ブログを開設して以来半年が経ち、様々な係わりを通じて様々な事実に出くわしてきた。
「格差」や「中小・零細企業の経営」を中心に書いてきた。特に、大手製造企業での正規雇用が減り非正規雇用が増えたことを数量的に解説してきた。しかし、非正規雇用の金銭を除く
労働条件にメスを入れることができていなかった。この実態を知る機会がないまま時間を過ごしていたことをお詫びしたい。
ワタリさんの
「フリーターが語る渡り奉公人事情」というブログがある。
http://blog.goo.ne.jp/egrettasacra
この中に、8月25日付けの記事が
「派遣・請負のVDT作業—眼が壊される!」である。
http://blog.goo.ne.jp/egrettasacra/e/7d449722996a6e79dd86ab737dc16de9
「CCDカメラに使うムカデ型の半導体が正常に作動するかどうかを見分ける検品作業」で、「VDT(ビジュアル・デイスプレイ・ターミナル)作業」と呼ばれているものである。「問題は作業のすすめかただ。わたしは9:00〜15:30までのシフトだった。お昼に45分休憩があるほか、午前と午後に一回ずつ5-10分の小休憩がつく。単純作業ではよくある小休止で、パンフレットのおりこみ、封筒へのシールばり、宅急便の荷物運びなどで経験したことがある。・・長い期間その仕事についた人は、目を壊してその仕事ができないレベルにまでなっていた。その障害者はひとり、荷物を運ぶ部署に配置換えされていた。また、多重請け負い会社から事情を説明されずにつれてこられる若い労働者は、あまりの目のいたさ、それに周囲の正社員の冷たさに耐えられず、1日2日でやめるものが後を絶たないのだ。もし他に仕事のない状態でなかったなら、わたしだって一ヶ月もつとめられなかったと思う」と。
厚生労働省は「新しい『VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン』の策定について」を平成14年4月5日に発表している。
この中で、ガイドラインを発表するに当たる前提をつぎのように述べている。
「近年、マイクロエレクトロニクスや情報処理を中心とした技術革新により、IT(情報技術)化が急速に進められており、VDT(Visual Display Terminals)が広く職 場に導入されてきたことに伴い、誰もが職場においてVDT作業を行うようになり、VDT機器を使用する者が急速に増大している。
また、最近においては、ノート型パソコンや携帯情報端末の普及、マウス等入力機器の多様化、様々なソフトウェアの普及等に見られるよう、VDT機器等は多様化する状況にある。
このような状況の中、現状のVDT作業における問題点も指摘されており、労働省において平成10年に実施した「技術革新と労働に関する実態調査」によれば、VDT作業を行っている作業者のうち、精神的疲労を感じているものが36.3%、身体的疲労を感じているものが77.6%にも上っている。
このため、厚生労働省においては、VDT作業に関する専門家により構成された「VDT作業に係る労働衛生管理に関する検討会」(座長 独立行政法人産業医学総合研究所理事長 荒記俊一)を設置し、VDT作業における安全衛生管理のあり方について検討を行ってきたところである。
今般、この検討結果を受け、VDT作業者の心身の負担をより軽減し、作業者がVDT作業を支障なく行ことができるようにするため、新しい「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を策定した」と。
そして、作業時間管理として、
「作業者が心身の負担が少なく作業を行うことができるよう、次により作業時間、作業休止時間等について基準を定め、作業時間の管理を行うこととした。
一日の作業時間:他の作業を組み込むこと又は他の作業とのローテーションを実施することなどにより、一日の連続VDT作業時間が短くなるように配慮すること。
一連続作業時間:1時間を超えないようにすること。
作業休止時間:連続作業と連続作業の間に10〜15分の作業休止時間を設けること。
小休止:一連続作業時間内において1〜2回程度の小休止を設けること」。
そして、業務量への配慮として、
「作業者の疲労の蓄積を防止するため、個々の作業者の特性を十分に配慮した無理のない適度な業務量となるよう配慮すること」と述べている。
厚生労働省のガイドラインとワタリさんの実体験には大きな違いが生じている。
不平・不満を言わせない派遣・請負への圧力の凄さは、金銭的圧力について一定程度の統計数字で理解していたが、肉体的・精神的な圧力にまで至り、私自身この記事を見るまで理解していなかった。この実態的な肉体的・精神的な圧力を加えると、今まで述べてきた私の「格差」は、もっと遥かに拡大されていると理解できる。
ワタリさんのブログと
関係性が持てて、これから書く記事に大きな影響を与えると思うし、多くのブログ関係者の方々にもワタリさんのブログに訪問して、全文を読むことをお薦めしたい。

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