玄米で食べる味と精米した味はどうやら違うようである。
コシヒカリは玄米ではまずい。
おいしさ、まずさは美人の基準と同じで時代で違う。
料理法でも違うし、おかずでも違う。体調でも違う。まったくの相対的概念である。「過度にブランド化したおいしさ」は農家を苦しめている。
情報の中身を判断する能力のないヒトばかりで、「丸覚えが、教養」と思わせるシステムの弊害である。
神様から始まって、お米やバッグ、ついには便所紙(トイレットペーパー)までブランドだ。
自分で考え、判断することが価値創造のまず一歩。
<コシヒカリ>先祖はまずいコメ 粘りの源のDNA解析
3月30日2時33分配信 毎日新聞
日本人に最も人気のあるコメ品種「コシヒカリ」の粘りの源が、昭和初期にまずいコメの代表格とされた「愛国」に由来することが、福井県農業試験場のDNA解析で分かった。粘りはおいしさを左右する必須の要素。育種関係者の間で、おいしさの祖先は「東の亀の尾、西の朝日」と信じられており、驚きが広がっている。29日、川崎市で開かれた日本育種学会で発表した。
コシヒカリは1956年、試験場で開発された。作付面積は79年から29年間、連続日本一で、2〜10位もコシヒカリの子孫が占める。試験場は優れた食味の秘密を探るため、開発に利用された42品種を対象に、粘りや軟らかさのもととなる第2染色体上のDNAを解析した。
その結果、コシヒカリ型のDNAを持っていたのは、コシヒカリの親の「農林1号」、祖父の「陸羽132号」、さらにその祖先の「愛国」と分かった。おいしさの祖先と信じられていた「亀の尾」(山形県)や「朝日」(岡山県)に、コシヒカリ型DNAはほとんど含まれていなかった。硬さなど他の要素は今後調べるという。
解析した小林麻子研究員(育種学)は「コシヒカリがおいしいのは、においや硬さなどさまざまな要素のバランスが良いからだ。愛国も一役買っていたことを踏まえ、新品種の開発に役立てたい」と話す。
大沢良・筑波大准教授(育種学)の話 常識を覆す結果だ。先入観を持たずに育種に取り組む重要性を感じる。【田中泰義】