自民党の小泉大勝への抵抗が、今回の安部大敗であった。
気持ちのワクワク感を開票速報から得たが、テレビ報道から見る限り、1人区での民主党の訴えはかつての自民党の姿に瓜二つに見えてきた。それでも、地方の弱小農家に多大の希望を与えた民主党のマニフェストには期待がかかる。そして、その実践に期待をかけたい。
ところが、翌日になって、各党の議席数が確定したのを見ながら、「九条護憲派」の議席数がどうなったかが不安になってきた。
もし、「九条改憲派」の議席数が増えたとしたら、安部改憲勢力が勝利したも同然である。私にはその議席数を整理する能力はない。
村野瀬玲奈(ニュースキャスター)さんにこれを期待したい(押付けるようでゴメンなさい)。
http://muranoserena.blog91.fc2.com/
「小田実さん死去」のニュースが朝の開票結果と一緒に流れた。
重要な「九条護憲派」であり、「九条の会」の発起人の一人であった。
「死ぬ前に言っておきたいことがある」(『論座8月号』)で、末期ガンを公表した小田実が病室での独白である。
自民党のマニフェストのトップに「新憲法制定」を掲げていた選挙中に、小田実は安部政権が強行した「国民投票法」を「少数権力委譲法」と批判し、「憲法九条」が国際紛争問題に積極的に貢献できることを提唱している。
「平和省プロジェクト JUMP」のちらしが手に入った。
http://ministryofpeace.jp/aboutus/aboutus.html
「第3回 平和省地球会議」が9月に日本で開かれる。
「あらゆる争いごとを暴力に頼らず創造的対話によって解決する方法を提案し推進する政府機関『平和省』を日本にもぜひ創りましょう」と語りかけている。この思想は上記の小田実の言わんとすることに通じる。
「今だからこそ問う 憲法第一章 講演と討論のつどい」が7月27日に日本キリスト教会館であった。上記の「JUMP」でのお知らせで知り、出かけた。
講師は彦坂諦(ひこさか たい)さんで、昨年『九条の根っこ』(れんが書房新社)を出版した。この「まえがき」で、「改憲」に対して「われわれは力のかぎりたたかったのだ、しかし、といった悲壮な感傷にひたるわけにはいかないのです」。そして、「かえてもいいのではないかと考えているひとたちにも納得してもらえるように説明する力を、どれほど身につけていると言えるのか?」と問いかけている。
この講演は、憲法の条項の解説ではなく、自己の子ども時代(満州)以後の体験を基に、今でも私たちの心に染み込んだ「天皇制の文化的暴力」についてであった。
現憲法では、その制定のいきさつから、第一章「天皇」と第二章「戦争の放棄」が抱き合わせになっていること、また、現憲法を押しつけられたのは政府(当時は大日本帝国政府)なのであって、市民(民衆)は、むしろ、GHQといっしょになって政府にこれを押しつけた側だったのだ、といったことから、話は始まった。
18年前の昭和天皇ヒロヒトの死に際して、社会全体が自粛の風潮が蔓延していた。これこそまさに「天皇制の文化的暴力」である。しかし、私たちに天皇を否定できる資格はあるのか?、ない。なぜなら、戦後、私たちはあの戦争のなかで「殺し・殺される者」たらしめられた自分たちの責任を曖昧なまま放置しているからである。その自分自身の責任をみずから追及しないままで。私たちはこの「曖昧さ」の中で生きている。
侵略の過去を栄光の過去に塗りかえていく者たちによって、いまふたたび「殺し・殺される者」に仕立てあげられようとしている現在の私たちのありようを、私たち一人一人が、それぞれの場でそれぞれに固有の〈私〉の問題に対決していくことによって、変革することにほかならない。
そして、講演後の討論会で、第二章「戦争の放棄」を前面に押し出すことが、第一章「天皇」を否定することにつながる、と述べられた。
「九条」を学び、守り、分かり易く丁寧に反対者にも解説できる能力を付けるという運動総体こそが、この「曖昧さ」から脱皮するエネルギーを勝ち得る、とこの講演から学んだ。
また、彦坂さんは「暴力」分類を直接的暴力、構造的暴力、文化的暴力と説明し、安部政権は文化的暴力を構造的暴力へと急いでいる、と解説していた。
この講演は心に染み込む文学的・哲学的内容であり、分かった気にさせてくれたが、いざこの内容を解説しようとするとなかなか難しい。戦争体験の全くない者たちにとって、戦前・戦中の「直接的暴力」や「構造的暴力」を知らないまま、戦後の「自粛」という「文化的暴力」に付き合わされていたことに気が付かされた。
「九条」は人を傷つけない思想であり、国際的にも認知されている。「第3回 平和省地球会議」が9月に日本で開かれる理由は、この「九条」の元祖の地だからである。そして、これを亡きモノと企む勢力の増大を抑えるための国際的行動である。
今までの運動は常に守りであったが、「平和省プロジェクト JUMP」の運動は創る運動である、と彦坂さんは述べている。
この
「平和省プロジェクト JUMP」に
関係性を強め、従来の仲間の中だけに留まらず、外にも飛び出そう。
是非、カンパもよろしくお願い致します。
http://ministryofpeace.jp/foundation/foundation-01.html