書店に行くと最近は検索システムがあり、試みに「ブラジル」で検索すると、結構ヒットするんですね。音楽を含めた人文系、旅行書、語学書などが多かったのですが、ひとつやはり不満が。料理本がないじゃないか!まあ、いまに始まったことではないのですが。日本の人にブラジルの食べ物というのは、魅力がないのか?それともただ単に見落とされているのか?充分に考察しなければいけない課題なのですが、忙しいのでそれは次回にすることとして、今日は1冊の本を紹介したいと思います。

『実用的なブラジル式 料理と製菓の友』佐藤初江著 柏書房
著者の佐藤さんは、1924年に渡伯、そして10年後の1934年に本書を著しています。実に今年は初版発行からちょうど70年!人間だったら古稀ですね。
サンパウロにお住まいだったようで、“サンパウロ市場の品物調べ”という項目がありますが、総レシピ数500超のブラジル料理の作り方が掲載されています。
どうやら、最初は日本語のみだったようですが、後にポルトガル語と2ヶ国語表記になったようで、現在の版は日本語ポルトガル語表記です。日本語で書かれたブラジル料理の指南書は、これが最も詳細に書かれています。というかほかには知りません(出版されていたら、ごめんなさい)。
では、この本があれば、ブラジル料理を作れるかというと、もちろん作れるのですが、ひとつネックがあります。それは、日本語に「ブラジル語」が混ざっているということです。
これはいわゆる、移民語というものでたとえば以下のような記述「卵一個中マンテイガ40gを合わし、温かいレイテをコップ一杯...」(卵1個とバター40gを混ぜ合わせ、温かいミルクをコップ1杯)という風に、日常ブラジルポルトガル語で使い慣れている単語、またはブラジル独自の素材には、カタカナで当地の言葉が使われています。ですからポルトガル語にまったくなじみのない方は???となってしまう可能性が非常に高いのです。
しかし、これは自分もまったくそうです。ポルトガル語に日本語を混ぜる、またはその逆、しょっちゅうそんな感じで会話をしています。だからこの本には勝手に親近感を寄せています。
ということを書いているうちに、では、現代語に直せばよいではないかという思いがムクムクと沸き起こってきました。折をみて本書からピックアップしたレシピを掲載していきたいと思います。もしも、リクエスト等あればどしどしお寄せください。それでは。
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