパービジョン(スーパーバイザーとのミーティングみたいな物で、自分のセッションの様子や分らない事、問題点などを相談する時間)がある日だ。
いつもは色々準備して行くが今週は何も準備して行かなかった。

痛い足を引きずりながらスーパーバイザーのオフィスに入る。

すると私と目が合うなり彼女が一言、
「今週はリラックスして行きましょう。」
と笑顔で言った。


「さすが。。。」と、思わずあっけにとられてしまった。
彼女は、私がオフィスに入って来た様子と雰囲気で瞬時に私に今必要な言葉をかけてくれたのだ。その一言で私は安心した。

誰でもあると思うが、「頑張らなきゃ!!」って必死な時って体が疲れているのも忘れる。
時にはそうやって無理してでもがんばらなきゃ行けないときがあるけど、
時には別にそんなに無理しなくても良いときもある。

先週がめまぐるしく忙しかったので私は体が疲れている事にも気付いていなかったが、
今頃になって体が悲鳴をあげているらしい。
でもスーパーバイザーのその一言で肩の力が抜けた。
そしたらどんどん体の疲れが感じられてきた。


「かな、先週はイベントやレコーディングなどで本当に良く頑張ってくれたわね。今週は私達ゆっくりやりましょう。自分のペースでやっていいわ」
そう言ってくれたので、今日のスーパービジョンは他愛も無いおしゃべりとちょっとした質問程度で終わった。

なんだか体がほっとした。疲れが余計に感じられたが、私は今疲れているという事が認識できた。

2、3日はゆっくりしよう。自分のペースで行こう。


一見何気ない出来事のように思うが、私は彼女のこういう所に学ぶ事がたくさんある。
日本人は特にそうだと思うけど、「頑張る事。真面目に一生懸命やっている姿勢」というのが何よりも重要と思う傾向がある。体がどんなに疲れていようと、熱があろうと、「体の疲れに耳を傾ける事」=「怠ける事」と思って(あるいは、周りにそう思われる事を恐れて)自分にむち打つ傾向がある。

でも本当にそれが良いのか?

自分の体の状態を知り、自分のペースを守る事の方がよっぽど大事な気がする。
だって、しんどいのに無理して働いている人って、周りにも気を使わせるし、良い空気を作らない。人間なんだからしんどい時もあるし、元気な時もある。そんなの当たり前なのに、どうしてロボットの様に完璧じゃないと行けないと思うのだろうか。

彼女の元で働き出してから「無理なときは無理と言う事」がとても大事な事だと学んだ。
それがプロフェッショナルなのだ。無理なのにそれに気付かずに引き受けてつぶれてしまうのでは意味がないのだ。本当の意味で息の長いプロフェッショナルになるためには自分の限界を知っていなければ行けない。心も体も酷使したら疲れるのだ。
セラピストが自分の状態を分っていないと人を癒す事はできない。

今日は痛みのあまりセッションにもあまり集中できなかった。
でも、疲れているからしょうがない。そういう風に割り切れたから変に焦ったりしてクライアントにプレッシャーを与えたりしなくてすんだ。
人間だから、そういう時もあるよね。
そういう気持ちでいたら、クライアントも素顔で接してくれた。

結局元気なふりをしてようとしまいと、他人から見たら一目瞭然なんだよね。


この2ヶ月自分でも色々あったなかでよく頑張ったと思う。
だからちょっと疲れが出て当たり前。気候も急に変わったし。

精神も肉体も健康でありつづけるために、
今日は体に「いつもありがとう」を言って、ゆっくり眠ろう。


ああ、私よく頑張った!




0

2007/11/4

魂のうた  

クリックすると元のサイズで表示します

前回の日記で、セラピストRickとの出会いを少し紹介した。
完璧のタイミングで全てが起こっている、と。

彼との出会いは様々な形で意味の深い物となっている。
そして素晴らしい事に、それは私が一方的に何かを受け取るだけというのではなく、私達二人にとって同じ様に意味の深い物なのだ。

昨日レコーディングがあった。Rickがセラピー目的のCDを作る事を計画しており、私はそのCDのバックグラウンドを頼まれてピアノを弾く事になったのだ。

マンハッタンの31丁目にある、こじんまりした感じの良いスタジオ。Rickがそのスタジオを選んだのは素敵なグランドピアノがあるから、という理由だった。
スタジオに入って感激、スタンウェイのピアノ。しかも超アンティークな赴き。なんと1907年製造らしい。しめて100歳!!そしてその状態の良い事と言ったら。。。本当に優しい音がして、ピアノが私をニコニコ笑顔で迎えてくれているようだ。こんなピアノを触れるだけで幸せである。

クリックすると元のサイズで表示します


さて、このレコーディングのおもしろい所は、
「全てを即興でやる」という所だ。

、、、と言ってもフリージャズのように自分のエゴをむき出しにするのではなく、「世界中の人々に自分達の愛のエネルギーを注ぐ」というのが目的で、音楽はその手段にすぎない。だから、曲を決める必要も無い。
その場で私から出て来たメロディが「本物」であればそれで良い、という事だ。

なので、この2、3週間リックを含め一緒に演奏するメンバーとは「音楽」の練習ではなく「Being authentic」になる練習をしてきた。
Being authenticとはつまり
「自分らしくいる事」
「自分を信じる事」
「自分の中から音楽が溢れて来るというのを信じる事」
「魂の歌を歌う事」
「自分の中に宿る神に全てを任せる事」
....なのだ。


私がピアノで、他の二人はボイスとネイティブアメリカンフルート。それに東洋的な楽器(小さなゴングや仏さんをお参りする時にチーンとならす楽器など。)も加わる。私が全体的な音楽のムードを設定するので、プレッシャーが無いと言えばうそになる。

だけどこの暖かい雰囲気のスタジオで部屋を少し薄暗くして、ぼんやりとその優しいピアノを触っていると、どんどん雑念が消え、自分らしくなっていけた。夢の中に居る様な、不思議な感覚。そんな気分でピアノを弾いていた。


そして録音開始の合図が入る一瞬前に、ある事に気付いた。
涙がわっと込み上げてきた。

「私もここまで来れたんだ」

2ヶ月前、傷ついた心で私は真っ暗闇にいるような気分でいた。だけど今、なんとも平和な気持ちで誰かにエネルギーを注ぐために音を奏でようとピアノの前に座っている。

なんとも短期間でここまで来れた!しかも自分の力で来れた。
私が自分自身で身を持って「人間の真の力の強さ」を証明している。
私らしくピアノを弾く事が誰かの支えになるかもしれない。
心からそう思えた。

きっと私にはあの辛い体験が絶対に必要だったのだろう。
それなくしては、このレコーディングはなかったと思える。
だから、今回のレコーディングはある意味自分のためなのだ。
私の心のヒーリングプロセスの一区切りなのだ。そして痛みを経験したから一回り強くなれた自分がいた。

Rickの言う通り、全ては完璧のタイミングで起こっているんだ。


そして
私の人生にピアノ、そして音楽があって本当に良かった。


人生で起こった事、出会った人、全てに感謝。ありがとうの気持ちでいっぱいだ。


クリックすると元のサイズで表示します
このレコーディングを通して、まるで家族のようになった私達。
0

2007/10/29

最高のタイミング  as a therapist


私は9月中旬からセラピーを受け始めた。自分がセラピーを受けるのだ。

日本人の感覚ではまだ
「セラピーやカウンセリングを受けている」=「何か精神的に問題がある」 
みたいなイメージがあるかもしれないが、ここアメリカではセラピーやカウンセリングを受ける事はつまり「自分に関心があって、向上したいと思っている」という風に受け止められ始めて来ている。

特に人の心を扱うセラピストは、クライアントと接する上で精神的な疲労がある。セラピストはクライアントを受け止めるコンテナー(入れ物)の様な役割を果たすので、言い方は悪いがクライアントが溜込んだネガティブな感情の受け口になる事もある。また、セラピストと言え人間、クライアントと精神的に深く関わって行く上で色んな感情が生まれる。それが時としてセラピスト自身の過去の経験が、クライアントによって触発される場合もある。セラピストは冷静に自分が持った感情がどこから来るのか判断しなくては行けない。そうでなければクライアントを冷静に受け止める事は難しい。
果たして、人間同士の関わり合いで相手の事を自分の感情抜きに100%冷静に見れるのかどうかは分らないが、少なくともセラピストは自分の感情に責任を持っておかなければ行けない。なので、セラピスト自身がカウンセリングやセラピーを受ける事はほぼ常識となっている。

私がセラピーを受ける事になった直接の理由は、昨日の日記でも述べた様々な予期せぬ出来事の連続ですっかり心が疲れきってしまっていたからだ。しかしこのセラピーを通して私は良いセラピストになるために最も大事な事を学んでいる。

セラピーの初日にセラピストのRickが一言目に行った台詞が忘れられない。

「君は今、ショックと悲しみのどん底でこんな事言われても受け止められないかもしれない。だけど、僕は思うんだ。今、この君の身に降り掛かっている出来事、これは僕の目からすればパーフェクトなタイミングで起こっている。美しいとすら感じるくらい最高のタイミングで君はこういうシチュエーションにいるんだよ。僕は軽く興奮してるよ」

最初聞いたときは???と思った。悲しみのどん底で涙をこらえる事もできない私を前にして「君は今、最高の状況にいる。興奮して来たよ」と言われてあっけに取られていた。

だけど、なんとなく、、、なんとなくだが、私の中の「魂」の部分がRickに共感している感じがあった。「もしかしたら、そうなのかも。。」と、ぼんやりした頭とズキズキと痛む心で何となく感じた。

しかし実際心にひどい痛みを持った私は、目の前にいるこのセラピストに「早くなんとかしてくれ」と言わんばかりに壊れきった心を差し出しているのだ。そんな時に「最高のシチュエーションだ」なんてのんきに言われても「はい、そうですか」とは言えない。
私は、すかさず "What do you mean?"(どういう意味?)と半ば反抗するような感じで問った。

Rickは私がそう聞くのも無理はない、と言った様子でにっこり笑いゆっくりと説明を始めた。

「あのね、良いセラピストになるためには、人の痛みを知らなければいけないんだ。痛みの分らないセラピストなんて、クライアントが信用できないし辛さが分らないのにどうやって助ける事ができるんだ。。。?だからまず、僕がこれは君にとって良い事だ、と言ったのはそういう意味でもあるんだ。」

なるほど、とうなずく私にRick は続けて言った。

「そしてね、もうひとつ大事な事がある。人の痛みを知っただけでは本当の意味では良いセラピストにはなれない。セラピストはクライアントの痛みを理解した上で、その痛みを解放する方法を提案して行かなければならない。そう、つまり今から君は自分の体を通してその心の痛みの解放の仕方を学ぶんだ。よく考えてみて、まだ君のインターンは始まって2週間。つまり、君はこのインターンの間に自分の実体験として痛みの解放の仕方を学ぶんだよ。僕が興奮してるっていうの少しわかった?」

Rickは大きな目をぱっちり見開いて私に問いかけた。
なるほど、痛みの解放の仕方、、か。確かに私はそれを知らない。知らないから今、こうやってRickの助けを求めているのだ。痛みの解放の仕方を学べたらものすごく強いだろうな。。。

Rick曰く、私の年齢もまさにパーフェクトらしい。若すぎず、そして歳が行き過ぎてなく。。。まだまだ柔軟に変われるくらい若く、いろんな事を感情に振り回されずに判断して熟考できる年齢らしい。

「人間も宇宙の一部なんだ。だから、夏から秋に変わる時に木々の葉っぱが枯れて落ちるように、今回君の身に起こった事も自然の法則に乗っ取っていると思う。次に来る春の事を思うと僕は本当に楽しみだ。」

この時は頭が混乱していて必死だったので分らなかったが、今、冷静に考えると彼との出会いもまさに完璧のタイミングだった。この日を境にRickとのセラピーが始まるのだが、まるで化学変化を起こすかの様に色んな事が起こり始めた。
私はRickを通して自分の心を健康に戻す事を学びながら、自分の可能性がどんどん広がって行くのを感じている。

素晴らしい春を迎えるために、今はじっとこらえながら蓄える時期なのだ。

0

2007/10/28

痛みを知る事の大事さ  as a therapist

少し前にとても困難で辛い出来事があった。
詳しくは書けないが、全く予期してない事が立て続きに起こった上に
最も信頼していた人が、私の人生から突然姿を消した。

きっと何か深い理由や説明できない心の葛藤があったのであろう。
そして、その人にしてみれば説明したつもりなのだろうけど、その人のいる位置がきっと私とはかけ離れていたのだろう。

なんとかその人の心境を分り合いたいという私の希望とは裏腹に、その人は私の人生から姿を消した。今まで一番近い位置にいたその人が、宇宙の星屑の中に消えて行った。

私には全てが突然だった。何も理解できなかった。
今までの事がまるでなかったのかもしれない、と自分を疑うくらい毎日信じられない気持ちでいた。

当然だが、ものすごくショックだった。ショックをショックと認識できないほど、私はショックを受けていた。


さてどうすれば良いか、こんな時。


→続きを読む☆クリックしてね
0

2007/8/28

目次2:2007年  目次


2007/6/29

最高に嬉しかった言葉:癌センターでのセッション  outside school

最高に嬉しかった言葉
前回の日記にも書いた、癌の患者さん対象のピアノレッスンの最中の出来事でした。

今週も、前回と同じ患者さんがサインアップしてレッスンに来てくれました。とても楽しみに心待ちにこの日を待っていてくれたそうです。

前回、子供用の初級編ピアノ教本を一冊彼女に貸してあげました。
「ド」の探し方や、音の長さについての説明、そして楽譜の読み方などが、簡単に書かれている本です。

部屋に入るなり、彼女はその本を取り出し、とっても嬉しそうに
「私、ドがどこにあるか言えるわよ!」と言って、ピアノの鍵盤の上で「ここと、ここ、それとここ。。。」という風に色んなレンジの「ド」をならして行きました。

その本をかなり真剣に読んで理解したのでしょう、驚くほどのスピードで音楽のコンセプトを理解していきました。ひとつのなぞが解ける度に少女のように喜ぶ彼女。。。こっちまでハッピーになります。

一通り彼女の質問も終わり、さて今日もフリーインプロをしましょう!と言う事になりました。前回は黒鍵でしたが、今回は白鍵のみのインプロを提案しました。

今回も、ものすごい集中力でピアノを弾く彼女。
そして、すごいなと思ったのは、私がリズムを変えた瞬間に彼女の弾き方も変わるのです。
例えば、バラード調に私が伴奏している時は、しっとりした弾き方、そして4ビートに変えると、即座にスィングするんです。
4ビートに合わせて、足もタップを踏んでいます。
さらにワルツに変えると、体が揺れはじめピアノの上でダンスをしているようでした。

楽しくてしょうがないという様子で演奏は止まりません。15分くらいあっという間に過ぎるんですよ。

弾き終わった後、ひと呼吸して目が合うと、前回のようにまた大きなハグをしてくれました。

そして、私にこう言ってくれました。

「かな。あなたがボランティアとして費やしてくれているこの時間、これは私にとって本当の本当に最高のプレゼントなの。私は一生、このあなたからのプレゼントを忘れる事はないし、これ以上に素晴らしいプレゼントを多分誰も私に与える事はできないと思う。私はお花が好きだから、お友達はよくお花をくれてそれもとっても嬉しい。だけど、かながくれたこの貴重な時間は、私の人生において最高の贈り物だから。本当にありがとう。God Bless You」


嬉しい。。。


ただ嬉しかったです。その言葉を頂いて。



その後、少しpracticalな事もして、ちょっとずつ難しい事にも挑戦してもらいましたが、本当に楽しそうに弾く彼女。


その日は一日、彼女の笑顔とその言葉のおかげで心が暖かかったです。


彼女の体を蝕むがんの細胞も、音楽でなんとかできないかしら。。。。


医者になろうと思った人の気持ちが分かる気がしました。
0



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ