前回、「経済格差」について書いた。そこで、
ジニ係数0.5の意味について見てみたい。
ジニ係数は、社会が上層と下層だけに分かれているという前提で計算したものである。だから、企業家はこの数値を基に中層への配分を考えて、市場への商品供給をする必要がある。
ジニ係数0.5で上層と下層だけで成り立っているとすると、上層は日本の総世帯数の25%にあたり、国民総所得額の90%を占拠していることになる。逆に見れば、全世帯の75%を占める下層は国民総所得額の10%しか獲得できていないことになる。
2004年総務省「家計調査年報」の勤労者世帯から衣料品の消費実態を所得別(五分位)で見ることにする。第T分位(下層20%にあたる最下層の452万円以下)と第X分位(上層20%にあたる最上層の958万円以上)を比較する。
第T分位 第X分位 (年間支出金額)
婦人用スラックス 4800円 12200円
婦人用セーター 12600円 39000円
ブラウス 2200円 5300円
同時に、00年から04年への単価の変化率を見る。
第T分位 第X分位
婦人用スラックス 14.1% 1.7%
婦人用セーター 11.0% ▲6.6%
ブラウス 13.8% ▲8.7%
男性用背広服 ▲22.9% 1.5%
上記のことから、金持ちは貧乏人の約3倍の価格のものを買うが、収入差ほどの差はない。それだけ金持ちはいよいよ貯金額を増やし、年金を期待しない体勢に入っている。そして、変化率から金持ちは消費意欲(金額)が落ちている。これに対して、貧乏人の女性は貧乏ながらもファッションにお金を結構使い、そのしわ寄せが紳士服に行っている。
このような市場状況を解析して、企業家は努力している。それだけ、実態がどれだけ大事かと言うことになる。実態を語らず、消費税率を上げて「
格差拡大」を推し進める政治家・官僚・研究者が何と多いことか。このような人たちと
関係性を一切持ちたくない。

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