「“安さだけで買うな”“無駄遣いも必要”と言われても」
庶民
私にはスロービジネスに係わる仲間がいる。多くの人が自らの働き方や生き方に悩み、繋がりを求めてメールのやり取りをしている。そして、合宿や様々な催事も行っている。特に、その中でも安全な農業に興味を持っている人たちが多い。
彼らとの話の中で、
フェアトレード商品や無農薬・有機野菜をなるべく高くても買おう、という主張をよく聞く。私は一つ納得がいかない感情がそこに残る。それができない人たちが急増しているからだ。
今朝、私は銀行を回っている途中で、高校のときの同級生にバッタリ会った。
“ヤア、しばらく、元気だった?”
“ああ何とか”
この他愛もない挨拶で、“またね”で別れた。
一昨年の高校の同窓会で会っていたので、それが誰であるのかは双方とも認知していたから、この挨拶で終わった。
お昼少し前で、彼は小さなビニール袋にアンパンらしきものを一つと小さな牛乳パックを入れて、コンビニから出てきたところであった。多分、事務所に持ち帰り、それを食べるのであろうと推測した。
彼がどんな生活状況でどんな仕事をしているのかは知らないが、間違いなく、生活費を切り詰めて毎日を送っているだろうとその風情から読み取れる。
全員が60歳を超えた一昨年の同窓会で、何人かから“お前の会社で使ってくれないか、どんな仕事でもするから”と言われ、返答に困った記憶がよみがえった。
「生産者など応援しよう」(日本経済新聞1月12日朝刊「領空侵犯」)で、放送作家・脚本家の小山薫堂氏がインタビューを受けている。
この中で、「お金は欲しいものを手に入れるだけでなく、応援したい企業や商店、作り手に拍手を送るために使うものである。マヨネーズがスーパーで180円で売られていても、商店街のおばあちゃんの店で200円で買うこともある。マヨネーズを使う料理を教えてもらったり、笑顔がすてきだったり。おばあちゃんの店で買うと幸せな気持ちになるといった付加価値があればいい」「企業と消費者は助け合うもの。異常に安い商品があったら、消費者には『なぜ安いのか』と考える責任がある。安さの理由を考えて『気がひける』なら、買うのをやめたほうがいい。生産者に圧力をかけて安く仕入れているのではないか、不当にもうけている人はいないか。払うお金の行き先まで目配りしたい」・・「景気対策で支給される定額給付金でそうした
無駄遣い(注)をしてみたらどうか。どうしたら人に小さな幸せを与えられるか考えて使ってみる。そこから新しいきづなが生まれるかもしれない」・・「私はかつて、ソニーが発売した犬型ペットロボット『AIBO(アイボ)』を三台買いました。ソニーの挑戦する姿勢に拍手する気持ちでした。・・ロボットの未来に投資をしたと満足しています」と。
(注):作家の池波正太郎氏はタクシーで必ずチップを渡したそうである。受け取った運転手さんは次の乗客に愛想が良くなり、その連鎖が広がっていく。
私はこの記事を読んだとき、できる人はそうすれば良いと思うし、決して否定はしない。しかし、小山氏のいう生産者は農漁民ではなく、雪印やキューピーのマヨネーズであり、大手の家電メーカーなのである。「生産者に圧力をかけて安く仕入れているのではないか」という疑問はどこから出てくるのか。
流通企業が大量に仕入れることによって安く仕入れ、それを大手スーパーや専門電気店などで売っているのであり、大手企業に圧力をかけているという発想にはならない。むしろ、零細小売店であるがゆえに、安く生産者から仕入れられない状況がここにあるのだ。大手食品メーカーや家電メーカーは大量消費を目指すこの流れを重視している。
他方で、はじめに述べた「フェアトレード商品や無農薬・有機野菜をなるべく高くても買おう」もできる人はしたら良い。
しかし、毎日の生活に追われている人たちが増え、何が何でも安くなければ生計が成り立たない人たちがいる。彼らにこそ無農薬・有機野菜を食べさせてやりたい。裕福な人たちは安全な食品を食べ元気ハツラツな生活を送り、虐げられた貧乏人は健康を考えずにただただ安い食品を買わざるを得ない状況を想像しただけでも、暗澹たる気持ちになる。
お願いです。
「フェアトレード商品や無農薬・有機野菜をなるべく高くても買おう」に賛同する方で、少しでよいですから、「もやい」のサポーターになってください。
【特定非営利活動法人 自立生活サポートセンター・もやい】
http://www.moyai.net/
寄付をお願いします
1、 活動資金の寄付をお願い致します。
■サポーター会員
「もやい」の日常活動(事務費、通信費等の諸経費)を財政面から支えていただく、「サポーター会員」制度を設けています。年会費は1口5,000円)です。
■資金カンパ
資金カンパは随時受け付けております。
サポーター会員になっていただける方は、郵便振替口座の振込用紙通信欄に「サポーター会員○□」、資金カンパの方は「資金カンパ」と明記してください。
* ゆうちょ銀行振替口座 No.00160-7-37247
口座名「自立生活サポートセンター・もやい」
* 三菱東京UFJ銀行 新宿通支店 普通 3149899
口座名「特定非営利活動法人 自立生活サポートセンター・もやい 理事長稲葉剛」(トクテイヒエイリカツドウホウジン ジリツセイカツサポートセンターモヤイ リジチョウイナバツヨシ)
三菱東京UFJ銀行の口座へのお振込みをされる場合は、連絡先の御住所と御氏名、金額の内訳をメールにて送信の上、上記口座に入金をお願い致します。
* クレジットカード募金(イーココロ経由)
https://www.ekokoro.jp/card/index.php?ngo=147
募金の仕方・クリック募金の仕方は
http://www.moyai.net/modules/weblog/details.php?blog_id=314 ここをクリック
この大変な時代を生き抜こうとする人たち(支援される側とする側)の
関係性を深めましょう。そして、貧困をなくすための行動を探しましょう。

0