2016/12/3

祝・紅白出場「RADWIMPS」・・・『祈跡』って『君の名は。』の元ネタみたいな曲だよね  音楽




映画『君の名は。』はRADWIMPSの各曲が通常の挿入歌以上の効果を発揮していましたが、実は深海誠監督はRADWIMPSの大ファンだとか。をれを聞いたプロデューサーの川村元気が速攻でRADWIMPSに連絡を付けて、RADWIMPSも快諾した。

脚本の初稿を渡され2か月後に新海監督の元に届いたのが『前前前盛』。監督はこの曲を聴いて「なかばミュージカルみたいな感じでもいいと思った」と語っている。

元々、私は『君の名は。』を観た時、RADWIMPSの2ndアルバムの『祈跡』の世界だーーーって思っちゃいました。新海監督と野田洋次郎ってメンタルが似ているのかも知れません。

RADWIMPSのリーダーで作詞作曲を務める野田洋次郎は帰国子女なので英語が堪能。バンドの楽曲もデビュー当時は冒頭で紹介した『祈跡』の様にRADIOHEADみたいでカッコよかった。当時高校生だった息子が私のiTunesに入れてくれてたので、5thアルバムまでは良く聞いていました。

それが・・・いつしか、だんだんとBUMP OF CHIKEN みたいなバンドになってしまって聞かなくなってしまいました。

BUMP OF CHIKEN が嫌いな訳では無いですよ。大好きです。当時小学校5年生の息子を連れて幕張へユグドラシル・ライブを見に行った程の初期バンプの大ファンです。「息子にせがまれて仕方なくコンサートに連れて来ました・・・」みたいな振りをして若者の中に交じっていましたが、コンサートが始まるやいや、手を高々と揚げてシェイキングしていたオヤジは私です。おかげで翌日二の腕がバリバリの筋肉痛になりました。中年にロックコンサートはコタエル。





ところで、全然関係ありませんが、ネットでこんな映像を拾いました。




「キラキラ星」を音楽の年代順のスタイルで「変奏」したもの。おおーーーー分かりやすい。

確か『MATELIAL』の日本公演でバニー・ウォレルが似た様な事やってました。あれはバッハから始まっていましたが・・・凄かった。
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2016/12/1

トランプバブルと円安・・・米金利上昇を支える海外マネー  時事/金融危機
 
■ 長期間の低金利でもアメリカで明確なバブルが観測されない ■

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日興アセットマネジメント 2013年6月25日 コラムようり引用

FRBの利上げにばかり注視していた市場が、突然「トランプ大統領に登場で金利上昇は当然」と言い出した。「センチメントの変化」とか「金利の底打ち」などとポジティブに解釈するのは、市場が基本的に楽観的だからでしょう。そうで無ければ市場は機能しません。

ところで、アメリカの政策金利の過去の動きを振り返ってみると現在の異常さが見えてきます。過去のバブル生成時には、金利低下から2年程度でバブルが始まっていますが、リーマンショックから8年が経過しますが、アメリカで明確なバブルは観測されず、FF金利も低水準のままです。

■ 2004年の米利上げと円キャリートレード ■ 

グローバル化した金融市場の元では、金利と国内経済の相関性が弱まります。先のリーマンショックの前に、アメリカではFRBの利上げがバブル生成を抑制できず、日本では量的緩和が景気を刺激出来ないという現象として現れました。

これがリーマンショックを世界的な金融危機に拡大した原因と私は考えます。そして来るべき次の金融危機の原因であるとも。

リーマンショックのプロセスを金利と資金供給の点から振り返ってみましょう。

1) 1980年代以降、アメリカはほぼ10年周期でバブル崩壊を繰り返している
2) 2000年にITバブルが崩壊
3) FRBは政策金利を6%台から1%に段階的に引き下げ
4) 2004年頃に米経済は回復が確実になり2004年6月からFRBは利上げに転じる
6) 2007年にサブプライムローンが破綻するまで金利上昇を続く

ここで注目すべきは2004年にFRBが利上げに転じた時点でアメリカの住宅バブルが始まっていましたが、FRBの利上げにも関わらずサブプライム層のバブルが膨らんでいた事。

7) 日銀は2006年まで量的緩和を継続していた
8) ゼロ金利の日本の資金がアメリカに流れていた(円キャリートレード)
9) 円キャリートレードによって為替は円安ドル高で安定していた
10) アメリカとの金利差と円安によって日本の量的緩和資金はアメリカにさらに流れた

この時期アメリカの住宅バブルを支えていたのは日本の資金だけではありません。この頃、記入革命によって様々な金融商品が生み出されていました。

11) アメリカ人の住宅ローン債権はMBS(住宅担保証券)に加工され世界中に売られた
12) MBSはさらにCDO(債務担保証券)などに加工され世界中に売られた
13) CDOの元になる債券が足りなくなり、さらにMBSが大量に組成された
14) MBSを組成する為に低所得者層(サブプライム層)にまで強引な貸し付けが行われた


この様に、アメリカはITバブル後の低金利で住宅バブルが膨らみますが、債券市場や金融商品の市場拡大が住宅債券を大量に欲し、日銀の量的緩和がFRBに代わって資金を提供していた事がサブプライム層のローンを不用意い拡大します。

15) 2006年4月に日銀は量的緩和を停止する
16) サブプライムローンへの資金流入が減る
17) 金利上昇によって米住宅需要に歯止めが掛かる
18) 住宅価格の上昇が鈍化して、サブプライム層のローンの借り換えが不可能になる
19) サブプライムローンが破綻し、リーマンショックへと続く


■ これからバブルが始まるのか? ■

過去の米FF金利とバブル崩壊の関係を観察すると、FF金利が上昇に転じてから2年程度でバブルが崩壊しています。これを元に市場ではFRBの利上げから2年は米国でバブルが拡大する時期があるだろうと予測しているフシがあります。

■ リーマンショックの金融緩和でバブルが膨らんだのは新興国市場と欧州の住宅市場 ■

グローバル時代にお金は軽々と越境する事は円キャリートレードがアメリカの住宅バブルを継続させた事でも明らかです。ところで、リーマンショック後の長きにわたるアメリカの金融緩和にも関わらずアメリカ経済はバブル化していません。

「危機が深刻だったから回復に時間が掛かったのだ」とか「アメリカの潜在成長率が落ちているからだ」と主張する人は多い。

しかし、目を世界に転じればバブルはしっかりと発生しています。

1) 各国の金融緩和マネーは新興国に流入して新興国バブルを膨らめた
2) 原油や鉱石などコモディテー市場がバブル化した
3) ジャンク債市場など債券市場は国債も含めて金利が低下した(価格上昇)
4) ECBの金融緩和はヨーロッパで住宅バブルを生んでいる

これらの市場ではFRBのテーパリングや利上げの度に混乱が生じ、資金流出が起きています。原油価格などは100ドル台から30ドル台にまで下落しましたから、これらの市場ではバブルが崩壊してとも言えます。

マレーシア、ブラジル、アルゼンチンなど資源国は既に危機が相当進行していますし、絶好調だったシンガポールもバブルが崩壊し始めています。当然、中国も。(ただし、中国は強引にバブルを膨らめ続けています)

イタリアの銀行が不良債権を積み上げていますが、これは住宅バブル崩壊の影響。ECBのマイナス金利政策によって金利水準が下がり過ぎた弊害です。

■ アメリカの一人勝ちは有るのか? ■

この様に世界を見渡すと、アメリカ以外のバブルは既に崩壊過程に入っています。これはリーマンショックの前段階のサブプライムローンの破綻に相当します。

トランプの登場で米国債金利が上昇に転じ、ドル高も加速しました。これによって世界の資金は米国回帰の速度を速めます。

これは一見「アメリカの一人勝ち」の様に見えます。レーガン政権の発足当時の「強いドル政策」と同じと見る人達も少なくありません。

■ アメリカが一国で世界経済を支えられるとは思えない ■

では、アメリカ1国の需要で世界経済が支えられるでしょうか。すでにアメリカは貧富の差が拡大しすぎていて、中間層の購買力は大幅に低下しています。資金のアメリカ回帰で特をするのは、富裕層で、彼らの消費には限界があります。トランプが公共事業を多少拡大した所で、アメリカの消費が2倍になる訳ではありません。さらに、景気回復にはタイムラグが生じます。

こう考えると、アメリカ経済の回復より先に、新興国とヨーロッパの危機が先に訪れる可能性が高い。

■ ヨーロッパの危機はユーロ危機の様にアメリカに利するのか? ■

リーマンショック直後、ドルの継続性に疑問が持たれフランスや中国を中心にIMFのSDRを基軸通貨に用いる検討が成されました。

しかし、その後のユーロ危機によってドルは見事に復活を遂げます。ギリシャにGSが仕込んでおいた爆弾がタイミングよく爆発したからです。

次なる危機がヨーロッパで発生した場合、再び南欧諸国の国債危機が発生します。ところが今度はドイツ銀行も同時に危機に陥りそうですから、ドイツの一人勝ちも在りません。ユーロ圏は相当混乱する事が予想されます。

ここで問題になるのが、この危機がシステマティックな金融危機に発生するかどうかです。米国も含めあらゆる金利は下がり切っていますから、危機によってリスクが意識された時、現在の手持ちの債券の金利がどう見えるかがカギになります。

A) アメリカ国債も含め金利の安い債券を手放す動きが加速する
B) 有事のドル買い、米国債買いでアメリカの一人勝ち

AかBいずれになると思われますが、米国内の金融機関がどれだけリスクを抱え込んでいるかによるでしょう。新興国やヨーロッパへの投資額が大きければ、米国内の金融機関も急激にリスクの低減を図るので、世界的な金融危機になる可能性は低くは無いはずです。

■ 金融緩和バブルは終焉に向かっている ■

トランプの登場までは、FRBの利上げペースによっては「金融緩和バブルは崩壊する」とほとんどの市場関係者は読んでいたはずです。だからこそFRBの利上げに一喜一憂していた。

その状況がトランプ大統領の登場で一変したとは思えません。むしろ、米国債金利の上昇に引っ張られてFRBは利上げを急がなくてはならない状況に追い込まれています。

トランプがあまりにもクレージな為に世界は一時「夢」にすがっていますが、夢が覚めるのは意外に速い・・・。だって、ダウが19000ドルって、米国経済がそんな絶好調に見えますか?
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2016/11/30

トランプノミクスとアベノミクスの違い・・・「金利上昇」がキーワード  時事/金融危機
 

■ アベノミクスに似るであろうトランプの政策 ■

トランプの政策はポピュリズムの政策ですから、基本的にアベノミクスと似ると思われます。

1) 負担の軽減

   法事税の引き下げ
   所得税の簡素化と引き下げ

2) 財政拡大

   公共事業の拡大(国境の壁など?)
   軍事費の拡大

但し、トランプは保護主義的貿易政策を取りそうなので、この点はTPPで自由主義貿易を推進するアベノミクスとは違う様です。

■ 実は公共事業を縮小していたアベノミクス ■

2013年に安倍内閣が発足した時こそ、大型補正予算で公共事業を拡大したアベノミクスですが、その後は緊縮財政路線に方向転換し、消費税増税も実施しています。

その原因はひとえに「金利」にあると思われます。「景気回復」を目標としている様に見せかけたアベノミクスですが、財務省の目的は日銀による「異次元緩和」と言う名の「隠れ財政ファイナンス」

少子高齢化が進行する日本においては既に税収で財政を支える事は不可能となりつつありますから、日銀による財政ファイナンスが不可欠な状況。但し、増え続ける国債の利払いの増加をどうにかしないと財政は発散してしまいます。

そこで考えだされたのが「異次元緩和」によって10年債までの金利をゼロ以下に抑えるという戦略。これならば国債残高が拡大しても利払いは増えません。償還期日を迎えたら政府は日銀にお金を払いますが、日銀はそのお金を国庫に納める仕組みになっているので、問題在りません。

そう、現在の日本は「無限国債」が実現しているのです。尤も、財政赤字が拡大し続けるので、どこかの時点で為替の下落に歯止めが掛からなくなり、それをきっかけに金融機関は国債を手放すので、破綻はいずれやって来ますが・・・。

■ 金利を上昇させない事がアベノミクスと異次元緩和のキーポイント ■

1) 「無限国債」を継続させる為には国債金利はゼロ以下である事が好ましい
2) 国債金利は市中金利の影響を受けるのえ、市中金利もゼロ近傍が望ましい
3) 金利上昇の原因は景気回復とインフレである
4) 日本は少子高齢化の進行で潜在成長率は0近傍であり、金利上昇圧力は生じ難い
5) 異次元緩和で供給された資金は金利差によって海外に流出(米国債)し、国内景気を刺激出来ない

上記の理由によって、アベノミクスと異次元緩和は「景気回復とインフレ率上昇」という問題亭をクリアーする事で、継続的な財政ファイナンスを実現しています。

■ トランプの政策が軌道に乗る前に米国債金利が上昇するだろう ■

日本とアメリカの最大の違いは「潜在成長率」にあります。

日本はゼロ近傍ですが、人口動態が日本よりもマトモで、移民による労働力が流入するアメリカでは潜在成長力は少なくとも2%は在りそうです。

1) トランプの財政拡大路線は一時的でも米景気を拡大させる
2) 減税政策も景気拡大を後押しする
3) アメリカの金利が2%を超えて上昇する

この予測の元に米国債金利が急上昇しています。現状は10年債金利が2.3%程度まで上昇しています。

■ 1%台の金利の米国債を買っても為替差益で儲かる日本 ■

金利1%台の米国債のババ抜きが始まっているとも言える状況ですが、米国債金利はいずれ頭打ちになるはずです。

1) 米国債金利の上昇に伴てドルが他国通貨に対して高くなっている
2) 金利の低い米国債を保有していても、為替でドルが高くなれば金利は実質の価格は下がらない
3) 日本を始めとする米国債を大量に保有する国の為替が下がる間は米国債の大量売りは起きない
4) 現状、中国やサウジが米国債を手放し、日本が買っている状況だろう
5) ヨーロッパの資金の新興国やEU圏内の国債を手放し米国債を買っているだろう

多分、現状はヘッジファンドなどが米国債を売って株式に資金を移す一方で、為替が下落している国が米国債を購入していると考えられます。

■ ドル高にブレーキが掛かると米国債金利の上昇ペースが速まる? ■

「ドル高が先が、米国債金利高が先か」という「卵と鶏」の問題はあるとしても、ドル高が進行している間は米国債の需要は確保され、金利の上昇は抑制されます。

問題はドル高が反転した時で、先の円高局面で日本国内の金融機関が慌てて米国債を手放した様な事態が発生します。この時は、世界的に金利水準が低下していたので、米国債金利はゆるやかに低下していましたが、今は金利は明らかに上昇トレンドに変化しています。

もし、仮にドル高にブレーキが掛かるとすれば、米国債金利はそれを合図に一層の上昇をすると思われます。

■ トランプに金利上昇を抑制する秘策は有るのか ■

日本は異次元緩和によって国債金利をゼロに抑え込んでいます。

一方、FRBはテーパリングを終え利上げに踏み込んでいるので、米国債を大量に購入して金利を抑え込む事が出来ません。むしろ、適切な利上げによって景気の過熱を抑制し、金利上昇にブレーキを掛けなればならない。

これでは市中金利に引っ張られて、FF金利(FRBの政策金利)もスパイラルに上昇してしまいます。

日本では「消費税増税」が景気回復を抑制し、金利上昇を阻止しましたが、トランプは減税のアクセルを踏もうしています。これでは景気が刺激され、金利がさらに高まります。

■ 低金利でバランスした世界の終わり ■

「FRBも金利を上げたがっているのだから、金利が上昇して何が悪いのか?」との疑問は当然あるかと思います。これが、通常の景気循環における金利上昇局面であれば何ら問題はありません。むしろ好感すべきです。

しかし、リーマンショック以降、世界中の中央銀行が狂った様に資金を提供した為に、あらゆる債券、金融商品などの金利は非常に低くなっていました。これらの金利の低い資産は、金利上昇によって巨大な「含み損」を生む事になります。

米国債が、新興国の国債が、シェール企業を始めとしたジャンク債が、クレジットかカーローンの債券を加工した金融商品が・・・これらの金利が見すぼらしい物に見えた時、人々は我先に金利の低い債券や金融商品を手放そうとします。

そう、リーマンショックの原因となったサブプライムローンの破綻に端を発したMBSやそれを合成したCDOの破綻と同じ状況が起こるのです。

■ 最後の饗宴 ■

ダウが19000ドルを超え、日経平均も18000円台を回復しています。多くの市場参加者は、トランプ就任までに利確しようと考えていますから、この相場は年末にかけて調整されるでしょう。

ただ、市場参加者の多くは、その後に「トランプ・バブル」を予測しています。トランプ政権のスタートダッシュに乗じてもう一儲けと考えているはずです。

そうなると資金がアメリカに一気に還流するので、新興国市場やヨーロッパの市場で絶対に破綻が起こります。上海ショックのもっと大規模な下落が発生するはずです。

はてさて、ドイチェバンクがイタリアの諸銀行がこのショックに耐えられるのか・・・。世界の金融市場は密接に繋がっていますから、アメリカの一人勝ちで終わるとは思えません。


はてさて、トランプ(或いは彼を担ぎ上げた人達)にどんな秘策が有るのか・・・陰謀論的な興味は尽きません。


とりあえずは確実視されているFRBの12月利上げが実行されるかどうかが焦点。FRBが利上げを見送った場合は・・・かなりヤバイ。
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2016/11/28

ガラパゴス進化する日本のアイドル歌謡・・・変態的なコード進行  音楽
 

■ 『恋するフォーチュンクッキー』って名曲ですよね ■



K-popや洋楽と日本の楽曲を比べた場合、日本の楽曲の特徴と言えるのは「コード進行の複雑さ」。
特にアイドル歌謡は、複雑な進行を感じさせる事なく、親しみ易く可愛らしさを見事に表現しています。

私はAKB48の『恋するフォーチュンクッキー』なんて、もう神曲だと思うのです。

イントロとAメロは少し古めのポップスを思わせる単調な進行、そこからBメロは「王道進行」と呼ばれるJ-Popsで多様されるコード、そしてサビはバロック時代からの王道のカノン進行。もう、「売れるポップソング」のテクニックを総動員した様な曲なのですが、それをアザトク感じさせず、ノスタルジックなのに現代的に仕上げている辺りは、アレンジャーの才能としか言いようが無い。


■ 単純なコード進行の洋楽 ■

それに対して洋楽って単調なコードの曲が多いってご存知でしたか?特にロックやヒップホップなんてジャンルは、元が黒人音楽ですから基本は「シンコペーション(繰り返し)」。ただ、これが悪いのかと言えば、「グルーブ」を生み出す為には、複雑なコード進行よりは単純で明快な方が良い。

ロックでもプログレッシブロックやAORなどは複雑なコード進行が当たり前。スティーリー・ダンの曲なんて、もうウナギみたいで掴み所が無い・・。

■ J-Popが重視する「物語性」 ■

日本のポップスは元々は洋楽をコピーしたものですが、日本独自のガラパゴス進化を遂げてJ-Popsという独特なジャンルを生み出しています。

その最たるものが「物語性」では無いかと思います。Aメロ、Bメロ、サビ、大サビ、間奏、・・・などという構成をする曲が多くありますが、曲全体を通して感情の流れや物語を綴る傾向がありる。日本のリスナは「詩の感受性」が強い傾向にあり、アーティストも歌詞を重視して曲を作る傾向が強い。J-Popsは音楽であると同時に「文学」なのかも知れません。

欧米でこの手の曲を作るアーティストとして先ず思い浮かぶのがビリー・ジョエルです。『ピアノマン』が最も分かりやすいと思うのですが、物語の展開に合わせて曲調も変化します。ただ、アメリカではこの手のアーティストは衰退し、今では「ノリ一辺倒」の曲がチャートを席巻しています。

だから、日本人は洋楽を聞かなくなってしまった。つまらないから・・。


■ ガラパゴス進化の最終形態としてのアニソン ■

AKB48の面白い処は、アイドルであると同時に「アイドルのパロディ」でもある所。もう、アイドル育成ゲームをリアルでやって、ファンをその物語の中に取り込むというメタフィクションな展開は、ポストモダンとしてもかなり尖がっています。

一方、「perfume」=「リアル・ボーカロイド」。「ももいろクローバーZ」=「リアル・アニキャラ」と言った所で、ことアイドルに関しては日本は世界最先端を爆走していますが、ガラパゴス進化の結果とも言え、欧米の市場で受け入れられる事は今までありませんでした。(パフィーがアメリカでブレイクしましたが、クール・ジャパンという背景では無く、よい子のアイドル的な取り上げられ方だったと思います。)

ところが最近BABYMETAL(ベビーメタル)が欧米が大ブレークしています。



ハードコアなメタルとアイドル歌謡のミスマッチが新鮮なのです、欧米の若者にしてみれば、「リアルなアニメキャラ」そのもので、彼女達が「日本語で歌う」事にこそ「萌え」要素があるとも言えます。徹底して「記号化」した事が成功の秘訣では無いかと。

ちょっと面白いのがバックが相当ハードな演奏そしている点ですが、実は日本のハードコアシーンは世界と長年互角に渡り合って来ました。歌詞が関係無いジャンルなので、音のパッションが強ければ何処の国のミュージシャンだろうがOKなのです。

日本人は真面目なので、ノイズミュージックにも真面目に取り組みます。演奏テクニックがメチャメチャ高いのです。そして、とことんクレージーさも追及します。これも一つのガラパゴス進化なのでしょう。

ベビーメタルは「アニメ」と「アイドル」と「ハードコア・ミュージック」という3つのガラパゴスが混ざり合う事で、最強のガラパゴスジャンルを作り出したとも言えます。(ももクロが元祖ですが)

そしてBABYMETALで本当に凄いのはバックバンドだった・・・ゲフン、ゲフン・・・



■ アニソンはどこまで進化するのか? ■


音楽のガラパゴス進化の最先端を行くアニソンですが、こんな曲まで登場しています。



先日、ちょっと紹介した『灼熱の卓球娘』のOPを作曲した田中秀和という作曲家の楽曲ですが、もう複雑さここに極まれりといった感じで、ヒャダイン(前山田健一)と双璧を成すのでは?

『這いよれ!ニャル子さん』という極めてアクの強い作品のOPなので、これが許されるとも言えますが、実はアニソンらしいアニソンも大量に手掛けていて、そのいずれもさり気なくて凄いコード進行で、音楽通をうならせているとか・・・。(私にはどこが凄いのかイマイチ理解できないのですが専門家からすると凄いらしい)

アニソンのルーツを辿って行くと小林亜星に行き着く訳ですが、彼が今の時代に現役バリバリだったら、いったいどんな曲を作る事やら、もう妄想が・・・。この人、作曲のみならず作詞もしちゃいますから「マハリーク、マハーリタ・・・」なんて彼の曲。

■ 欧米のガラパゴス進化 ■

こういった音楽のガラパゴス進化が日本だけで発生するのかと言えば、そうとも言えません。アンダーグランド・シーンはガラパゴス進化の実験場です。

さらに、ヨーロッパには日本と同様に「文化が腐るまで熟成される」土壌がある様です。下で紹介するのはベルギーの「X legged sally」というロックバンドですが、この複雑な演奏を生演奏でやるのには驚愕します。

ベルギーには「チェンバー・ロック」というジャンルがあります。室内楽の楽器をロックバンドが取り入れるプログレッシブ・ロックの変態進化形です。「X legged sally」はクラリネットを使っています。



「超ヘンタイだけど、スゲーカッコイイ」・・・と思うのは私だけでしょうか?

■ ガラパゴス進化が「箱庭化」する日本 ■

日本と欧米のガラパゴス進化の傾向には明らかに違いが存在します。

欧米のガラパゴス進化は実は「破壊的」です。だいたいアンダーグランドシーンで進化は進行し、様々な試行錯誤の結果、既存のジャンルを破壊する生命力を身に着けていきます。

一方、日本におけるガラパゴス進化は「箱庭的」です。日本という島国の文化の行き止まりに収納するには、日本的な語法で整理されてチンマリと棚に収まる必要があるのでしょう。古来、大陸から伝来した文化は、こうして日本的な進化を遂げ、次に流入する文化と共存を続けています。

韓国が文化の通り道として、外来の文化に在来文化が淘汰されて来た事とは対照的とも言えます。

そうした日本的な文化の最先端がアニメやアニソンである事を考えると、これらのオタク文化の変遷は、「伝統芸能」が辿って来た道なのかも知れません。





<追記>



「X legged sally]のYoutube動画を見ていたら「Flat Earth Society」なるバンドの動画に行き当たりました。「x legged sally」のギタリスト Pierre Vervloesem が立ち上げた15人編成のバンドですが、アメリカの現代のビックバンドジャズよりも余程刺激的。イヤー、カッコイイ。ちなみにチューバは金髪美女ですよ。ドレス着て足開いてチューバを吹く姿・・・痺れます。(3:11辺りから見て下さい・・・あ!!スパッツ履いてた)

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2016/11/28

ジャニオタをこじらせると韓流にハマる・・・本物ではダメなんです!!  音楽
 

■ 娘がK-pop堕ちした・・・ ■

「オタクの英才教育」を施した娘であるが、親元を離れて暮らしているうちに韓流ドラマやK-Popに毒されていた。アパートの友人達の影響ではあるが、あんな物の何が良いのか・・。

自宅に帰宅した際にも私のApple musicは娘に占領され、気づけばお勧めにはK-Popアイドルの曲がズラリ・・・。試しに聞いてみたら、まんまアメリカのパクリ。どうやら、今はヒップホップが流行っているらしい。

ところで、どのグループも歌が上手い。さらにアレンジも本場アメリカと遜色ない。日本人がやるヒップホップのダサさが感じられません。言葉が分からないからという事もありますが、韓国語の跳ねる様なリズムはヒップホップやダンスミュージックに良くマッチする様だ。国策としてドラマや音楽の輸出に熱心な韓国だけに、アメリカの流行をしっかりと抑えている。

土曜日に娘を誘って新宿で映画を観た帰り、新大久保に行きたいと言うので付き合ったが、若い女の子で賑わっていた。昔は韓流ドラマ好きの中年女性が占拠していたが、すっかりファン層は若者に代わっている様だ。

「ソウル・レコード」という看板を見つけ、オーー、ソールミュージックの専門店がこんな所にあるんだ・・・と思ったら、ソールとは韓国の首都のソウルでした。「ソール・ドラキュラ」を「ソウル」と勘違いして何だか嬉しくなった小学生時代とは逆パターンだ。

■ K-Posとアイドル難民 ■

日本で流行ったK-Popの元祖と言えば東方神起だろう。或いは女性アーティストならば少女時代やKaraだ。(BOAはJ-popだ)

それから時を経て、K-Popアイドルが日本のチャートで上位に入る事はあま無い。TVで見かける頻度も減っている。世間的には「流行」しているとは思えないのだが、コアなファンの数は増えている。東京ドームを満員にするグループも多い。

実は娘は高校時代はK-Popの前はジャニーズにハマっていた。最初は友人の付き合いの一環であったが、気づけばバイト代を相当貢いでコンサートや芝居に通っていた。そのうちに無名のジュニアを応援し始めた。ところが、大学に入るとK-Popに夢中になり始めた。「ジャニオタは卒業するの」と宣言して。

実はジャニーズファン達はジャニーズの商魂をしっかり見抜いているし、ジャニーズアイドルの素顔もそれなりに知っている。NEWSやかKAT-TUNのメンバーらの日頃の素行も結構知っている。だからコアなファン程、手垢の付いていないジュニアの子たちに熱を上げる。特に、30代にもなってデビュー出来ない様な子(?)にはご執心だ。

どうも、そういったコアなジャニオタには「イケていない」子が多い様に感じる。彼氏の代用品、脳内彼氏の元ネタに使っているのかも知れない。その証拠にリア充にジャニオタは少ない。脳内彼氏にする場合、あまり手垢にまみれていない方が良い。「自分だだけの・・・」というスペシャリティー感を味わうには、ジュニアの子の方が都合が良いのだ。

しかし、日本にジャニオタは多いので、ジュニアにしても誰か他人と被る事が多い。そして、誰が良いかで友人の間で諍いが起きたりする。「〇〇君ってダサくない・・」なんてtwitterで呟いた事が知れると、友情に途端に亀裂が入る。そういった煩わしさが高じると、「ジャニオタ」を卒業して「韓流オタ」になる様だ。「ジャニオタなんてもうダサいじゃん。それよりチョ・ジョン・ソムだよね(スミマセン、適当な名前をでっち上げています)」・・・こんな感じで韓国語を習い始めたりする。

■ 意味が無い事の意味 ■

K-Popにハマる娘を少々苦々しい思いで見ているが、適当な韓国語でK-Popを口ずさむ姿を見て、数十年前の自分の姿が重なったりもする。適当な英語で洋楽を歌って悦に入っていたものだ。むしろ、ネットを通じて韓国人と交流し、韓国語を教わる娘の方が優れている様にも思える。

今になって思うと、私が若かった頃の洋楽の歌詞は、日本語に翻訳すると「つまらい」ものがほとんどだった。「君が好きでたまらない。もう夜も眠れないよ」みたいな単純か歌手ばかりだった気もする。K-Popの歌詞も似た様なものだとう言う。

そもそも、Popソングの歌詞なんて数十年前にネタが尽きている。『寿司食いねえ』が出た時点でポストモダンに突入してしまった。今のジャニーズの歌やAKBの歌も同様に意味など無い。ただ、何となく歌詞が付いているだけ。

そうなると、なまじ意味の分かる日本語の歌詞は邪魔になる。確かに私達が若い頃に洋楽に傾倒した理由の一つに日本語の歌詞に飽きた事があった。

様はK-Popにハマる若者にとって、歌詞が分からない事が重要なのかも知れない。

■ 何故、本場アメリカの音楽では無くコピーのK-Popが支持されるのか ■

そこで一つの疑問が生じる。何故、本場アメリカのPopsでは無く、コピーのK-Popsが支持されるのか・・・。

その理由はファンにとって、K-Popsが元々は日本のアイドルの代用品である事にあるのでは無いか。アメリカのアーティストでは代替にならないのだ。やはり、アジア人としての親近感は重要である。

■ アイドル育成ゲームとしてはAKBと同質 ■

さらに言うならば、立場はなるべく対等、あるいは相手がちょっと下がイイ。ジャニーズのメジャーアイドル相手では「貢いでる感」を否応無に感じてしまうが、ジュニアの子や韓国人の場合、「自分達が育てている」感じが大事なのだ。

これ、AKBに貢ぎまくる男子と全く同じメンタリティーでは無いか・・・。

■ 未完成が良しとされる日本のアイドル ■

ジャニーズやK-Popにハマる日本の若い女の子達ですが、まだまだオタク男子から見れば「未成熟」だ。

彼女達は「完成されたカッコよさ」を求めている。一方、AKBに代表される日本の女性アイドルに求められるのは「未完成さ」だ。育成ゲーム的には当然の選択だ。「自分達が見つけて育て上げた」という充実感を得るには、素材は素朴な方がイイ。だから、日本の女性アイドルは「美女」は少ない。可愛いけれど、ちょっとドンくさい・・・ここら辺の加減が大事だ。だからアイドル達んも天然を装う。

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