前回、「新銀行東京の存立意味」を書いた。
今、新聞やテレビでは、この銀行に400億円を投入すべきかどうかやこの経営難を作り出した旧経営陣の責任追及、そして石原慎太郎自身への責任追及が話題になっている。
「新銀行東京:累積赤字1016億円」(毎日JP3月7日付け)は次のように述べている。
「経営再建のために東京都に400億円の出資を要請した新銀行東京が、3月期決算での累積赤字が1016億円に達する見通しになったことが分かった。都は新銀行に1000億円を出資しており、累積赤字が都の出資額を上回る事態となる。
新銀行の資本金は1187億円で、都の出資比率は84%。昨年9月中間決算の段階で累積赤字は936億円に上り、都の出資分の棄損は約79%だった。今年3月期は約85%にまで上昇する計算になる。
新銀行は昨年6月に公表した新中期経営計画で、今年3月期の最終(当期)赤字を80億円と見込んでいたが、今期の実績を踏まえて見直した結果、最終赤字は167億円に膨らむと試算。現時点で融資先企業の約600社が破たんし、計約86億円が焦げ付いた状態にあることが明らかになっており、不良債権の発生が収まっていないとみられる」と。
「新銀行東京 旧経営陣に責任押し付け」(毎日新聞3月11日10時1分配信)が載った。
「『責任は(旧)経営陣の運営にある』。破綻(はたん)寸前に追い込まれ、都に400億円もの追加出資を求める新銀行東京(東京都千代田区)の津島隆一代表執行役は、10日に都庁で行った2時間以上にわたる会見で、繰り返しこう強調した。津島氏は設立時、都側の担当者として計画作成に携わりながら、今回の新銀行の調査委員長にも名を連ねる。この日公表した調査報告書には、設立までの計画の妥当性を検証する部分は見当たらなかった」と。
私はむしろこの問題は最終的に追求せざるを得ないが副次的問題であると考えている。この銀行を作ろうとした背後に隠れた新自由主義的金融業の思想があり、借金にアップアップしている中小・零細企業(弱者)からもっともっと吸い取る公的機関を作らせた卑しい思想である。
「2008/3/2付けNo.553 あかはたともみの”でいり〜赤旗”」が厳しく設立当初を書いている。
「『日本経済の負の遺産を断ち切る突破口としたい』なーんて、
石原都知事が『貸し渋り、貸しはがしに苦しむ中小企業への支援』を表向きの旗頭にしてでつくった新銀行東京。
『ぜひとも実現していただきたい』(自民党)
『夢とロマンがもてるような銀行だ』(民主党)
『東京発・金融革命』(公明党)までいくともー、苦笑しちゃうけど」と。
都議会議員のみなさん!
あなた方の知性の無さは十分知っています。ですが、都民の血税を無駄にした背景思想(高金利)が弱者から死ぬまで吸い上げるものであることを知って、改めて都民に謝るべきである。
ただし、自民党、民主党、公明党のみなさんは、何が失敗だったのかも明確にしながら陳謝して頂きたい。
その上で、金銭的責任追及に進んで頂きたい。
すでに1000億円の欠損を出している。
この欠損の責任の半分は投票した都民にもある。
・都民は500億円をあきらめる
・この銀行を認可した財務省銀行局官僚と小泉政権が100億円負担する
・この銀行の旧経営陣が100億円負担する
・自民党、民主党、公明党の各党本部が100億円づつ負担する
・最大の責任者である石原慎太郎が私財を投げ打って100億円負担する
これによって、1100億円を補えることができ、この浮いた100億円で、新銀行東京の清算手続きをする。これによって、これ以上の都民の負担は増えることはない(このような責任の取り方を今の政治家がする訳がないことは承知している。しかし、民主党にそのかっこよさを見せてもらいたい。そうすれば、そんな民主党に親近感を覚えるのだが。私は期待している。)。
このニュースを見る毎に腹がたつ。
連帯すべき中小・零細企業のおやじ達をこのクモの巣にかからせる仕組みが憎い。
この卑しい組織を平然と仕組み、そして、平然と旧経営陣にその責任を転嫁する石原慎太郎の醜さがいよいよ見えてくる。
身近な消費物価の上昇にあえいでいる都民の怒りに
関係性を持たざるを得ない。

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