2017/12/22

トランプVSディープステートという目くらまし・・・闇の政府  時事/金融危機

 
■ ディープステイト(闇の政府)って何 ■


「ディープステイト(闇の政府)」や「アメリカの奥の院」といった言葉をご存じでしょうか?

「アメリカは表の政府では無く、大統領すらも操る本当の権力者達に支配されている」と信じる私の様な頭のネジの緩んだ陰謀論者が好んで使う言葉です。ロックフェラーやロスチャイルド、イルミナティーなどに繋がる一部の家系や金融機関、グローバル企業が本当のアメリカの支配者だという妄想です。彼らは共和党、民主党といった党派に関係無く、アメリカを常に支配し続けていると考えます。

実際にアメリカの外交の方向性を決めるているのは民主党議員の一部と、共和党議員の一部が所属する民間のシンクタンク「外交問題評議会(CRF)」ですが、ヒラリーはこれに所属していましたし、年頭の演説などもCRFで行っています。オバマはCRFのメンバーでは無かったので、ヒラリーの国務長官時代のアメリカの外交政策はオバマでは無く彼女によて動いていたとも言えます。

アメリカの中央銀行に相当するFRBも12の民間の金融機関が設立した民間の銀行です。現代でこそ中央銀行の収益は国庫に納められますが、設立当時はFRBの通貨発行益は12の民間銀行が分け合っていたのでしょう。紙切れを印刷して金利収益を得る、まさに無から有を作る魔法の様なビジネスが中央銀行制度だった時代もあるのです。

この様にアメリカの政治や経済は一部の家系の人達や企業家達に支配されているというのは、あんがちウソでは無いのですが、これを「ディープステイト(闇の政府)」とか「奥の院」などと陰謀論者達は呼んでいます。

■ 表のメディアが「トランプはディープステイトと戦っている」と報じ始めた ■

本来「ディープステイト」などという言葉はメジャーメディアで決して使われてはいけない言葉です。こんな言葉を使ってしまったら「アメリカの民主主義は偽物だ」と言っているに等しい。

ところが、アメリカではFOXニュースのコメンテターがトランプを擁護して「トランプはディープステイトと戦っている」とか「トランプはディープステイトに命を狙われている」などと言い始めた。

これには流石に陰謀論者達もビックリした様ですが、トランプ自らが「フェイクニュース」と発言したり、「二酸化炭素による地球温暖化は嘘」と言ったり、ほとんど陰謀論者の親玉みたいな人なので、「ディープステイト」という言葉がメディアに出て来ても別に驚く事も無いのかも知れません。

■ 「トランプが闇の権力と戦っている」という勝手な妄想 ■

陰謀論者達はヒラリーを「闇の政府の手先」と認定していましたから、そのヒラリーで大統領選で正面から戦ったトランプを「闇の政府と戦うヒーロー」と考えている人が多い。これはアメリカと利害が対立するプーチンがイルミナティーと戦うヒーローだと考える思考パターンと同じです。

アメリカのメディアに登場し始めた「トランプVSディープステート」という構図は、こうした陰謀論者達に「トランプ=ヒーロー」と思い込ませる事に寄与します。

ところで私を含めて陰謀論者というのは概して「知的弱者」で「社会的弱者」が多いと感じています。「陰謀論」というのは、自分の人生が上手く行かない人達のルサンチマンに過ぎないのです。

成功した人達にとっては、闇の権力などというのは単に成功した人達のソサエティーに過ぎず、願わくば自分達もその恩恵にあやかる為に、様々なコネを使ってその末席の人とでもお知り合いなりたいと考えているはずです。そんな人達にとっては彼らの知り得た情報はビジネスの武器であり、ネットでばら撒く様なもので有りません。

一方で権力側もネットの普及によって大手メディアによる民衆のコントロールが今までの様に行かない事に気付いています。特に根も葉も無い陰謀論が意外に人々に影響を与えている事を問題と見ているでしょう。選挙において成功者の一票も、敗者の一票も同じウェイトを持つのですから。

そこで権力者達は「闇の権力と戦うトランプ大統領」という偶像を作り出したと私は妄想しています。ネットの陰謀論者の間ではヒラリーは不人気でしたから、保険としてトランプというトリックスターを用意したのでしょう。

■ 実際にはトランプは軍産複合体やウォール街やグローバル企業に優しい ■

選挙期間こそ米軍の縮小などアメリカの影の権力の好まない発言を繰り返したトランプですが、最近は軍産複合体のビジネスマンとして世界を飛び回り、「エルサレムはイスラエルの首都」など新な戦争に火種を蒔く事に余念が有りません。

一方で、金融規制法案の緩和を示唆したり、富裕層や企業の減税に積極的だったりと、選挙で彼を支持した「貧しいアメリカ人」が求めていない政策の実現に余念が有りません。

陰謀論者達は、「トランプは軍産複合体に命を狙われているから彼らの要求を飲んでいる」などと勝手な妄想を膨らめていますが、選挙の時だけ適当な事を言って、実は権力側の人間だったとうのは世の常です。

■ 選挙参謀だったバノンはお払い箱となった ■

大統領選挙でトランプ陣営の舵取り約はスティーブン・バノンでした。彼は保守的なオルタナティブメディアを運営していて、それなりに貧しい白人アメリカ人の気持ちを代弁する人物でした。

ヒラリーの支持者はいけ好かないエリート白人や、移民達でしたから、それを面白く思わない層を取り込むのにバノンの立てた戦略は効果絶大でした。

しかし、トランプがキッシンジャーと会い、ティラーソンを国務長官に推した辺りから雰囲気が変わって来ます。最近はトランプとティラーソン国務長官の不仲説がメディアを賑わせていますが、オバマ政権同様にアメリカの外交の実務はティラーソンが仕切っており、トランプの外交はオバマ同様に「表向き」だけのものとなっています。

一方で、政権からバノンを始めとした選挙戦でトランプを支えた人達が抜けています。バノンはある意味、マトモな主張をしていましたから「ディープステイト」にとっては邪魔な存在だったのでしょう。

■ トランプの役割 ■

トランプは数々のトンデモ公約を掲げて大統領選に勝利していますが、そのほとんどが実現されていません。中間層に負担を強いて保険会社がボロ儲けするオバマケアーの廃止は頓挫しています。

一方で、金持ちとグローバル企業を優遇する減税案はすんなりと成立しました。「エルサレムはイスラエルの首都」という発言も実行に移しつつあります。

トランプを支持した人達は、お口をあんぐりと開けている事でしょう。しかし、彼らはトランプ垂れ流す「勇ましいツイート」に未だに酔っています。

■ トランプ慣れしてきたアメリカと世界 ■

未だにアメリカ国内では民主党支持者を中心にトランプ批判が盛んですが、政権発足後、大トラブルがあった訳では無いので、条件反射的に、或いは生理的にトランプを批判してはいますが、ある部分、トランプ慣れして来ています。

なんだか、トランプの制作やツイートに反射的に噛みつくといった「コール&レスポンス」が定常状態になりつつあります。これはこれで反トランプ派にとっては心地が良い状況になりつつあります。何でもトランプのせいにすればスッキリするという、ある意味のルサンチマンが成立しつつある。

これは世界も同様で、先のエルサレム発言にしても、「トランプだから仕方ない」と捉えている節があります。しかし、この発言を軽視すると危ないのですが・・・・。

■ ディープステイトにとって都合の良い大統領 ■

私の様な二回り半程ヒネクレタ陰謀論者の目から見ると、トランプ大統領はディープステイトと対立するどころか、彼らの操り人形にしか見えない。ただ、その衣装が真面目な政治家から、道化に変わっただけ。

道化の役割は、なんだか良く分からない事を言って聴衆をケムに巻く事。そして、その裏では次の出し物の準備が着々と進められているのでしょう。


■ 邪魔者ならとっくに消えている ■

今、陰謀論者の間では、「アメリカの闇の権力抗争」という妄想が流行っています。デビット・ロックフェラーが死んで、権力中枢の力関係が変化しているという妄想です。

CIAやFBIと国防総省が暗闘している・・・とか、CIAのビルに海兵隊が突入したとか・・・例によって権力側の手先の有名な陰謀論者達が、陰謀論者の夢を掻き立てています。

しかし、トランプが元気で国民の前に姿を現す事で、彼ら陰謀論者の主張は簡単に否定されます。何故なら、アメリカの歴史は大統領は暗殺の歴史でもあるかあです。ディープステートと本当に対立した大統領はケネディーを始め簡単に消されてしまいます。

私はトランプが元気にツイートを垂れ流す限り、「トランプはディープステートと戦っている」などとは、ちっとも信じられません。


17

2018/4/18  6:50

投稿者:人力
Z さん

中央銀行が通貨発行益を独占していたのは昔の話で、現代ではFRBも国庫へ納めています。但し、FRBの経費は抜いた後ですが。

現在の中央銀行券は資産の内容的には「政府通貨」に近い状況ですが、各国の国債が暴落する様な事態になれば各中央銀行は債務超過に陥ります。ここで通貨の信用が保たれるかが次の金融危機で注目されます。

リーマンショックの時ですらドルの信用が揺らいだのですから、今度の危機では、本気で次の基軸通貨の議論が盛り上がりますが、中東で戦争が起きて原油価格高騰からドルの需要が回復すると私は妄想しています。

但し、中露は独自の基軸通貨に移行するでしょう。ドル、ユーロ、中露の基軸通貨という三極体制の中で円の信用は縮小して行くでしょう。

当然、急速な円安から原油高なども重なりインフレ率が急上昇して財政の存続性が危ぶまれる状況になります。円の価値の棄損によるインフレ税によって財政はバランスしますが、預金の価値は大幅に減るハズ。



ところでドルが国家通貨で無い理由は何でしょうか?米国憲法が通貨は金貨・銀貨しか認めていないからだけなのか、或いは、もしもの場合は連邦政府の債務とドルを心中させて借金をチャラにする為か・・・。

2018/4/17  16:48

投稿者:Z
>現代でこそ中央銀行の収益は国庫に納められます

それは知らなかった。
事実なら、もはやFRBを民間組織にする意味はありませんね。
ドルは国家通貨として発行できるようにすればいいのではないでしょうか。


リンカーンやケネディ暗殺の事件もありますが、トランプが国家通貨を発行しても危険はないと思いますね。




2017/12/27  1:49

投稿者:人力
ローレライ さん

確かに小泉改革に似た構造ですよね。まあ、アメリカ国民
も8割は〇〇ですから、トランプ支持者、トランプ批判者
含めコロリと騙される。

2017/12/25  20:01

投稿者:ローレライ
『トランプは毛沢東出はない』が『トランプ支持者は毛沢東の夢をみたい』のでしょう。『小泉の自民党を叩き潰す』と同じ話ですね。

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