(前回からの続き)
「アマゾンで地球異変B」(11月13日)は、貧しい農民がアマゾンの森に火を放ち、土地を広げてコメやトウモロコシを植える状況を描いている。
「アマゾンで地球異変C」(11月14日)は、野生の行動を引き裂く道路について描いている。アマゾンの開発で得た木材や農作物を運ぶために幹線道路ができあがり、そこから私道は枝状に広がり、新たな農地を作りだす。
「アマゾンで地球異変D」(11月15日)は、違法伐採をする住民とそれを取り締まる環境警察との板挟みを描いている。伐採で森林消失が進む中で、自然を守ることと住民の生活との両立の難しさがここにある。
「アマゾンで地球異変E」(11月16日)は、マトグロッソ洲が低木が生い茂る乾燥地「セラード地帯」で、この開発によって世界第2位の大豆生産地帯を作り出したことを示している。2億haにも及ぶセラードの開発を70年代から進め、日本も資金援助や技術協力で後押しした。
大豆の栽培は熱帯雨林地帯にまで進出し、大豆が森林破壊を助長している。しかし同時に、アマゾンの大豆が世界の胃袋を満たしている。
「アマゾンで地球異変F」(11月19日)は、開発の波が先住民(インディオ)を圧迫していることを解説している。大豆畑や牧場がインディオの保護区まで迫り、農薬の川への流れ込みによる水汚染や下痢が頻発し、焼畑の煙で子どもの肺障害も起こさせている。「インディオにとって、森は子孫に伝えていくものだ。だが、侵入者のせいで木がなくなり、土が荒れ、動物もいなくなった。子孫に何を残してやれるのだろうか」と長老は言う。
「アマゾンで地球異変G」(11月20日)は、違法伐採で森を追われ町に出てくる猛獣が捕獲されたり殺されたりする例が後を絶たないことを説明している。
「アマゾンで地球異変H」(11月21日)は、未だに手つかずのジャングルが残されていて、未だに新種のキノコが無数に見つかるアマゾンの緑を説明している。「アマゾンの価値はどんな経済活動よりも上だ。アマゾンがいつまでもアマゾンであり続けられるように、努力を続けなければならない」と環境相は言う。
この9回にわたる朝日新聞の記事から、アマゾンの悲鳴が私たちの心に突き刺さる。そして、
「金属採掘の環境負荷は」(朝日新聞11月21日付け夕刊)は、身近な便利な生活そのものをも考え直させられる。

鉱山採掘で原生林を伐採する。ノートパソコン1台に使われる金は、1〜2トンの鉱石から取り出す量に匹敵するという。上の図は、環境負荷の指標として、自然な状態から動かした鉱石や使用されたエネルギーなどの総量で示す「エコロジカル・リュックサック」(エコリュック)という考え方を示したものである。
この鉱山からの産物をリサイクル促進しない限りこの負荷はかかり続ける。
では、上記の記事に対して、私たち自身何が出来るのか、考えなければならない。
「湯沸し 省エネ競争」(朝日新聞11月4日)では、電気機器(エコキュート)とガス機器(エコジョーズ)の場合でその優劣を付けられない状況を示している。
「住宅 効率的に冷房化」(朝日新聞11月11日付け朝刊)で、断熱材や複層ガラスで冷えを防ぎ、設計で風や日光を取り入れる工夫が必要と解説している。
「新エネルギーに風もっと」(日本経済新聞11月19日付け朝刊)は、風力の活用をもっと進めるべきと述べている。

そしてまさに
「奥の手? CO2地下封印」(朝日新聞11月14日夕刊)を述べている。温暖化防止に無理矢理CO2削減には実用化やコスト削減にまだ課題があるが、地下に埋めることや深海に溶かすことも考えられる。
家の改築や新築を考えている人には、湯沸しをどうするか、断熱や風通しをどうするかの努力をしてもらいたい。
しかし、誰でもができる毎日の努力を探さなければならない。
「節約大作戦」(日本経済新聞11月18日)が家計欄に載った。この記事は読者をモニターしたもので、身近な製品(ガソリン、電気代、マヨネーズ、コーヒー・・)の値上げへの対処として書かれている。
○食費
・マイ水筒持参(150円ペットボトル×2本/日の1年分=7万円の節約)
・値上がりしたものは買わない
・家庭菜園を利用
・ネギの根をコップの水につけ、鉢に植え替えすと数ヶ月はネギを買わずに済む
・昼は食べない
○光熱水費
・風呂の水の徹底利用(風呂→洗濯、床拭き、庭の水やり)
・割安の夜間電力利用(早起きやタイマーを利用して炊飯と湯沸しを深夜料金で賄う)
・電球を寿命の長いエコ電球に
・契約アンペア数を下げる
・トイレは出先で済ませる
○通信費
・スカイブなどIP電話を活用
・携帯にかかったら公衆電話から返信
・プリペイド式携帯電話にする
○予算管理・貯蓄法
・禁煙をする
・クレジットカードを集約してポイントやマイルを稼ぐ
・チケットショップ、ネットオークション、フリーマーケットを活用(子ども服は500円以上で買ったことがない)
・ティッシュは全部二つに切って使う
・土日は家電量販店に行き、無料お試しマッサージ機を使う
○車代・ガソリン代
・とにかく持たない
・急発進やアイドリング禁止のエコドライブ
・重くなるのでガソリンを満タンにせず10ℓずつ給油
この節約術が難なくできる庶民の保身能力とその力強さを感じる。同時に、この中に誰でもできる環境への配慮がありそうである。貧乏人はいつでもエコな生活をしてきたし、今もしていることに気付かされる。逆に見れば、誰がこの環境悪化を進めているかを推測することは簡単である。
圧倒的多くの貧乏人の仲間と
関係性を深め、より一層のエコを推し進め、軍需産業や原発産業に関わる企業にお金を落とさないように頑張ろう。そして、彼らの行動を監視し、政・官・業の癒着を許さない眼を養おう。

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