2017/5/15

もう圧入BBは怖くない...PF30の外し方  自転車/マラソン
 

本日は自転車をご自分で組み立てる方には興味津々、それ以外の方には意味不明の記事。


■ 圧入BB ■

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昨今の自転車のBBは「圧入BB」なるパーツが使われています。

自転車フレームがカーボン化し、ペダリングの力を受け止めるBB周りの設計が自由になったので、キャノンデールがクランクシャフトを大口径化し、ベアリングも大口径化したBB30という規格を発表した事を皮切りに、各社で様々な規格のBBが乱立する状態になりました。

BB30を始めとする新手のBB群は、「圧入」という方法でフレームに固定されています。「圧入」とは読んで字のごとく、ベアリングをフレームに強い力で押し入れる事。

上の写真はシマノアダプターが取り付けられたPF30の写真ですが、カラー(出っ張り)から内側の部分がフレームに圧入されています。

圧入BBはネジ切りした金属管をカーボンフレームに接着する必要が無い為に軽量化に適しています。「一般的には製造工程の手間も減る」を言われていますが、フレームのBB部の真円度と寸法誤差がシビアな為、実際のフレームを観察するとカーボンを削って寸法調整した様な形跡もあって、一概に工程が簡略化する訳でも無さそうです。

BB30を始めとする圧入BBですが、「音鳴り」という致命的欠陥が在ります。カーボンフレームに強引に押し込んであるだけなので、強い力を掛けてペダリングしたりすると、フレームとBBの接合点が微妙にズレて「キシ、キシ」などという不快な音を発生させます。

あまりにトラブルが多いので、ピナレロなどは従来のネジ切り式のBBに戻している程。

■ PF30を外し工具を自作する ■

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フレームを自分で組み替える人にとっても圧入BBは厄介です。思い切りフレームに「はめ込まれ」ているBBを外さなければならないからです。

一般的には個人のユーザーの場合、棒の様な専用工具をBB内部に突っ込んで、片側ずつBBを叩き出します。ただ、カーボンのフレームは衝撃に弱く割れ易いので、この作業は心臓に悪い。

街の自転車屋さんに頼んでも、「フレームを壊す恐れがあるのでウチは出来ません」と断られるケースがほとんど。

そこでネットで検索すると、BB外し工具を自作している人たちが居る。私も自作に挑戦してみました。

上の写真がその自作工具ですが、材料は大きなホームセンターで入手可能です。

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上の図が自作工具の概略図と、PF30の外れる原理です。

BB30やPF30は、クランクシャフトの穴径よりもBB内径が大きいので、BBの内側にどうやって工具を入れるかが問題になります。

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普通は上の写真の様な市販工具で叩き出しますが、注目すべきは工具の先端です。横長の形状をしています。要はBBの穴径の細い部分を通してから、BB内部で横にする冶具を自作すれば良い訳です。

そこで、目を付けたのが外径24mmのステンレス製のM10ワッシャー。これを根気強くヤスリで削れば良いのでは。

かなり力が掛かるはずなので、アルミでは曲がってしまう可能性があります。そこでステンレスの厚さ3mmのワッシャーを使いますが、ステンレスは硬いので、普通の鉄などを削るヤスリでは歯が立ちません。

ステンレス用のヤスリを800円程度で購入し、さらに小型の万力を購入します。実は最初、手で押さえて削ってみたのですが、力が入らず上手く削れませんでした。さらには、手の皮を削ってしまいました・・。

こうして、何だかんだ言って、市販の叩き出し工具が買えるお金はかかりますが、1時間程、地道にゴリゴリ、ゴリゴリとやって出来上がったのが下の写真。

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後は上の図にある様にセットして、長ナットを締めこんでゆくと、ズリズリという手応えと共に、簡単に圧入BBが外れます。反対側も同じ手順ですが、今度は開口が大きいので外径24mmの丸いままのワッシャーを使う事も出来ます。

この自作工具のミソは、50mmの塩ビパイプ接手を使う所。パイプを切断する手間が掛かりません。これもホームセンターで簡単に手に入ります。


本日は、同じ悩みをい持つ自転車乗りさんに情報発信の記事でした。


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