(副題:核戦争危機・環境破壊そして人間破壊)
「終末時計『5分前』に」(しんぶん赤旗1月19日付け)では、米科学誌『ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ』の理事会で核戦争による地球滅亡までの残り時間を02年2月から針を2分進めて「5分前」としたことを伝えた。
「米国が改めて核兵器の必要性を強調したことで、他の諸国も核兵器は自分達の安全に必要だと考えるようになった」と批判し、同時に、気候変動(地球温暖化)の危険性も核兵器に等しく差し迫っているとこの理事会で批判している。
「ゴア氏語る迫力の温暖化」(朝日新聞1月25日付け朝刊)は、ゴア氏の活動を追った映画『不都合な真実』を小西克哉氏(国際ジャーナリスト)が批評した記事である。
前々回の米大統領選でブッシュに惜敗したアル・ゴアである。
ここ数十年の地球の変化を映像化したものである。
・雪が激減したアルプスやキリマンジャロ
・グリーンランドや南極の永久凍土の縮小
・ハリケーン「カトリーナ」などの大型自然災害
そして、この先に見える
・海面上昇で沈むニューヨーク、サンフランシスコ、上海などの街々
温暖化の原因は炭酸ガスだとする見解にコンセンサスがあるのに、ブッシュ政権は情報操作(disinformation)でこれに異論を唱えている。タバコ業界の広報戦略と同一であることをゴアは批判している。
先週、
都市銀行(M)のわが社担当の営業と支店課長とこれからの取引のあり方について会合を持った。
銀行側は、我が社に融資を増やし外為取引を他の銀行から剥ぎ取りそれを独占し、ついでに個人資産の運用(投資信託や外貨預金)を勧めるのが狙いであった。しかし、話はそこに至らず、日銀の金利政策、政府の経済政策、この銀行内のうつ病患者の増大、銀行営業マンと中小企業の関係性・・と、多義に亘った。勿論、彼らは私のブログを知っている訳ではないし、私のものの見方までは理解し切れていない。
最も重要な話は、彼らの社内問題の吐露である。まさにこの失われた10年に人員削減というリストラを強めたため、営業が担当する中小企業の数が多過ぎ、結果だけが重視される仕組が出来上がってしまったことである。要するに、上からの数値目標だけが要求され、担当企業へは「押付け販売」(お金の貸し出しを増やす、金利を上げる、投資信託に付き合わせる・・)によって、その企業の要求することと係わりなく、成約を成立させる。これによって、点数稼ぎだけに真剣になり、取引企業のリスク判断を無味乾燥な決算書だけに重点を置く行内構造が出来上がっている。
ここにはおのずと行員へのプレッシャーが引き起され、病人もしくは擬似病人が増加する根源がある。そして、その人たちを横目で見ながら社内で活動していれば常識的感覚の行員ならば考え込む筈であが、これに耐えられた人間がまた堂々と中小企業を訪問し、厚顔無恥な表情で社長と接することになる。
言い換えれば、点数に追われた銀行員と係わっていれば、中小企業の経営者の思いは当然として、市場対応力や社員の能力という決算書に現れない「見えざる資産」を行員に伝えることさえできなくなる。粉飾めいた決算書で銀行員を惑わし、お金を引き出す相手としてしか銀行を感じない中小企業が増えてもおかしくない。
このような関係断絶は
、「銀行と顧客のギャップ」(ブロブ「関係性」06年5月25日付け)でも述べてきた。双方の関係希薄化は新自由主義の先頭に立つ大手都市銀行の成果主義が大きな要因であり、銀行内の病人の蔓延がこれを示している。支店内部での「勝ち組」「負け組」の選別がかなり深く進行している。
私のような中小企業のオヤジからすると、感性の鈍い「勝ち組」行員から得られるものはない。
是非、読者の皆さんは
「自称勝組(金儲け部門のみ)が日本の元凶」(「らんきーブログ」1月16日付け)に訪問して頂きたい。ここで、奥谷禮子(おくたにれいこ)の下品で感性の鈍い脳みそ(弱者切捨て論者)が伺える。
(ぶいっちゃんのブログ「らんきーブログ」
http://rankeyblog.blog68.fc2.com/)
(ついでながら、奥谷禮子のウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%A5%E8%B0%B7%E7%A6%AE%E5%AD%90)
このように、自らが所属している企業そのものが人間関係や個人の心も締め付ける環境破壊を急激に進めている。
このような核戦争危機・環境破壊そして人間破壊を議論している中で、またまた
「マグロ養殖 熱気」(日本経済新聞1月22日付け朝刊)が掲載された。
奄美大島にマルハや日本水産の養殖場、(独)水産総合研究センター、近畿大学水産研究所がいわゆる「産学官集結」している。
また、山口県長門市油谷にはマルハ子会社が給餌をしていた。「あらかじめ湾内の海水に浸し解凍したサバを積み込んだ作業船が、直径四十メートル余りの養殖いけすに進む。網を越え中ほどまで入ったところで船を止めて、スコップでサバを海中に投入し、棒で水面をたたく。するとマグロが船に近づき、サバをくわえて猛スピードで去っていく」と。
生鮮マグロ水揚げ日本一の和歌山県那智勝浦町の勝浦漁業協同組合がマグロ養殖場の誘致に動いている。マグロはえ縄の後継者難と廃船で水揚げが激減している。「事業化が決まれば、漁師が養殖用の稚魚を沖合でとって養殖業者に出荷でき、漁協にも漁場使用量が入る」と。
まさにこの記事で養殖の「活気」や「熱気」を表現している。目先しか考えない経済主義の本質がここにある。
マグロ生産・輸入量の削減に過敏に反応し、競争で買い付ける業者や怪しげな養殖に期待をかける風潮がどのメディアでも見られ、いよいよ資源維持を危うくし、環境破壊を進めることにもなる。大企業は収益(ビジネスチャンス)さえあれば環境破壊など一切考えようともしないし、その内部で働く人たちも何も考えていない。漁協も戦後の“漁民のため”の意味を終え、漁民や消費者の立場から離れて漁協組織の生き残りしか考えていない。
農・漁民や消費者が係わり、核・環境・安全な食品について語り合える関係性を作り出すための方策を考え出す必要が迫られている。そして、これを通じて「人間破壊」を無くす社会作りにも進めなければならない。
大都会に暮らす私にとって農・漁民の遠い存在を近くにする工夫を今迫られていると自覚している。

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