どーもー、桜晶です
WATER3−7、回想シーンなんですが・・・まだ結構続きますよwとりあえずキーフとシミズのファーストコンタクトを書こうと思ってこうやってがんばってるんですが、今だに『俺』の生い立ちやってるじゃないですかw
飽きられたりするのが一番怖いですよ・・・
あの日から俺は力を得た。だがこの力は子供が扱うには少し勝手が難しいものだった。だから俺はしばらくの間自らすすんでこの力を封印した。たかだか五歳のガキがそこまで考えられるのか?と問われれば答えはノーだ。だが俺はこの時既に……いや、物心がついたあたりからたかだか五歳のガキではなかった。
生きるための糧は限りない命への渇望のみ。それ以外には何も考えられなかった。
だからだと思うのだが今の自分に足りないものが何なのかよく理解できた。
まずは知識。人間は何十年生きていようとこの世の森羅万象ありとあらゆる知識を自らのものにするのは不可能である。だからせめて生きるのに必要な……生き続けるのに必要な知識の取得を第一に考えた。
お世辞にも平和と言えないこの地で必要な生きるための知識はずばり『戦い』。今までは追われ、殺される恐怖に怯える日々だった。だから俺は身分を偽り敵国の軍に入った。
雑用をやった。訓練にも参加した。幼さは言い訳にならなかった。意外にも軍には子供がたくさんいた。自分の体重の半分以上ある装備をして野山を駆け回った。三日三晩不眠不休のサバイバル訓練もやった。時には地雷原を歩かされたこともあったし、俺はやったことがないが爆弾を持って敵陣に突っ込んだやつもいたそうだ。使えないと判断されたんだと思う。
ガキの中では俺が一番若くて、十三を超えた奴は一人前の兵士として扱われた。俺と対して年の変わらない奴の中には、逃げだした奴もいた。もちろん連れ戻された。そして拷問された。ただ生活がつらくて逃げ出しただけだったのだろうが、軍の機密を持ち出したスパイの可能性があるとかでそりゃあもうひどい仕打ちだった。
運よく連れ戻されなかった奴もたまにはいたらしいが、そいつらは多分死んでると思う。武器も食料も金もないんだからのたれ死ぬか敵に捕まるか獣に食われるか……。
俺はそんな環境に八年居たが特に何も思わなかった。
眼はないがそれと引き換えに貰った『力』は眼以上の感覚を俺に与えてくれたし、それになにより……母親の魂を売った時から俺は何が起きても何も感じなくなってしまっていた。
恐らく『母親の魂』は俺の所有物とみなされなかったんだと思う。
だから……俺には感情が無い。
その証拠に、母親と過ごした時間を思い返してみても何一つ感じることが無い。あれほど憎かったのに今ではまるで記録を読んでいるだけのようにただその場面場面が頭に浮かび、ただそれを解析するだけしかできていない。
たぶん熾烈な訓練に幼いながら耐えられたのも『辛い』という感情が無かったからだろう。
俺は両目と感情を失った化け物になっていた。だがそれは軍に属している間は非常に都合がよかった。心を乱して銃口が震えることも、危機的状況に動じることもなくなったからだ。
俺が十三になる年、前々から評価の高かった狙撃部隊への配属が決まった。

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