2016/11/16

水曜エッセー「オペラ羅針盤」第5回  文化・芸術

2016年10月16日から5回にわたって水曜エッセー「オペラ羅針盤」を、「しんぶん赤旗 文化・学問欄」に掲載して頂きました。

数年前から時々、作曲家についての原稿を依頼され書いたのがご縁で、「オペラについて、何か面白いエッセイを書いてください!」と、今回の連載のお話を学術・文化部の大井民生さんから頂きました。短い随想ってなかなか難しいものですね。あれも書きたい、これも書きたいと、つい長くなって削るのに苦労しましたが、とても楽しい経験でした。
さて、今月は、いよいよリヒャルト・シュトラウスのオペラ『ナクソス島のアリアドネ』(11月23日・24日・26日・27日 於 日生劇場)の上演が迫ってきました。
エッセイにも記しましたが、ヴィジュアル的にも声楽的にも身体能力的にも非常に優れた若いオペラ歌手が揃っています。その中に加わることの出来る喜びをかみしめながら、公演へ向けて、日々の稽古に励んでいます。

皆様、ぜひ劇場へお越しいただければ幸いです。私はシングル・キャストなので全日出演しております。

【関連WEBページ】
オペラの散歩道〜二期会blog
11月公演『ナクソス島のアリアドネ』〜執事長役・多田羅迪夫インタビュー
才能豊かな新しい世代の歌手たちとともに
http://www.nikikai21.net/blog/

http://www.nikikai.net/lineup/ariadne2016/index.html 公演詳細
東京二期会オペラ劇場 NISSAY OPERA 2016 提携
リヒャルト・シュトラウス作曲『ナクソス島のアリアドネ』
プロローグと1幕のオペラ 日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
台本:フーゴー・フォン・ホフマンスタール
指揮:シモーネ・ヤング  演出:カロリーネ・グルーバー 管弦楽: 東京交響楽団
2016年11月23日(水・祝) 17:00  24日(木) 14:00  26日(土) 14:00  27日(日) 14:00
会場: 日生劇場
プロローグ40分  休憩20分 オペラ85分  2時間25分
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オペラ羅針盤 多田羅迪夫(たらら・みちお 声楽家・東京藝術大学名誉教授)

オペラ歌手は太っている方が良いのか?

ドイツの歌劇場の専属歌手時代を経て、30歳前半で帰国した私は、日本国内での仕事にも恵まれ、幸いなことに途切れることなく 現在も演奏を続けています。歌手は自分の身体自体が楽器ですから、身体全体が健康である事が一番大切です。特に心肺機能と、声帯の健康を維持する事が重要だと分かっていても、それがおいそれとはいかない事も身にしみて感じています
私は学生時代には痩せていて胸幅も薄かったのですが、ドイツ滞在中にプールに通って身体を鍛えた結果、胸囲が15pも増え、従来に比べて歌う事が随分楽になりました。つまりこの経験は、歌手にとって肺機能が優れた方が有利である可能性を示唆しています。
また、役作りで過度なダイエットをした際には、一時的に声までも痩せたと体感したことから、「太っている方が声帯も厚みを増して、結果的に充実した声が出しやすい」と感じる経験もしました。しかし、世界的にもスレンダーな体型を保ちつつ、素晴らしいオペラ歌手である方たちが多い事も事実ですし、舞台姿が美しいに越したことはないのですから、声のためとはいえ、むやみに肥満を推奨してはならないのです。
身近な例をあげると、私の出演する二期会オペラ公演「ナクソス島のアリアドネ」(11月23日・24日・26日・27日 於 日生劇場)には、ヴィジュアル的にも声楽的にも身体能力的にも非常に優れた若いオペラ歌手が揃っていて、日本のオペラ界の人材が育ってきていることを実感します。
来年7月に東京二期会は、グラインドボーン音楽祭との提携公演で、R,シュトラウス「ばらの騎士」を上演し、私は公演監督を務めます。「オペラ」という芸術は、その発祥がイタリアであり、ヨーロッパを中心に発展していったとしても、今や世界共通の総合芸術として認知され、アジア各国に国立歌劇場が次々と建設されるまでになっています。日本の「二期会」というオペラ・カンパニーが、世界のオペラハウスと共同制作や連携公演を日常的に行っているのです。私の拙文を通して、一人でも多くの方々が「オペラ」に興味を持って、劇場にお越し下さることを祈って筆を置きます。

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2016/11/16

水曜エッセー「オペラ羅針盤」第4回  文化・芸術

オペラ羅針盤 多田羅迪夫(たらら・みちお 声楽家・東京藝術大学名誉教授)

オーケストラ・ピットの話

ヨーロッパには各地にロココ様式の室内装飾で飾られたオペラ劇場が多く残されています。客席内部は馬蹄形になっていて、多くは中央の平土間席があり、周りに壁に沿って2、3階の観客席を備え、その2階正面にはロイヤル・ボックス(王侯席)が造られていて、オペラ芸術のパトロンが王侯貴族自身であった歴史を知ることが出来ます。
オペラの舞台と客席との間には一段と低くなった窪みがあり、そこにオーケストラ団員が譜面台の前にそれぞれの楽器をかかえて座っている空間があります。これが「オーケストラ・ピット」又は「オーケストラ・ボックス」と呼ばれる場所。多くは壁も床も真っ黒に塗られていてとても暗いので、ドイツの劇場で「オーケストラの墓穴」と呼ぶくらいです。ところがオペラが始まると、そこからは美しいオーケストラによる音楽が奏でられ、その伴奏によりオペラ歌手たちが歌うのです。
なぜオーケストラ・ピットは、客席平面でなく、建築構造的にもわざわざ面倒な一段と低い深い場所に造られたのか?理由は、二つ考えられます。
一つには、オーケストラ奏者が客席平面上の舞台前面で演奏すれば、舞台上の出来事を鑑賞するのに視覚的に邪魔。二つにはオーケストラの規模が大きくなればなるほど、歌手の声をかき消す可能性が出てきます。オペラ発祥の初期であるルネッサンス期にはほんの数名に過ぎなかった奏者の数も、弦楽器が増え、木管楽器(オーボエ、フルート等)が加わり、金管楽器(トランペットやトロンボーン、ホルン等)が加わる様になれば当然、音量もかなりのもの。その音量と歌手の声とのバランスを取るためにもオーケストラ・ピットは深く地下に潜ることになったと考えられます。
その頃に、前回お話したカストラート歌手たちが、専門化した高い技能をもって、その機能を拡大していったオーケストラとの競演を可能にしたのです。カストラート歌手以外の男性歌手たちは、カストラート歌手たちの陰に隠れてはいたものの、当初は脇役としてその歌唱技術を高めていき、やがて女性歌手と男性歌手がそれぞれの個性を発揮しながら共演する現代オペラの基礎が出来上がったのです。

2002年東京二期会『フィガロの結婚』伯爵役の筆者 撮影:鍔山英次
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2016/11/16

水曜エッセー「オペラ羅針盤」第3回  文化・芸術

オペラ羅針盤多田羅迪夫(たらら・みちお 声楽家・東京藝術大学名誉教授)
                       
魅力的なオペラの「ズボン役」

日本の伝統芸能「歌舞伎」には、男が女を演じる女形があり、「宝塚歌劇団」では、倒錯的魅力の男装の麗人たちが、共に人気を得ていますが、宝塚の「男装の麗人」のルーツが実は「オペラ」にあることをご存じですか?
オペラには、女声歌手が若い男性に扮して歌い演じる「ズボン役」があり、その起源は、中世ヨーロッパの「カストラート」の時代にまで遡ります。ヨーロッパの教会ではかつて女性が聖歌隊で歌うことを許されなかった時代の名残として、今でも聖歌隊のソプラノとアルトは少年が担当する伝統が続いていますが、その少年たちの未熟さをカヴァーするために、「カストラート」が存在していました。少年時代に手術によって去勢された男性歌手で、大人になっても声変わりせず、驚異的な歌唱技術と音域を保ち、妖しい魅力を放ちながら男性役と女性役の双方を演じてカリスマ的人気と勢力を誇っていたのです。19世紀以降、カストラートは非人道的として廃れてゆくのとは逆に、世俗の劇場(芝居とオペラ)では禁制が解かれた女性たちが進出。それまでのカストラートに代わって女性歌手が若い男性を演じ、倒錯的魅力を放つ「ズボン役」が登場するようになりました。モーツァルト「フィガロの結婚」で伯爵夫人に恋する若い小姓ケルビーノがその代表的な例です。
私が11月に出演する、リヒャルト・シュトラウス「ナクソス島のアリアドネ」にも魅力的なズボン役である「作曲家」が登場します。台本は、詩人で劇作家のホーフマンスタール。
このオペラは、ウィーンの金持ちの邸宅の祝宴で、新作オペラを上演するはずが、イタリアの道化師たちの出し物と同時に上演せざるを得ないはめに陥るという設定です。
シュトラウスは、芸術の理想を掲げる感受性豊かな若き「作曲家」役に、かのモーツァルトのイメージを重ねていたのでしょう。
私の役は執事長で、金満家のパトロンのきまぐれな無理難題を、芸術家たちに大仰に伝える語り役。ウィーン国立歌劇場の看板歌手として活躍したエーリッヒ・クンツや、2012年バーデン・バーデン祝祭劇場では、往年の名歌手ルネ・コロが演じていました。


追伸
リヒャルト・シュトラウスが、自分の夫婦間の浮気疑惑に基づくいざこざをオペラにした「インテルメッツォ」に主演した際には、その歌詞の多さに驚かされましたが、今回は日々愉しみながら台詞と格闘しているのです。

2004年『インテルメッツォ』(日本初演)ロベルト・シュトルヒ役 撮影:竹原伸治

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2016/11/16

水曜エッセー「オペラ羅針盤」第2回  文化・芸術

オペラ羅針盤 多田羅迪夫(たらら・みちお 声楽家・東京藝術大学名誉教授)

オペラの訳詞上演と、字幕スーパーによる原語上演

近年、劇場に字幕が普及し、知らない原語のオペラも気軽に楽しむことができるようになりましたが、私がドイツの歌劇場で歌っていた70年代は、オペラは多くの観客の母国語である、ドイツ語の訳詞上演で上演されることが当たり前でした。
私の滞欧した時代は、字幕スーパーの技術が現れる前でしたから、国際化の進んだ大都市では原語上演、地域に密着した地方都市は母国語のドイツ語による訳詞上演と、上演方式が混在していて、演目によっては訳詞上演も成果をあげていたのです。
しかし、専属歌手として在籍した劇場で、ある時プッチーニの代表作のひとつ「ラ・ボエーム」を上演することが発表されました。「ラ・ボエーム」は、貧しい芸術家達とお針子ミミとの青春群像を描いた叙情溢れるメロドラマ。私たち歌手にとってドイツ語で上演するのには大いに抵抗がありました。「蝶々夫人」をはじめ、甘く流麗な旋律で、後期ロマン派のイタリア・オペラを代表するプッチーニの作品を、ごつごつした言葉のドイツ語で歌えば、音楽との密接な効果が伝わりにくいことが歴然だからです。
私たち歌手は、劇場支配人に掛け合い、イタリア語で歌わせて欲しいと団体交渉し、支配人は、各幕の前にドイツ語による寸劇を挿入する事で妥協してくれました。
その事が後になってドルトムント歌劇場「ラ・ボエーム」にゲスト出演した世界的プリマ、ミレッラ・フレーニさんと共演できるきっかけになったのですから、あの時、原語のイタリア語で歌うように掛け合って良かったなぁと思います。彼女の名唱を間近で聴けただけでなく、公演後ご一緒に食事をしたり、様々な話をすることが出来た幸せな体験となりました。
 帰国後も小澤征爾指揮「ヴォツェック」は、訳詞上演で標題役を歌い、同じ小澤指揮のヘネシー・オペラ「さまよえるオランダ人」では、ジョゼ・ヴァン・ダムとのダブル・キャストでの原語上演と、訳詞上演と原語上演の過渡期を経験しました。先般亡くなった蜷川幸雄さんの演出で、終幕の昇天の場面でオランダ人とゼンタが手に手を取ってピアノ線で吊り上げられたことなども懐かしい思い出です。


写真¬ 1992年3月『さまよえるオランダ人』 東京文化会館
指揮:小澤征爾 演出:蜷川幸雄
 オランダ人:多田羅迪夫 撮影:林喜代種

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2016/11/16

水曜エッセー「オペラ羅針盤」第1回  文化・芸術

2016年10月16日から5回にわたって水曜エッセー「オペラ羅針盤」を、しんぶん赤旗
文化・学問欄に掲載して頂きました。
数年前から時々、作曲家についての原稿を依頼され書いたのがご縁で、「オペラについて、何か面白いエッセイを書いてください!」と、今回の連載のお話を学術・文化部の大井民生さんから頂きました。短い随想ってなかなか難しいものですね。あれも書きたい、これも書きたいと、つい長くなって削るのに苦労しましたが、とても楽しい経験でした。


オペラ羅針盤 

多田羅迪夫(たたら みちお)東京藝術大学名誉教授・声楽家 
たたら・みちお(声楽家・バスバリトン)香川県出身。東京藝術大学大学院修了後渡伊。M.フレーニなど著名歌手と国際舞台で多数共演しドイツの歌劇場専属歌手時代を経て帰国。オペラ、
オラトリオのエキスパートとして内外で活躍中。東京藝術大学名誉教授。二期会会員 


一筋縄ではゆかない役

「オペラ歌手!」というと皆さんは誰を思い浮かべますか?伝説の歌姫マリア・ カラス、キング・オブ・ハイCとして活躍したルチアーノ・パバロッティ。世界的スター歌手プラシド・ドミンゴは、声種をテノールからバリトンに移し、75歳を過ぎた今も現役でオペラを歌い続けています。
私の声種はバスバリトン。『カルメン』の闘牛士エスカミーリョやドン・ジョヴァンニのような色男役もありますが、オペラの中では、主に血気に逸る若者を諫める賢者、恋敵、悪役など一筋縄ではゆかない陰翳深い役を担当します。
私がドイツの歌劇場の専属歌手を経て帰国し、83年に二期会オペラで最初に歌ったのは、ワーグナー『ジークフリート』アルベリッヒでした。 地底に住むニーベルンゲン族の主で権力の指環を手に入れる激しい役です。弟ミーメ役にベルリン・ドイツオペラでも活躍したホルスト・ヒースターマンも招聘された密度の濃いプロダクションが話題となり、翌年には故朝比奈隆指揮『ラインの黄金』アルベリヒや『神々の黄昏』でも悪役のハーゲンに出演。小澤征爾指揮『ヴォツェック』では、精神異常をきたし殺人を犯すヴォツェック役、故若杉弘さんの指揮では、ヴォツェックに人体実験をする医師役を歌いました。その間、ポーランドで『袈裟と盛遠』の盛遠、フィンランドで『お蝶夫人』の領事シャープレスなども歌いましたが、当初は強烈な性格俳優の印象が強かったかもしれません。
マイク無しの生声で歌うオペラには、強大な音量のオーケストラを突き抜ける鍛錬した声が必要です。92年小澤征爾指揮『エディプス王』で共演したソプラノのジェシー・ノーマンの声は、それまでに経験したことのない超弩級の声でした。あの立派な体躯から発せられる豊かな声を聞くと、天賦の才とはいえ、人間の声の限界を忘れさせてしまうものです。しかし、大多数のオペラ歌手の声は、長い忍耐の時間をかけて広い音域とムラのない共鳴を訓練によって獲得するのです。
これから私のオペラの経験をもとに、オペラについての様々なお話しをすることにしましょう。


1996年東京二期会『ワルキューレ』ヴォータン
撮影:鍔山英次

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2016/10/22

リヒャルト・シュトラウス「ナクソス島のアリアドネ」  公演情報

 オペラといえば、『魔笛』『カルメン』『椿姫』『蝶々夫人』等を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、ドイツ後期ロマン派の作曲家リヒャルト・シュトラウスは、音楽と台本を見事に調和させた傑作を沢山残し、中でも1911年 に初演された音楽の色彩と抒情豊かな『ばらの騎士』は、世界的にも根強い人気です。

 私が今年11月に出演するオペラは『ナクソス島のアリアドネ』。台本は『ばらの騎士』で成功を収めた、詩人で劇作家のホーフマンスタールで、欧米で大活躍の女性指揮者、シモーネ・ヤングと気鋭の女性演出家、カロリーネ・グルーバーとタッグを組む、二期会とライプツィヒ歌劇場との提携公演です。 

このオペラの傑出した面白さは、何と言っても作品の中にオペラの舞台裏が描かれているところにあるでしょう。新作オペラがどうやって創られてゆくのか、前半の作曲家やプリマドンナや歌手たちの、舞台裏での臨場感あふれるやりとりが40分ほど目の前で繰り広げられ、色彩溢れる美しいアリアや重唱の数々、そして「人は変容し再生することができる」という作品に込められた テーマが余韻となって記憶に残る名作です。細部まで見逃したくない作品は、客席との距離が遠すぎないことが大事なので、会場の日生劇場の大きさはちょうどいいですね、

 今回、私は演出家の希望もあり、執事長役で出演します。
舞台は、金持ちの伯爵の邸宅。祝宴でのオペラ上演に際し、金満家のパトロン(舞台には登場ないご主人様)のきまぐれな無理難題を、芸術家たちにおおぎょうな態度で伝えます。

 登場の音楽からして、いかにも偉そうなのですが、「悲劇的オペラ『ナクソス島のアリアドネ』と道化たちの演じる喜劇『浮気なツェルビネッタと4人の恋人達』を同時上演するようにとご主人さまはご希望です。花火の打ち上げまでにきっちり終わらせないといけませんぞ。」などと言い出すので、登場人物たちは、おおわらわ。
ドイツでは役者や往年の名歌手が出演することが多く、ウィーン国立歌劇場の看板歌手として活 躍したエーリッヒ・クンツや、2012年 バーデン・バーデン祝祭劇場では、オペレッタやヘルデ
ン・テノール としても一世を風靡したルネ・コロが演じていました。

 いろいろな演出がありますが、今回の東京二期会とライプツィヒ歌劇場 との提携公演では、執事長というのは仮の姿で、ご主人様が執事 長に扮しているという設定です。癖のある個性的なキャラクターを演じるので、久しぶりに口髭をはやしはじめています。

そういえば、リヒャルト・シュトラウスが、自分の家庭生活に着想を得て、自身を主役に登場させたような『インテルメッツオ』で、ローベルト・シュトルヒのときも口髭をはやしていました。

リヒャルトウトラウスも口髭をたくわえていましたね。
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R.シュトラウス


東京二期会『ナクソス島のアリアドネ』字幕付き原語(ドイツ語)上演
11月23日(水・祝)17時開演 11月24日(木)・26日(土)・27日(日)14時開演 
日生劇場 上演時間約3時間(休憩1回含む)
開場は開演の30分前 上演予定時間:約3時間(休憩1回含む)

http://www.nikikai.net/lineup/ariadne2016/index.html  公演詳細

http://www.nikikai.net/enjoy/vol306.html
 オペラを楽しむ
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2016/10/8

秋涼の候に想う  公演情報

9月24日(土)國立臺灣師範大學(National Taiwan Normal University)での「Morzat&Italian Pre-Vrdi 」 演奏会や、10月1日に、バッハの「コーヒー・カンタータ」のシュレンドリアンや「ミサ曲ト短調」を歌った「二期会バッハ・バロック研究会」15周年記念コンサートも無事終わり、季節は実りの秋を迎えました。
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2016年9月24日 台北にて

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10月1日 Hakuju Hall にて

今月からは、オペラのリハーサルが本格的に始まるので、役作りなどいろいろと研究しているところです。

リヒャルト・シュトラウスの作品をこよなく愛した故若杉弘さんとともに、1986年の日本リヒャルト・シュトラウス協会第11回例会で、 演奏付き講演 で、モリエールの「町人貴族」から「ナクソス島のアリアドネ」に参加した時のことを思い出していました。

その後、2004年にやはり若杉弘指揮・東京交響楽団の演奏でリヒャルト・シュトラウス『インテルメッツォ』ー(交響的間奏曲を伴う2幕の小市民喜劇ー(日本初演)の ロベルト・シュトルヒ役を歌いました。
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撮影:竹原伸治

今回参加するプロダクションは、シモーネ・ヤングが日本ではじめてオペラを振ることでも話題となっている、東京二期会とライプツィヒ歌劇場との提携公演/リヒャルト・シュトラウス『ナクソス島のアリアドネ』です。
私は演出のカロリーネ・グルーバーの希望で、シングル・キャストの執事長役に出演します。
(彼女の演出では2005年にツェムリンスキー『フィレンツェの悲劇』シモーネを歌い、その後も何度か来日来いてます)。

執事長役(Der Haushofmeister)は、語り役。
ウィーンの金持ちの邸宅での祝宴で行われるオペラ上演に際し、金満家のパトロンのきまぐれかつ無理難題の意向を、舞台には登場しないパトロンに代わり、芸術家たちに大仰に伝えるという役どころです。ドイツでは役者や往年の名歌手が出演することもあり、ベーム指揮ウィーン国立歌劇場公演では、ウィーン国立歌劇場の看板歌手として活躍した美声のエーリッヒ・クンツや、クリスティアン・ティーレマンが、2012年バーデン・バーデン祝祭劇場でシュターツカペレ・ドレスデンを指揮した際にはオペ レッタでも活躍し、ヘルデン・テノールとしても一世を風靡したルネ・コロが執事長を演じていました。

この作品の魅力は何と言ってオペラの制作過程を垣間見るようなプロローグも含め、音楽と哲学が融合した活き活きとした展開の妙にあります。
ツェルビネッタの超絶技巧を駆使したアリアや、ギリシャ神話に登場するアリアドネやバッカスの名唱、ヘルマン・プライなども好演した道化師ハルレキン等、選りすぐりの旬の歌手たちが共演し聴きどころも沢山!
シュトラウスは、この作品の中に出てくる作曲家役は、若きモーツァルトを想定したいたようで、女声のズボン役が登場します。リヒャルト・シュトラウスの『ばらの騎士」がお好きな皆さまもきっと楽しんでいただけることでしょう。
会場は日比谷の帝国ホテル向かいの日生劇場です。1300席と舞台との距離も近いので、臨場感あるオペラ体験にはもってこいです。オペラ初心者のかたもオペラ通の方も、ぜひこぞってご来場いただければ幸いです。

東京二期会『ナクソス島のアリアドネ』字幕付き原語(ドイツ語)上演
11月23日(水・祝)17時開演・24日(木)26日(土)27日(日)14時開演 
日生劇場 上演時間約3時間(休憩1回含む)

http://www.nikikai.net/lineup/ariadne2016/index.html  公演詳細

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◎インターネットラジオ 林田直樹さんの「カフェ・フィガロ」に出演 させて頂きました。
登録頂けると2週分の放送を無料でお聞きいただけます。


https://www.blue-radio.com/program/cafe/index.aspx?genrename=160911

https://www.blue-radio.com/program/cafe/index.aspx?genrename=160904


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2016/9/21

深まりゆく秋の日に  文化・芸術

9月に入りめっきり涼しくなりました。
私は今日から週末まで国立台湾師範大学の演奏会の為に台北に滞在しています。

帰国後は10月1日に富ヶ谷のハクジュホールにて、バッハ・バロック研究会 15周年記念コンサートがあり、私は「コーヒ・カンタータ」のシュレンドリアンでも出演します。
コーヒー好きの娘とそれをやめさせようとするその父親との愉快な攻防戦。聴いて楽しい世俗カンタータです。

18世紀、このカンタータの初演の地のライプツィヒではコーヒー依存症が社会問題にまでなっていた?ことを受けての作曲だそうです。
かくいう私もコーヒーが大好きなのですけれどね。楽しんで歌いたいと思います。


■二期会バッハ・バロック研究会 15周年記念コンサート
バッハ&ペルゴレージ 〜心に響くバロックの調べ〜
日時: 2016年10月1日(土) 13:30開演(13:00開場)
会場: Hakuju Hall(白寿ホール)
(小田急線「代々木八幡駅」、千代田線「代々木公園駅」より徒歩5分)

全自由席 ¥4,000
http://www.nikikai.net/concert/20161001.html

(ソプラノ)
石井恵子、大河原美紀子、太田三美、高草木玲子、
田島朱季子、立原圭子、民秋 理、野崎由美、
松堂美枝子、松原典子、水野由加里、村松尚子(会友)
(アルト) 井口雅子、前田美樹、三谷亜矢、橋爪万里子
(テノール)
佐々木正利(合唱指揮)、齊藤義雄(会友)、鳥海 寮*、
沼田臣矢*
(バス) 多田羅迪夫、小池優介*
(ピアノ) 鈴木真理子、山口佳代、小助川眞美
(フルート) 加納百合子*
(オーボエ) 小倉悠樹*
(ヴァイオリン) 廣海史帆*
(チェロ) 懸田貴嗣*
*…賛助出演


J.S.バッハ
 「コーヒー・カンタータ」BWV211


 「ミサ曲ト短調」BWV235
G.B.ペルゴレージ
 「スターバト・マーテル(悲しみの聖母)」
                ほか
後援: 公益財団法人東京二期会

二期会チケットセンター
受付電話 03-3796-1831 FAX 03-3796-4710
受付時間:平日10:00〜18:00/土曜10:00〜15:00/日・祝休業




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◎インターネットラジオ 林田直樹さんの「カフェ・フィガロ」に出演
させて頂きました。
2週分の放送が登録頂けると無料でお聞きいただけます。


https://www.blue-radio.com/program/cafe/index.aspx?genrename=160911

https://www.blue-radio.com/program/cafe/index.aspx?genrename=160904

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■群響12月 群馬交響楽団「第九」
ソプラノ/ 文屋小百合 アルト/ 金子 美香 テノール/ 村上 公太 バリトン/ 多田羅迪夫
 群馬交響楽団 027-322-4316

「第30回館林第九演奏会 」
2016年12月17日(土)開場:2:00 PM 開演:2:30 PM
館林市文化会館・大ホール(群馬県館林市)

「第37回足利第九演奏会」
2016年12月18日(日)開場:1:15 PM 開演:2:00 PM
足利市民会館(栃木県足利市)

http://www.gunkyo.com/concert-list/


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■新日本フィルハーモニー  鈴木秀美指揮「「天地創造」
2017年6月2日&3日 すみだトリフォニーホール
https://www.triphony.com/concert/201706list.html

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2016/9/1

Blue-radio.com【林田直樹のカフェフィガロ】収録  日記

暦は早くも9月となりました。
先月の台風10号では、各地で記録的な大雨をもたらしました。
皆様、いかがお過ごしですか。

私は先週末、8月27日(土)28日(日)山梨の東京エレクトロン韮崎文化ホールで
全日本合唱コンクール審査に行ってきました。晴れやかな歌声と源泉かけ流しの温泉に
英気を養いました。

林田直樹のカフェ・フィガロ

8月30日には音楽ジャーナリスト林田直樹さんのインターネット・ラジオ【カフェ・
フィガロ】の収録にお邪魔しました。林田さんとはもう長いお付き合いで、二期会
公演でも故実相寺昭雄監督演出による『魔笛』や宮本亜門演出『フィガロの結婚』
等でもいろいろお世話になりました。
内外の音楽事情、私の演奏生活の中での沢山の思い出、小澤征爾、故朝比奈隆、
故若杉弘の巨匠たちのエピソード等々、話は尽きません。

放送はインターネットラジオで、日曜の夜6時に更新。2回分にわけての収録でした
が時間を忘れるとても楽しい時間でした。

演奏曲について

放送の中で、私の演奏音源もいくつかCDをかけながらの収録で、1回目には
ワーグナー《ニーベルングの指環》楽劇「ラインの黄金」朝比奈隆指揮・新日本フィルハーモニー交響楽団
より、アルベリッヒが復讐に燃える’Bin ich nun frei?(これで放免か?)、
そして藝大120周年記念リサイタル・ライブ【■奏楽堂ライヴ -ドイツ歌曲の夕べ】より
ローベルト・シューマン リーダー・クライス作品39の中から 月の夜
http://www.disc-classica.jp/lineup/tatara_michio.html


2回目は、おそらくこれまで300回は歌ってきたであろうベートーヴェン 交響曲 第9番
聴き比べという思いつきで、ハインツ・レーグナー・読売日本交響曲楽団、朝比奈隆指揮・大阪フィルなどの
ライブ録音から、第4楽章 baritone solo の歌い出し部分のみ!
そして林田さんが高校時代に音楽の時間に歌ったことがあるというヨハネス・ブラームスの
「甲斐なきセレナーデ 作品84 No.4 ライン下流地方の民謡」をお聴き頂きます。


収録スタジオが浅草橋だったのですが、帰りに台風の影響で通り雨に遇い、通りかかった老舗
(大正3年創業 102年の歴史のある)扇屋さんを通りかかりました。
「袈裟と盛遠」「天守物語」「俊寛」「修禅寺物語」など、日本のオペラ作品ともご縁があり
学生時代は宝生流の能を習ったこともある私は、美しい飾り扇に惹きつけられ、何本か買い求め
ました。


来月はまた國立台灣師範大學(NTNU)にも行って参ります。
皆様、よき秋の日をお過ごしください。


https://www.blue-radio.com/program/cafe/ 【カフェ・フィガロ】



http://tower.jp/search/item/%E5%A4%9A%E7%94%B0%E7%BE%85%E8%BF%AA%E5%A4%AB
私の市販のCD情報がこちらで見られますと教えて貰いました↑


公演情報
■東京二期会オペラ劇場・ライプツィヒ歌劇場との提携公演 R.シュトラウス『ナクソス島のアリアドネ』執事長役
プロローグと1幕のオペラ 日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
2016年
11月23日(水・祝) 17点00 ・24日(木) 14点00・26日(土) 14点00・27日(日) 14:00
日生劇場 http://www.nikikai.net/lineup/ariadne2016/index.html  公演詳細

■二期会バッハ・バロック研究会 15周年記念コンサート
バッハ&ペルゴレージ 〜心に響くバロックの調べ〜
2016年10月1日(土) 13:30開演(13:00開場) Hakuju Hall(白寿ホール) 
http://www.nikikai.net/concert/20161001.html
J.S.バッハ  「コーヒー・カンタータ」BWV211  「ミサ曲ト短調」BWV235
G.B.ペルゴレージ   「スターバト・マーテル(悲しみの聖母)」  ほか


■新日本フィル定期演奏会・鈴木秀美指揮
ハイドン オラトリオ『天地創造』 発売中
2017年6月2日・3日  すみだトリフォニーホール
https://www.njp.or.jp/archives/930  公演詳細


■館林第九合唱団
ベートーヴェン 交響曲 第9番
http://tatebayashi-daiku.la.coocan.jp/page010.html
2016年12月17日(土)14時30分開演
指 揮  円光寺雅彦/管弦楽 群馬交響楽団
館林市文化会館大ホール

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2016/8/9

残暑お見舞い申し上げます  音楽

残暑お見舞い申し上げます。
皆様お変わりありませんか。
よい夏の日をお過ごしください。

        2016年盛夏

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ライプツィヒ歌劇場との提携公演
東京二期会オペラ劇場
NISSAY OPERA 2016 提携
リヒャルト・シュトラウス『ナクソス島のアリアドネ』プロローグと1幕のオペラ
日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
台本:フーゴー・フォン・ホフマンスタール作曲:リヒャルト・シュトラウス
会場: 日生劇場  http://www.nissaytheatre.or.jp/hallguide/access.html

2016年11月23日(水・祝) 17:00
24日(木) 14:00
26日(土) 14:00
27日(日) 14:00


助成: 公益財団法人 ローム ミュージック ファンデーション
公益財団法人朝日新聞文化財団
http://www.nikikai.net/lineup/ariadne2016/index.html


http://www.nikikai.net/concert/20161001.html
二期会バッハ・バロック研究会 15周年記念コンサート
バッハ&ペルゴレージ 〜心に響くバロックの調べ〜
2016年10月1日(土) 13:30開演(13:00開場)
Hakuju Hall(白寿ホール)


http://tatebayashidaiku.blogspot.jp/
館林第九合唱団

群馬交響楽団演奏会情報
ベートーヴェン「第九」
2016年12月17日(土)
館林市文化会館 指揮:円光寺雅彦
バス:多田羅迪夫 合唱:館林第九合唱団
賛助会員予約連絡先 Tel:0273224316 


ヘンデル作曲「メサイア」
2017年1月15日(日)
太田市新田文化会館 エアリスホール

http://www.oaas.jp/news/k_youkou2016.htm




2017年6月2日・3日  すみだトリフォニーホール
新日本フィル 鈴木秀美指揮
ハイドン/オラトリオ『天地創造』
https://www.triphony.com/concert/201706list.html




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