2017/3/22

『リトルウィッチアカデミア』と『La La Land』の類似性・・・ジャンルの本質回帰  アニメ
 

■ 「魔女もの」の王道に立ち返る『リトルウィッチアカデミア』 ■

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『La La Land』を観ながら、私はこのアニメを思い出していました。現在放映中の『リトルウィッチアカデミア』

「魔女っ子」ものは日本のアニメの伝統芸ですが、そこに『ハリーポッター』という新しいエッセンスを加えた作品。東宝とTigerという異色の組み合わせが、東映動画のお株を奪う演出とクォリティーを見せているのも注目すべきかと。

『魔法少女まどか☆マギカ』から魔法少女モノは破壊と再構成による「新ジャンル」となってしまいましたが、『リトルウィッチアカデミア』は『サリーちゃん』から続く伝統的な魔女モノの流儀を忠実に守りながら、このジャンルが子供達に何を伝えて来たかを問う意欲作です。

11話の「蜂騒ぎ」が特に素晴らしく、演出的には、斜め下から人物が直線的に登場したり、バタンと後ろに倒れて驚きを表現したりと、「どんだけ昭和だよ」と突っ込みたくなりますが、噴水の前のシーンは「アニメ冥利に尽きる」というのも。

こういう表現は実写では絶対に出来ません。

私的には『La La land』と同じ目的と意欲をこの作品に感じてなりません。

小さな女の子がいらっさるご家庭では、是非DVDを借りて来て一緒に観て欲しい。このアニメはに夢と魔法が詰まっています。
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2017/3/22

成熟のその先へ・・・『La La Land』が目指す王道回帰  映画
 

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■  『セッション』のデイミアン・チャゼル監督、今度はミュージカルだ!! ■

前作『セッション』が素晴らしかったデイミアン・チャゼル監督。

音楽映画の常識を覆す『セッション』・・これって軍隊物だよね

彼の最新作『La La Land(ラ ラ ランド)』はアカデミー賞14部門に最多ノミネートされ話題になっていました。作品賞の最有力候補の一つでしたが、プレゼンターのフェイ・ダナウェイが作品賞として読み上げたのは『La La Land』!!

キャストやスタッフが大喜びでステージに上がり、スピーチが始まった時・・・『La La Land』のプロデューサが「これはジョークでは無い、作品賞の発表は読み間違えだった・・」と言い出したから会場全体が愕然となります。どうやらフェイ・ダナウェイが主演女優賞と作品賞を読み間違えたらしい・・・。

そんな前代未聞の珍事もあって、話題と期待が高まった『La La Land』。先週の土曜日に娘を連れて観て来ました。

何と、今度はミュージカルです。

■ 冒頭のミュージカルシーンだけで十分に映画史に残る ■

多くの方が既に書かれている様に、冒頭のハイウェイのミュージカルシーンは映画史に残る名シーンだと確信します。ドローンを使っての撮影だと思いますが、何が凄いって、これノンカットですよね。5分近くあろうかと思われる大人数のダンスシーン。それも固定カメラでは無く、ドローンが車の間を縫いながら撮影して行くという複雑な進行をシームレスで撮影しています。

「いったいどんだけリハーサルしたんだよ・・」と思わずため息が出てしまいますが、一方でかなり既視感の在る映像。映画としてでは無く、「OK GO」のミュージック・クリップや「フラッシュ・モブ」と呼ばれるYoutube映像にかなり近い感じ。



OK Go - I Won't Let You Down - Official Video



広場で突然人々がJAZZを演奏し始めるフラッシュモブ映像

フラッシュ・モブというのは広場などの群衆の中に役者やダンサーやミュージシャンを予め仕込んでおいて、突然に、或いはだんだんと音楽やダンスが展開されてゆくというYoutubeなどに投稿される映像ジャンルです。

ドローンを使った撮影や、フラッシュモブなどは現代映像を象徴する表現ですが、これをミュージカル映画の冒頭に持って来るあたり、やはりデイミアン・チャゼル監督のセンスが光ります。


■ 『雨に歌えば』から『オール・ザット・ジャス』を俯瞰するミュージカル映画 ■


ミュージカルはハリウッド映画の伝統的ジャンルです。ヨーロッパ大陸でオペラがオペレッタへと大衆化し、それがアメリカで独自の進化を遂げます。ダンスシーンはレビューの伝統を受け継いでいます。

本来劇場で上映されるジャンルであったミュージカルを映画にしたものが「ミュージカル映画」です。劇場作品を映画化した作品には『ウェイストサイド・ストーリー』や『オズの魔法使い』など名作も多い。一方でオリジナルのミュージカル映画も制作されています。

アカデミー賞の作品賞にミュージカル映画がノミネートされたのは1979年の『オール・ザット・ジャズ』以来ですが、冒頭のダンスシーンの直後のカフェのシーンで、カップを真上から捉えた映像は、まさに『オール・ザット・ジャズ』のシーン転換に使われたグラスとアスピリンのカットへのオマージュ。

一方で、ダンスシーンは様々なミュージカル映画のそれを彷彿させる演出が散りばめられており、まさにハリウッドのミュージカル映画の歴史へのトリビュートとなっています。

■ 日常を夢へと昇華するミュージカルという装置 ■

物語は女優を夢見てオーディションを受け続けるエマ・ストーン演じるミアと、自分のJAZZクラブを開いて本当のJAZZを聴かせたいと夢見るライアン・ゴズリング演じるセブの恋物語。

始めは「イヤなヤツ」と思っていたのに、ついつい惹かれ合い、一緒に住み始め、お互いの夢を応援し・・・そんな手垢の着いたストーリー・・・しかし、題名の『La La Land』は「陶酔境、恍惚、我を忘れた境地」のスラング。そしてロサンゼルスを指す言葉でもあります。まさに夢を追いかける若者とそれを取り巻く街の「浮ついた」或いは「夢見がち」な内容にはピッタリな題名です。

夢を追いかけて都会に出て来て、努力し、恋をして、そして挫折を味わうのは、多くのアメリカの若者の共通体験です。ですから、どんなに手垢が着いていても、多くの人達に共感を生む「ステロタイプならではの強さ」があります。

シリアスシーンの演出は、重すぎず、軽すぎず、そして、やはり「どこかで観た映画」のシーンを彷彿とさせます。

一方、思わぬシーンをミュージカル仕立てとする事によって、多くの若者達の日常がスクリーンの上で「夢物語」に昇華します。

■ 実はJAZZ映画だった ■

ミュージカル映画への愛情に溢れた作品と思われがちですが、実はデイミアン・チャゼル監督が描きたかったのは、前作同様にJAZZ。彼は学生時代にJAZZバンドに入っており『セッション』はその体験から生まれた作品。

セブは多分バークレイ音楽院を優秀な成績で卒業したピアニスト。彼はJAZZの歴史に造詣が深く、そしてJAZZの巨人達を敬愛して止まない。しかし、彼の生活の糧は、レストランで甘ったるいBGMを演奏する事・・・。これに我慢がならない彼の演奏は、だんだんとエスカレートしてフリージャズになってします。当然、仕事はクビ!!

執拗にJAZZの魅力を語るセにミアは「アイ・ヘイト・ジャズ」と言います。「ジャズなんて大っ嫌い」って感じですが、これは多くの現代のアメリカの若者の共通の感覚でしょう。彼女の好きはJAZZはケニー・Gの様なスムースで美しい音楽。或いは、ダンサブルでポップなJAZZ。現代の若者の多くが「オシャレなジャズ」は好きだけど「古いジャス」は嫌い。セブはそれが許せない。

セブは夢を追いすぎるばかりに仕事もろくに有りませんが、しかし彼の才能は優れています。大学の同級生が彼をバンドに誘いますが、その演奏は・・ファンクジャズ。シンセサイザーやキーボードでの派手な演奏を要求され、派手なスーツでツアーを回る。聴衆はJAZZなんてちっとも理解なんてしていない、派手でノリノリならばそれでイイと思っている連中。

「金」と「夢(信念)」を秤に掛ける事になるセブですが、将来の夢の為に彼は「金」を取る。そう、いつまでも夢を追うだけでは夢は実現しないとミアに諭されたから。しかし、本意で無い演奏をするセブと夢を追い続けるミアの間に溝が深まって行きます。

実はこの映画、役者を目指すミアよりも、JAZZを愛するセブを描くの比重が不自然に高い。セブのJAZZの付き合わされるミアの描写も多い。これ、観客も「セブ=監督自身」につき合わされているんですよね。

彼はミアを連れてJAZZクラブを巡りますが、同時に観客もニューオリンズ・ジャズやビーバップにつき合わされる。これこそが、監督の狙いなのでは・・・私はそう妄想してしいます。

■ ベタなオリジナル・ナンバー ■

ミュージカル映画だけにサントラは重要ですが、実はJazzの曲はどれも「超ベタな駄曲」。これjazzファンならお気づきでしょうが、あえてそういう作曲を依頼したのだと思います。

キースの弾くピアノの曲もどこかで聞いた事のある様なメローで、キャッチーで耳にこびり付く。でも、これで良いのです。映画だから。ニーノ・ロータの曲だって実は超ーーーキャッチー。劇場を出て、思わず鼻歌で歌える様な曲が映画には求められる。

観客の多くはJAZZを知らないので、複雑なコード進行や、変拍子を「良い曲」とは解釈しません。あえて観客がイメージする「分かり易いJAZZ」を提供する事で、音楽が物語を邪魔しない様に配慮されています。この作品の中のJAZZは舞台の背景の「手書きの書割り」の様に分かり易くデフォルメされているのです。

JAZZなんて理解できないであろう観客への、監督からの「サービス」と「皮肉」が、このサントラには込められているのだと勝手に妄想しています。

■ オーソドックスを突きつめた先にあるもの ■

この作品の魅力でも有り、同時に欠点でもあるのは、「全部ぶっ込みました感」です。家系ラーメン屋で「全部載せ」を頼んじゃった感じに似ています。

ドローンを使うなど現代的な映像表現の一方で、書割りの背景を使ったミュージカルシーンや、80年代のMTVを彷彿とさせる演出、ワイヤーアクション感が半端ないロマンティックなシーンなど、ミュージカル映画の名シーンを全てぶっ込みました・・・闇鍋的な作品でもあります。

ただ、それぞれの表現が「オーソドックス」と言うか、「その時代の素材をそのまま出した」感じがして、現代的な解釈や表現をむしろ避けている感じがします。

最初にも書きましたが、ストーリーも敢えてステロタイプとする事で、「ハリウッド映画とは何か」という本質に立ち返ろうしている様に私には思えてなりません。

「映画の面白さはCGの緻密さや火薬の量で決まるんじゃない。親友がラスボスだった・・・みたいな突飛な設定でも無い。・・・どれだけ観客が夢を見て、共感出来るかなんだ!!」

そう思ってこの作品を見ると、移動経路を地図の上の飛行機の模型で示したり、フェードイン、フェードアウトを黒いアイリスで演出したりと、昔のハリウッドが生み出して来た映像表現へのオマージュに溢れています。

ただ、これだけ「コテコテ」だと、「お腹一杯、胸いっぱい」になりそうですが、そこは絶妙なストーリーでバランスを取っています。ハッピーエンドを確信する観客が最後に観るものは・・・。

「あーー面白かった」って劇場を出るのではなく、そこはかと無い切なさを胸に観客達は家路に向かいます。



<追記>

ブログを10年程書いて来て、私も大人になりました。
10年前だったら、きっとこの人のこの評論と同じ様な事を書いたと思う。

菊地成孔の『ラ・ラ・ランド』評:世界中を敵に回す覚悟で平然と言うが、こんなもん全然大したことないね

しかし、アニメを見る様になって「ベタなものの良さ」「ステロタイプの力」みたいなものを実感した今となては、大嫌いなアカデミー賞作品だって、評価すべき所は評価すべきと「一皮も二皮も」剥けました。


まあ、サントラに関しては、「ありがたがる程のモノじゃない」と言っておきます。映像が無ければ「ベタなコピー」に過ぎないですから・・・。
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2017/3/21

むなしい「正論」・・・豊洲問題の本質は「厳しすぎる環境基準」による焼け太り  時事/金融危機
 

■ 地下水の再検査で再び汚染が確認された ■

豊洲市場の9回目の水質検査は検査方法に問題があったとして29か所で再検査が行われましたが、最大値で環境基準の100倍を超えるベンゼンが検出されました。検査方法に問題があった前回の79倍を超える値で、専門家会議も当惑している様です。

9回目の検査方法がそれ以前と異なった事が判明した時は、検査値に異常はそれに起因すると私も確信しましたが、どうやら原因は違う所にあるらしい。


私は9回目の検査でイレギュラーな検査結果が出た時に下の記事を書いています。

豊洲の地下水調査の怪・・・あまりにイレギュラーな数値

■ 地下水の循環が起きたのか? ■

民間の測定会社と言えども、都の仕事を請け負うからにはそれなりに実績のある検査会社でしょう。単純なミスで測定値が上昇したとは考え難い。同様に前回までの調査がねつ造だったとも考え難い。

そうなると、前回までと今回で異なるのは、地下水の管理システムが稼働した点かと。

1) 排水システムが稼働して地下水位が低下した
2) 地下水に排水による循環が生まれた

この2点が前回調査との地下水の状態の相違点です。

地下水位は地下水管理システムが作動する前は、遮水槽を越えて浄化処理した土壌と接触していたと思われます。これは、建物地下の水たまりの存在から推測出来ます。(浄化後の盛土土壌を汚染地下水と接触させない為の遮水層が実際には機能せず、汚染地下水と盛土が接触している可能性がある事自体、ちょっと間抜けではありませすが・・・)

地下水管理システムの排水が稼働した事で地下水位が下がり、遮水層の上の土壌に接触していた水が地下水測定用のレベルまで降下して来たとも考えられます。仮に、盛土にベンゼンやヒ素が残留していた場合、これらが溶出した地下水を測定した可能性は否定できません。

もうひとつの可能性は、地下水の排水システムが稼働して地下水の循環が起きたというもの。ただ、地下水は地下の池の様に存在している訳では無く、含水層という土に水がしみ込んでいるZ応対で存在します。果たして、地下水の排水システムを稼働したからと言って、土にしみ込んだ水に循環は発生するとは容易には考えられません。


9回目の検査会社は、従来と違う検査方法を都から強制され、その為にイレギュラーな数値が検出されたと一時は私も確信しましたが、どうやら今回の再検査で、専門家会議も「地下水管理システムの稼働により地下水の環境に変化が生じた」可能性を指摘し始めました。

■ 追い詰められた小池知事がちゃぶ台を返した ■

都議選まで豊洲問題を引きずって、「悪の石原と戦う正義の小池」を演出するつもりだったであろう(妄想)小池知事ですが、地下水汚染が現実のものとなると予定が大幅に狂います。さらに築地残留も現実的に難しい事が判明し(最初から分かっていたから豊洲移転が持ち上がったのですが)、いよいよ振り上げた拳を下す場所が見つからなくなり始めています。

ただ、さすがわ小池知事、振り上げた拳で石原元知事を八つ当たり的にボコボコ叩き始めました。

百条委員会の喚問で石原元知事が「私が厳しい基準を課し過ぎたのかもしれない」と発言した様っですが、これを見逃す小池知事ではありません。

選挙戦以来、小池知事の発言は修正され続けています。


1)豊洲は危険

    ↓

2)都民の「安心」が第一

    ↓

3)「法的には問題が無い」が「安心」が確保されていない

    ↓

4)「石原都知事が高すぎる基準値を課した」事が問題だ・・・


さらに言うに事欠いて、「石原元都知事が豊洲に過剰な安全基準を課した為に、私はその安全基準を守る為に豊洲移転を遅らせている」的な発言までしちゃいましたよ・・・。

おいおい、どの口が言うんだよ!!

政治家として完全に終わっています。
普通に考えてこの人、人として終わっています。



■ 築地に安全も安心も無い・・・ ■

そもそも論として豊洲移転が決まった背景は、築地が老朽化し、さらには「衛生面」で安全性が可確保できないとの判断があった為です。

1) 施設が老朽化して、地震や火災などで市場機能がストップする危険性が高い
2) 建築にアスベストが使われている
3) ネズミやゴキブリが走り回っている・・・
4) 市場と外気が遮断できず、先進国の先進的な市場の衛生環境から遅れを取っている

さらに最近、新たな問題もクローズアップされています。

5) 敷地内にはかつての米軍のクリーニング施設が有り、土壌が汚染されている可能性は大

そして3月17日には洗浄水に使われる東京湾の海水ろ過施設の故障が発生しています。

6) 洗浄用の水は東京湾の海水をろ過して使っており、地中配管は1961年製。


これに対して、小池知事は「老朽化された施設の補修を怠った歴代都政が悪い」と発言しています。


政治家として完全に終わっています。
普通に考えてこの人、人として終わっています。



築地が使い物にならないから、高いコストを掛けて豊洲を整備し、その一方で廃止が決まっている築地市場の補修は最小限にするのは当然です。

よくよく考えると、こういう話って、皆さんの会社でも起きる可能性は低く無い。

1) 会社のコピー機が壊れそうだ
2) 新しいコピー機を発注しよう
3) 白黒コピーは時代にそぐわないから、少し高いけどカラーコピーにしよう
4) 設置スペースが狭くて安いコピー機の導入は無理だから、少し高いコピー機にしよう
5) やった、来週には新しいコピー機が納入されるぞ!!

ここまで計画が進んでいた所に、総務のお局様が来て文句を言い始めました・・・

6) 新しいカラーコピーを設置する床が何だか汚いわ
7) これでは「キレイなコピー」が取れなくて社員が安心出来ないわ
8) エ?床の掃除はしてある・・・じゃあ、この染みは何なの!!

9) そもそも何で古いコピー機ではダメなんですか
10) 古いコピー機の下の床はもっと汚いって・・・それは問題有りません!!

11) 新しいコピー機、性能が良すぎて値段が高過ぎませんか???
12) そもそもカラコピーを導入しようと決めた前任者に責任があるのよ!!

こいつ、グーで殴ってやろうか・・・そんなヤツの一人や二人、どこの会社にも居るものです。東京都民は自ら進んで、そんな人を首長にしてしまっただけ・・・・。

■ 「厳しすぎる環境基準」を課した事が問題の本質 ■

豊洲問題と福島の放射線問題は全く同じ問題です。

福島を苦しめているのは現実の放射線では無く、ICRPが定めた「厳しすぎる防護基準」が問題ですが、一方で、厳しすぎる基準は原発建設を一部の企業で独占する事に役立ちますし、「除染」や「廃炉」に莫大な費用が掛かる事で、これらの企業や、地元の企業に莫大な利益をもたらします。

豊洲市場も「厳しすぎる環境基準」を導入した事で、土壌対策費や建築コストが跳ね上がりましたが、土建業者は焼け太りしています。

石原元都知事が「課した」厳しすぎる基準ですが、それを望んだのは都民にほかなりません。

本来ならば、「安全」と「コスト」を秤に掛けて妥協点を見つけるのが議会の役目ですが、議会は「安全」と「安心」につぎ込むコストに無頓着でしが。都民も同様です。


今更ながら「厳しすぎる安全基準」なんて言葉が石原元都知事と小池都知事双方から出ていますが・・・・「正論」を吐く二人を見ていると、虚しさを感じます。「都民」は彼らには見えていないのですから。
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2017/3/12

絶対に失敗する「糖質制限ダイエット」  分類なし
 

■ 科学的に見えて、短絡的? ■

最近はやっているダイエットに「糖質制限」というものがあります。食事中の炭水化物を極力減らしてて、タンパク質主体の食事にするダイエットです。

炭水化物はブドウ糖に分解され、細胞活動のエネルギーとなります。筋肉を動かしたり、脳を働かせるのがブドウ糖です。血中のブドウ糖濃度が上昇すると、インスリンが分泌され、ブドウ糖を細胞内に取り込む様に指示が出ます。さらに余ったブドウ糖を脂肪として脂肪細胞に貯蔵する様に指示が出ます。脂質やたんぱく質ではインシュリンは分泌されず、脂肪の貯蔵も起きません。それならば糖質を摂取しなければインスリンが分泌されず脂肪も増えないと「短絡的」に考えたのが「糖質制限ダイエット」です。


■ 「糖質制限」を止めた途端にリバウンドする ■


これ、絶対にリバウンドします。「糖質制限=飢餓状態」と体は判断しますから、入って来た栄養を体細胞に貯蔵しようとします(ホメオスタシス機能)。「糖質制限ダイエット」をずと続けられる人は良いですが、止めた途端にリバウンドが発生します。

一般的に肥満になる人は「自己抑制が低い」ので肥満になり易い。だから様々なダイエットに失敗して糖質制限にたどり着き、これもきっと途中で止めてしまう人が多い・・・。


■ インスリンの低下は「幸福感」を奪う ■

人はお腹一杯食事をすると幸せな気分になり、これはインスリンが幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンの原料物質が脳に取り込まれるのを促進する為です。

一方、お腹が空くとイライラして攻撃的になります。これは「空腹」というストレスが欲求ホルモンのドーパミンの放出を促す為です。

セロトニンの分泌に異常をきたすと人は「鬱状態」(うつ病という病気は無いと私は考えています)になります。拒食症や過食症は、無理なダイエットでセロトニンとドーパミンの制御に異常を来してしまった人で、セロトニンの分泌の減少は拒食症を、逆にドーパミンの分泌過多は過食症を引き起こすと考えられます。

■ 運動しないで痩せる・・・いえいえ「等価交換」の原理は生きている ■

糖質制限ダイエットの最大の魅力は「空腹感が無い」「運動しないでも痩せられる」という従来のダイエットに付き物な「我慢」や「努力」が少ない点です。そして比較的短期間の体重が減って行くのが実感できるのも魅力の一つです。

しかし、自然界に「等価交換」の理から外れた事象は存在しません。糖質制限の代償は、食費の上昇だけではありません。

脳の燃料は「ブドウ糖」です。「糖質制限」をしていても脂肪やタンパク質などを分解して体はブドウ糖を作り出していますが、「糖質制限=飢餓状態」においては、脳は優先的にブドウ糖を確保する為に、体の他の部位がブドウ糖を吸収する事を抑制します。

具体的にはコルチゾルをを分泌して細胞のブドウ糖吸収を阻害し、さらに交感神経から指令を出してインスリン抵抗性を上げます。さらに摂取して脂肪の一部は遊離脂肪酸となり、これもインスリン抵抗性を高めます。この状態は糖尿病の初期の状態で、初期の糖尿病の方が間違った「糖質制限」をすると糖尿病の症状が進む恐れがありあります。

■ 「糖質制限」をすると死亡率が上がる ■

糖質制限をした人は、糖質制限しない人の20〜30パーセント死亡率が上昇したとの統計データも発表されています。

原因は糖質制限にあるのか、それとも脂肪や動物性のタンパク質の過剰摂取にあるのか解明していませんが、別の統計では糖質制限をして、かつ植物性のタンパク質を多く取った場合、死亡率が20%減少したとの結果もある様です。

いずれにしても、「楽に痩せられる」と糖質制限ダイエットを実行している多くの人が、リバウンドを体験して、また新しいトレンドに踊らされるのでしょう。


ちなみに、痩せたい人は、お酒を控えるのが良いみたいですね。肝臓がアルコールを分解している時には食べ物は脂肪として蓄えられ易くなるとか。これ知り合いの医師の受け売り。確かにアルコールを止めるのはお財布に優しいけれど・・・・私にとっては最強の幸福物質だけに・・・無理。
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2017/3/12

コルステロール値が高い人は長生き・・・健康を奪っていた健康の基準値  危険なワクチン
 

■ 血中のコルステロール値は食事に影響を受けない ■

私は「卵はコルステロールが高いから一日一個」と決めていました。ところが厚生労働省は2015年から血中コルステロール値の上限値が撤廃していたのです。

アメリカの研究で、血中のコルステロール値が食事に影響を受けない事が判明した事が原因です。実は臨床医や人間ドックの関係者からは「コルステロール値が高い人の方が長生きで健康だ」という疑問がかねてよりあったのです。

コルステロールは細胞壁の原料となり、肝臓で合成されます。実は食事から摂取されるコルステロールの量は、体内で消費されるコルステロール量の1/3〜1/7に過ぎません。食事から摂取される量が減れば肝臓が不足分を生産するのです。

では血中のコルステロール値は何かと言えば、それはその人の肝臓が生成するコルステロールの量だと言えます。そして、これは人によって高い人も居れば、低い人も居る。

■ コルステロールが高い人は長生きで健康 ■

「コルステロールの高い人の方が健康で長生きだ」というベテランの医者の疑問は、統計的にも実証されています。

PRESIDENT on lineより

<引用開始>

フィンランドのヘルシンキ大学で、高脂血症1200人を対象にした調査が実施され、次のような結果が得られた。高脂血症を食事療法と薬で下げたグループAと、下げる手段を何も講じなかったグループBを比べたところ、10〜15年後の心筋梗塞の発症率、死亡率ともに、Aグループのほうが高かった。

日本でも、1980年、厚生(現・厚生労働)省国民栄養調査対象者1万人に対する14年間の追跡調査で、「240〜259mg/dl」が「健康長寿」にもっともよいコレステロール値であることが判明している。また、茨城県で40〜79歳の男女10万人を5年間調査したところ「コレステロール値が低いほど、全死亡率、特にガンの死亡率が高かった」「240mg/dl以上の全死亡率が一番低かった」ことが明らかになっている。

<引用終わり>


■ 悪く無いのに「悪玉」と蔑視されたLDLコレステロール ■

ここまで読まれて、「いやいやコルステロールには「善玉」と「悪玉」があって、悪玉コルステロールが動脈硬化などの原因になるんだよ。と思われた方・・・あなたの情報も古いのです。

「悪玉コルステロール」などという不明用なあだ名を付けられてLDLコレステロールですが、実は体の隅々にコルステロールを運ぶ役割を持っています。逆に体の隅々から不要なコルステロを肝臓に運ぶ役割を担っているのが「善玉コルステロール」と呼ばれるHDLコレステロール。この両方が揃って体内のコルステロールの循環が正常に働きます。では何故「悪玉」と呼ばれるLDLコルステロールだけが悪者にされたのでしょうか?

動脈硬化の血管内部にはコルステロールの沈着が見られます。これにが注目され、コルステロールが過剰に運ばれると動脈硬化が起こると考えられたのです。

動脈硬化の患者を調べると「家族性高コルステロール血症」という遺伝を持った人が多い。これは遺伝的にコルステロールの値が高い人なのですが、動脈硬化を患うケースが多い。日本人には200人から500人に一人程度の割合で存在します。

1) 家族性高コルステロール血症の患者は動脈硬化になりやすい
2) 動脈硬化の患者に占める家族性高コルステロール血症の割合は44%
3) 動脈硬化の原因となるコルステロールの血管中の沈着は家族性高コルステロール血症が原因

とまあ、動脈硬化の原因は確かに血管中のコルステロールの沈着ではあるのですが、これは普通の家族性高コルステロール血症とおう遺伝疾患の結果であって、普通の人が過剰にコルステロールの値を気にする必要は無いのです。

■ 危険な植物オイル? ■

コルステロールの危険性が盛んに宣伝されていた頃、コルステロールを下げるとして注目されたのが「リノール酸」。植物性のオイルに多く含まれています。

国立栄養研究所がラードを与えたネズミと植物油を与えたネズミを45週間飼育して比較した所、ラードを与えたネズミの死亡率は18%、植物油を与えたネズミの死亡率は64%になりました。植物油を与えたネズミの死亡率は実に3.5倍にもなったのです。

この原因の考察として植物油によって免疫が活性化して白血球が増え、その白血球がネズミの血管を傷つけたのではないかと考察されています。

■ 不飽和脂肪酸の取りすぎは良くない ■

動物油は飽和脂肪酸が多く常温でバタの様に個体です。一方、植物油は不飽和脂肪酸を多く含み、常温で液体です。不飽和脂肪酸とは不飽和の炭素結合を持つ脂肪酸で、この結合は酸素と結びついて酸化され易い。

コルステロールを下げるとして体に良い油と言われていたリノール酸は不飽和の炭素結合を2つ持ち酸化され易く、オリーブオイルに多く含まれるオレイン酸はこれが一つで酸化され難い。

不飽和脂肪酸は体内で活性酸素によって酸化されます。これは一見、体内の活性酸素を除去している様に見えるのですが、酸化された脂肪酸は過酸化脂肪酸としてこりらもラジカルな物質として振舞います。これらのラジカルは細胞膜を構成する脂肪酸から水素を奪って細胞膜を傷つけます。

尤も、生物の体はラジカルの増加に速やかに対応して、活性酸素除去酵素を増産してこれに対応します。一般的には多少の活性化物質(ラジカル)の増加で病気やガンになる事はありません。しかし、過度に摂取すれ害が現れます。

生き物としての人間は元々、大量の植物油を摂取する様な生活はしていませんでした。油も高価でしたから揚物などを頻繁に食べる様になったのは戦後の事でしょう。ドレッシングを掛けたサラダなんてものも、戦前の庶民は食べていません。

戦後の栄養の改善で日本人は健康になりますが、最近は栄養の過剰摂取で健康を害しています。

■ 健康になろうとして不健康に成る人達 ■

コルステロールの問題は、西洋医学や西洋人の思考パターンが生み出した問題です。

彼らは何か問題が起きると、原因を突き止め、それを解決する方法を合理的に作ろうとします。

1) 動脈硬化の人は血中のコルステロール値が高い
2) コルステロールの値を下げる薬を処方すれば良い
3) コルステロールの血中濃度の上限値を決めて、高い人に薬を処方すれば良い

ところが、「薬」と呼ばれる物は「毒」と同じですから、コルステロールを下げる薬も副作用があります。肝機能障害や、末端神経障害や横紋筋融解症などを引き起こす恐れがあります。これらの薬は血中コルステロール値が極端に高い人に処方されるので、かつての正常値を少し超えた人には食事の指導がされていました。

尤も、食事中のコルステロールの量が減れば肝臓がその分を補って生産するので、食事指導の効果はほとんど無かったのです。

一方で、コルステロールを下げる為に、過剰にリノール酸を摂取する事で、新たな健康リスクを生み出してしまった・・。


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