タヒチ(フランス領ポリネシア)でフランス人と結婚し、生活している知り合いから次のようなメールが届きました。彼女の旦那は観光関係の仕事をしています。タヒチは物価がとても高く、観光と黒蝶真珠で有名です。ちなみに、タヒチ100f=120円〜130円です。
「 M様
本日(7月14日)パリ祭です。タヒチですが。
こちらは特に変わった事もありません。
最近、パペーテの歯医者さんに通っているので街をブラブラすることが多いです。従って宝石店等も見ているのですが、本当に著しく真珠(商品)の品質が落ちています。そして価格が上がっ ています。
店自体にはオーラが無く、もう、やる気全然ありません姿勢が伺えます。タヒチパールもシバニーもです。
こんな、タヒチでは一流真珠宝石店ですら、貝殻のアクセサリーを扱うようになりました。
一方マルシェ(市場)等、街には1500f(1900円)の真珠&黒蝶貝のアクセサリーが 反乱しています。
バブルも止まり、今はアパートが余って困っているそうです。建て過ぎです。
ボラボラには1泊100万f(125万円)、50万f(62万円)のホテ ルが出来ました。
つい最近、ニコールキッドマンが泊まりました。
あとはアラブの大金持ちの予約が入っているそうです。
エアータヒチヌイ(日本ータヒチ便)はがっらがらですが、セールスストップがかかっているくらいボラボラ、モーレアのホテルは満室状態が続いているそうです。
日本人観光客が圧倒的に多いですので、日本の経済との関係で分かり易く教えてください。旦那に説明することになっていますので」。というものでした。
これへの返事を次のように書きました。
「文面から、タヒチの景気状況が良く分かります。日本の景気状況をそのまま反映した様に見えます。
統計資料では、日本の05年宝飾真珠市場は91年(バブル期)に比べて、40%にまで下降しています。
そして、輸出産業中心に、日本経済は今景気上昇中です。このアンバランスさが今の日本だと思います。
この環境下でタヒチに観光する人たちをどのように扱うかは、旦那さんの才覚です。
次の一覧は所得階層を五分位(全所帯を5等分)で表し、総世帯数を20%毎に等分しています。
階層 年収範囲 平均値
第T分位(最下層)209万円以下 124万円
第U分位 209万円〜372万円以下 292万円
第V分位 372万円〜574万円以下 466万円
第W分位 574万円〜893万円以下 725万円
第X分位(最上層)893万円〜無制限 1295万円
例えば、そちらの家族の年収が1000万円あったとすると、全所帯の上位20%以内に入りはしますが、最上層の平均値には辿り着いていないことになります。言うまでもなく、上は止め処なく稼いでいますので、平均値は高いです。ニコール・キッドマンのレベルが上で平均値を持ち上げている様子です。
タヒチの日本人真珠職人が豪勢な生活をしていた時(85年〜95年)は第X分位にいたと思いますが、今は殆どが第T分位か第U分位だと思います。
下から40%(第T分位+第U分位)までの人は海外旅行に行くには大変な決意が必要な層で、第V分位と第W分位が下から40%〜80%で、日本人全体の平均値もしくはそれよりやや上のレベルだと思います。
今年に入り、日本で「格差」の議論が沸騰し、経済書も週刊誌も全てこれを扱っています。金持ちと貧乏人の年収差が開き、尚且つ、貧乏人の層が拡大しています。
第T分位〜第V分位が貧乏な世帯、第W分位が普通の世帯、第X分位が金持ち層の世帯と言うことになります。
タヒチに観光で来る新婚旅行客は第W分位と第X分位でしょうが、第W分位の人たちはローンを組んで無理して来ている、と見た方が良いです。この層は一般的にタヒチを避けてもっと安い場所(ハワイやバリ等)を選んでいると思います。
よって、エアータヒチ・ヌイのエコノミークラスはがらがらになります。
他方、第X分位の平均値以下でもビジネスクラスには乗れないと思いますので、ビジネスクラスと高級ホテルの双方を満喫できる層は第X分位の平均より上だと思います。
ボラボラやモーレアの1泊50万や100万に泊まれる人たちは第X分位の中でもかなり上層で、先ず身近にいない人達だろうと思います。まさに、アラブの大金持ちに匹敵するような人たちだろうと思います。
このように見てくると、旦那のお客は第X分位の平均値前後ではないでしょうか。
大金持ちは物を余り買わないそうですし、買うことを楽しみにしていないそうです。
チョッと他の観光客と違う行動ができて、安らぎのホッとする時間と場に満足する人達こそ旦那にとって大事なお客だと思います。
また、株取引もネットが圧倒的に増えていますので、ネットで旦那さんと接触する人たちはもっともっと増えると思います。それだけに、読みでがあって、ワクワクできるものに更新する努力を忘れてはいけないと思います。勿論、今までの旦那さんの感覚が前面に出ていなければいけませんが。
しかしそれにしても、ここ15年間の移り変わりは大きいですね。タヒチで大勢働いていた真珠職人も200人から3人に減り、替わりに中国人職人が中心となりました。
日本も、上下格差は拡大し、正規社員になれない若者・中年が増え、結婚さえ危ぶまれる状態が進行しています。
海外からジッと日本を見ていてください。
日本を捨てた皆さんへ」
以上が海外の経済と日本の経済が結び付いた状況を示しています。日本と
関係性を切った彼女も日本経済のつながりからは開放されていない状況がこのメールで示されたと思います。そして、実態こそビジネスの糧となると思います。

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