33.呑気呆恬の墓碑銘ベスト3決定!
第一話から日にちが経ちすぎてしまったので、一般墓碑銘批判からという思惑はさておいて、いきなり、「呑気呆恬の墓碑銘ベスト3発表」ということになってしまいました。
第3位:「ん」

「あいうえお」の最後の一字を、人生の終わりになぞらえたのでしょうか。
意味はともかく、墓碑面に大きくひらがなで「ん」一文字だけが刻んであるのは、さっぱりとしてなかなか気持ちがいいものです。
日本風縦型墓石の中で際立っているし、デザイン的にも冴えていました。
第2位:「 」

これは書き(彫り)忘れた訳ではではありません。
他と同じような墓石なんですが、何も彫ってない、つるつるぴかぴかのままなんです。「え?彫り忘れ?それともとりあえず墓石だけ買っておいて後で彫るつもりかな?
まさか石屋さんが間違えたなんてことあるまいし」といろいろ考えてしまいましたが、

裏には施主名も彫ってあるし、いつまでもそのままで、お彼岸には花も供えてあるので、こういうデザインを主張しているのでしょう。
「死んだのだから何も無い」というメッセージなのかもしれません。彫り賃ゼロだし、雨が降っても汚れないし(文字の渠に溜まった雨水が泥や埃と一緒に流れて、黒くて汚い染みを付けるんです)、まさに一石二鳥、否三鳥ですね。思い切りのよさに感激!
第1位:「やぁ」

我慢できなくて、第一話で紹介してしまいましたが、やはりこれが最高傑作!
墓石自体が小さくて、迫力的には上記二者には負けるのですが、ふたつ共に発想的にはありうるレベルの内容です。それに較べて「やぁ」は思いもよらなかったし、明るくてほほえましくて、霊園タイプの墓地にはこれ以上ないフィット感です。
墓参りにやってきて、いつまでもめそめそ涙を流しているなんてつまんないでしょう?
「おう、元気かい?」なんて墓の下の死人に声をかけたくなるなんて、最高の墓参りだし、よしんば仮に故人が見ているとしても、「おう、お前もいつまでも元気そうだなー、はよこっちへ来いや」なんて、まるで落語みたいで大好きです。
いずれも、その墓に入る予定の人が、生前に自分で考えて作ったものでしょうね。故人の人柄が偲ばれるというか、死んでも自分を主張し続ける気概が伝わってきて、嬉しくなってしまいました。
私も、これを越えるような何か素晴らしいアイデアを考えたくなるのですが、考えてみれば自分は墓なんぞ要らない主義なので、こんな高価なおもちゃを作ることはできません。まっ、そのうちにこのHPに、かっこいい墓碑銘をデザインして発表するかなー。
呑気呆恬

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