「『新しい科学の教科書 第1分野(化学・物理編)』★★★★★」
Citation and Reference
『新しい科学の教科書――現代人のための中学理科――第1分野(化学・物理編)』
検定外中学校理科教科書をつくる会(著)
2004年
文一出版
★★★★★
中学理科の「検定外」教科書。学年別に刊行されている『新しい科学の教科書 第2版』(検定外中学校理科教科書をつくる会 2004年 文一出版)を、『第1分野(化学・物理編)』と『第2分野(生物・地学編)』の分野別に編集し直したもの。全巻合わせて総勢45名程度という大執筆団によって執筆されているが、全体のトーンが統一されているのは見事。
本書『第1分野(化学・物理編)』は大きく3部構成となっており、第1部「物質の世界編〜化学のとびら〜」として、「物質と原子・分子」「物質の状態変化と気体」「溶解と水溶液」「物質の分解と化学変化」「化学変化と原子・分子」「原子の構造とイオン」「還元と物質資源」、第2部「力とエネルギー編〜物理のとびら〜」として、「光と色の世界」「音の世界」「物体と力」「電流回路」「電流のはたらき」「力と運動」「エネルギーの変換と保存」、そして第3部「私たちと科学・技術編」として、「自然史の中の人間」「私たちと科学・技術」、という内容になっている。最後の「私たちと科学・技術編」は『第2分野(生物・地学編)』にも収められている。
去年買ってあったのだが、その厚さに圧倒され読んでいなかった。ところが実際に読んでみると案外スラスラ読める。簡潔で読みやすい文章。もともと中学生を対象とした教科書なのだから当然と言えば当然か。最近、電気や磁気について一般向けに書かれた本を何冊か読んだのだけど、最初から本書を読めばよかったと思う。教科書なので、読み物としての面白さはないが…。
中学の理科ってこんなにいろんなことを習っていたんだなぁ、というのが正直な感想(「検定教科書」では触れられていない内容も取り上げられているせいかもしれないが)。本書のサブタイトルは「現代人のための中学理科」なのだけど、現代人としてこれくらいは理解していないとお話にならないんだろうなぁという気分。ところで、どうでもよいことなのだけど、自分が「化学」と呼ばれている分野と「物理」と呼ばれている分野とを全く区別していないことに気づいた(僕の中では全部「物理」だった)。あ、「化学」ってこういう分野のことを言うんだ、と目からウロコ。
本文440ページ程度。
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Kota's Book Review
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Terai, S. Web Page

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