2017/3/9

静置時間1日は長すぎるのか?・・・現場の工程的な慣例だろう  時事/金融危機
 

■ パージ直後の採水の方が汚染の状況を正確に反映するのでは? ■

前回の記事のコメント欄で、ハノイの塔さんが、「従来の測定法は、ベンゼンなどの揮発物の濃度を薄くして試験に通りやすくする為のものじゃないか」とのコメントを下さっています。

実は私も1日も静置する理由な何だろう?と不思議に感じていました。

■ 検査業界ではパージ後1日後に採水するのが慣例になっているのでは? ■

地下水の水質調査の環境省のガイドラインでは、「パージ後1時間以上の静置時間」が定められていますが、同時に「濁りが無くなる」事も要求しています。

1回目から8回目の業者も1日後に採水をしており、9回目を担当した業者も、都に1日後の採水のスケジュールを提示しています。

1) パージ後の観測井戸の復水時間は井戸によって差がある
2) パージ当日に採水の工程を組むと、復水の遅い井戸の採水が翌日にズレる可能性がある
3) 当日、濁りが取れない井戸があった場合、翌日に採水作業が持ち越される
4) パージと採水を同日工程とすると、同じ人手が使えないので人工代が2倍になる

この様な理由で、検査会社はパージ後1日置いて採水する事が慣例化しているのではないでしょうか?

■ 実際の廃棄物処理場の地下水調査でも1日後の採水が提示されている ■

ネットで、パージから採水までの実際の時間が無いか探してみました。

滋賀県の有害物質の最終処分場の地下水検査に関するPDF資料を見つけました。

http://www.pref.shiga.lg.jp/d/saisyu/jimotosetsumei/files/h230713shiryou02.pdf

この中で、パージ後の静置時間に関する質疑がされています。

<引用開始>

(質問事項)
パージは1日前に実施。(孔内水の3倍程度くみ上げについて)

ポンプ等で穴内水を強制的に入れ替え(パージ)した直後又は、その流れの中での採水は疑問に思います。採水の前日に穴内水を入れ替え、その後は静置したままの状態を保ち、できるだけあるがままの状態に近づけ、当日は採水のみに専念していただきたいと思います。特に当日にポンプ等で強制的にパージした直後でのVOCでの採水は適切とは思えません

<引用終わり>


これに対して各委員からは、「パージ直後の採水の方が汚染の実態を正確に反映しているのでは無いか?」との意見が当然の様に出されています。

しかし、梶山委員からは「地下水が定常状態に回復した後採水すべき」との意見が出されています。実際の「フローセルを用いて、地下水のPHなどが随時計測して、安定状態になった後採水するのが理想的」といった内容も資料中に見受けられます。

又、採水する高さに対してもベンゼンなど比重の軽いものと、金属などの比重の重いものを測るのでは高さが違う・・・などの意見も見られます。


いずれにしても、検査業者から提示された「パージ後1日静置した後に採水」というスケジュールに対して議論が交わされており、「1日静置」は業界では普通の工程であろう事が伺えます。



採水一つにしても、本来は静置時間や採水高さを揃える必要があり、8回目までの調査ではマニュアル化され、3社が同じ方法で採水したものを分析しています。これは科学的な妥当性が高い。


一方、9回目の検査では、業者にマニアルは渡されておらず、検査も1社にしか発注されていません。さらに、都の職員は当日採水を「強要」し、業者は正確性が確保できないとして「都の指示通りに計測した」と読み取れる異例の念書を都側と交わしています。

この業者は会社の信用に関わるので、「都が今回の測定方法を強制した」という態度で特別委員会に臨んでいます。これは会社として当然と言えます。


いずれにしても、すぐバレる方法を用いてまで、「豊洲が汚染されていなければ困る」人が居る事は確かな様で・・・・。


■ 小池知事のダブルスタンダードに呆れた世間 ■

飲むわけでもなく、再利用する訳でも無い地下水の水質を議論している間に、豊洲市場問題は新たな局面を迎えています。

築地市場の土壌も、かつて米軍のクリーニング工場で使用していたトリクロロエチレンで汚染されている可能性が発覚したのです。

これに対して小池都知事は「コンクリートやアスファルトで覆われており、土壌汚染対策法などの法令上の問題もない」と発言しています。


チューーート待った!!

豊洲はもっと厚いコンクリートに覆われているじゃないか!!


この小池発言は完全な「ダブルスタンダード」です。「築地のコンクリートは安全で豊洲は安全で無い」と言っているに等しい。

この発言から豊洲問題の「潮目」が完全に変化しています。もっともマスコミは「石原元知事の責任問題」を追及する事に余念が無く、ニュースやワイドショーも都議選までは「石原の不正を暴く正義の小池」を演出して行く事でしょう。

■ 問われるネットの力 ■

豊洲問題の安全性は初めから決着しています。ただ、既存メディアに踊らわれた都民が小池氏を知事に選出して、無駄な税金を垂れ流しています。

ネットでは小池氏を非難する声が高まっていますが、はたして既存メディアの小池支援を覆し、都議選で小池新党の躍進を阻む事が出来るのか・・・。

トランプを大統領に選出したアメリカ人を笑う日本人ですが、小池氏を首長に頂く東京都民も、世界から見れば同じレベルに見えている事でしょう。(まあ、世界は豊洲問題なんて知りませんが・・・軍国幼稚園には興味深々ですが)
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2017/3/10  6:56

投稿者:人力
ハノイの塔 さん

検査業者が慣例的に静置時間を1日としているのは、当日採取だと、イロイロと困る検査結果が出てしまうからかも知れません。これは豊洲に限った事では無いでしょう。

お書きの通り、安心の代金は高くつきます。これを個人が負担する場合は、どこかで妥協点を探る事になりますが、国が負担(税金で負担)する場合、自分の懐が痛むという実感が無いので、国民は無限の安全性を求めます。

2017/3/9  17:17

投稿者:ハノイの塔
結局、すべての汚染物質を最悪の状態で測定するのは、
時間もお金もかかりすぎて不合理だ、ということでしょう。
(本来はそうすべきですが、お金も時間も限りがある)
それはそれで合理的な判断だと思います。

それでは、100%の安全確保が出来ないじゃないか
という意見も当然あるでしょうが、そこは結局お金との
兼ね合いなんですよね。
100%安全を求めるとお金が掛かりすぎる。
だったら、安い90%で我慢しようと。
(でも私は原発反対派です。笑)

ただし石原元知事だけは許せないので、小池知事には頑張ってもらって、
責任を追及して欲しい。
(トップのくせに、責任を部下に押し付ける人間は最低です)

ちなみに個人的には、豊洲問題より軍国幼稚園のほうが重大です。
軍国主義の世の中になって、アニメも戦争物ばかりとなっては、
生きていく希望がありません(笑)

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