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2009/11/3
「46年 Castle」
46年
Castle
1946年前期
ソリッド・ニッケルのトールケース、アイアン3バレル。
ニッケル16ホールインナー、斜歯。
3バレルのヒンジは鉄製
少しセンター・ロングです。46年の後期に差し掛かったあたりの物でしょうか。
46年前期のソリッド・ニッケルにCastle(城)のピンズ。最近入手したものです。
このピンズは見事にすり減っていますが、そのおかげでどうやら材質はsilver(銀)らしい、ということが分りました。
この城のピンズは時々見かけますが、40年代後半から50年代頃のもので見かけたような気がします。リッドが『前のめり』に見えます。ヒンジ側が浮いている訳でもないし、原因は不明。治りませんでした。リッドの切り口が減っているのかも知れないですね。
購入時の画像
購入時の画像では確かにソリッド・ニッケルのようですが、このピンズが付いているのであるいは違うかも知れないという思いもありました。46年のソリッドに付いているのは初めて見ましたのでね。
現品が到着してみると、間違いなくソリッド・ニッケルでしたので一安心。このピンズについては良く分かっていないので、ちょっと(ネット上で)探して見ましたが、見つけられませんでした。
(ホント、探している時に限って見つからないもんですね。)
どなたかご存知の方、情報提供お願いします。
インナーはニッケルの16ホール。
購入時の画像にはインナーが写っておりませんでしたが、まぁ安く入手出来たのでいいと思っています。『せり上げ』ではなく『入札』方式でしたので、ソリッド・ニッケルのケースのみ価格の見当で入札したところ、その価格で決まってしまいました。
(コッチがビックリしました。)
ホィール・リベットは『マイナス・ネジ』。(^_^;)
14ホール・インナーに入れ替えようかとも思いましたが、今のところこのまま使っています。16ホール・インナーだと相手がトール・ケースですからわずかに背丈が足りないのですが、フリント・スクリューを少し緩めて高さを調節しています。(この方法はあまり良くないんですがね・・・。)
クリーニング前の画像
インナー内部には、コットンもウィックのありませんでした。(カラッポ)
日本での中古ジッポーは、掃除もしてあるし、コットンが無い、なんてのはまずありませんが、米国のオークションでは普通にありますね。とにかく手はかけない、殆どは『そのまま』出品されています。
ヒンジの状態
グラグラです。
旧のヒンジ・ピン
3バレルの古いものは大抵この様にすり減っています。(とにかく)センターに無理が集中しますので大抵こんな感じで減ります。ゴツくてカッコはいいですが、ヒンジとしてはやはり5バレルの方がバランスも良く、丈夫ですね。
旧ピンは1.55Φの鉄ピンでした。
センター・バレルが弱っているので今回は無理をせず、同じ径の真鍮ピンに交換しましたが、少しゆるいですね。(やっぱり1.6Φを入れるべきでした。)
クリーニング後のチムニー
ヒンジの修理痕
クリーニングして初めて気が付いたんですが、リッド側のヒンジは『ハンダ付け』で修理されています。ヒンジが取れちゃったのでしょうが、自分で修理したんですね。(^_^;)
この修理痕が面白くて今回のブログ掲載となりました。
投稿者: ragb.
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2009/10/18
「Totempole」
50年代
トーテム・ポール
1951年後期
5バレル、アイアン・クロームメッキ。
アイアン・インナー、16ホール、波形スプリング、斜歯。
PA.Ta@2032695
いわゆる『2517191』になるちょっと前のジッポーです。
『ジッポー部屋』さん
のデーターベースによれば、『51年後期』ぐらいになりましょうか。
前回と同様、今回も50年代ですが、この年代は、(私流では)非常に微妙な年代ですね。この40年代後半から50年代前半は『オールド・ジッポーと近代ジッポー』の境界線だと思っています。そのせいでもないんでしょうが、この辺は同年代でも刻印やらなにやら微妙に違うタイプがゾロゾロあって訳分からんですね。
この新旧の『線引き』は人それぞれかと思いますが、私の場合は『特許番号』をキーにしています。
特に大きな意味は(もちろん)無く、私はジッポーを『アメリカの超ロング・セラーの工業製品』として捉えておりますので、まぁ、特許番号をキーにするのが分り易いかな、という程度のものです。
2032695までは『オールドジッポー』
2517191からは『近代ジッポー』
これらの特許はいずれも『構造関連特許』。
つまり、何らかの『仕掛け』について申請し、認可されています。
ご承知のように、
『2032695』は主に『ヒンジ』を付けた事によります。
『2517191』は『フリントチューブの補強構造体を追加』。
オールドマニアは、
オールドインナー(ニッケル)に『2517191』を適用する、というのが『夢』。(^_^;)
人によっては『ZIPPO』のロゴ刻印の字体デザインで区分けする方もおられます。
『ゴシック字体』までオールド、『イタリック』になって近代。
この頃『製造年月』刻印も始まりますので、これはこれで説得力ありますね。
米国のオークション情報なんか見ていると、全く訳が分りませんね。
70年代、80年代でも平気で『オールド・ジッポー』と呼んでいます。
この調子だと彼らは去年のジッポーでも『オールド』と言うんじゃぁないか?
(まぁ、間違いではないけど・・・。)
『Vintage(ヴィンテ−ジ)』という言葉も平気で使っていますね。
米国では『Vintage』と『Old』は厳密な意味の違いはない、と言う事をどこかで聞いた事あります。
では、わが日本ではどないやと言うと、
『似たり寄ったり』ですかね。
どちらにしろ、『人それぞれ』のほうが面白いですよね。
その理由を聞く楽しみがあります。!(^^)!
(『誰かがそう言ってた』、というのが案外一番つまらん理由ですかね。('_'))
さて、ジッポーの事ですが、
私は『3バレル党』で46年前半が『お好み』なんですが、では、5バレルは全然買わんかというとそうでもないです。
それよりも、カナダ製のジッポーに『CANADA』、アラスカのジッポーに『ALASKA』、日本のジッポーに『NIPPON』と刻印してあるようなジッポー(そんなの無いか)は『絶対買わん』部類にはいるんですがね。
このジッポーを(衝動的に)買ってしまったのは、『Totempole(トーテムポール)』の絵柄だったからです。『ALASKA』という州のジッポーで、その表現の切り口が『トーテムポール』と言うのが妙に新鮮でした。
それにもうひとつ。
どういう訳か、我々の年代はトーテムポールを知っているのです。
おそらく小学校の工作の時間にでも作ったことがあるんだと思います。
(今の子はどうだろう。)
そうして、これが、『アメリカインディアンのシンボル』として記憶に『刷り込まれた』ような気がします。
まぁ、間違いではないでしょうが、より正確に言うと『アラスカ先住民のシンボル』というところでしょうか。
厳密に言うと、あの辺がまだ『アラスカ』だの『カナダ』だのという概念がない頃のものなので、『大昔のあの辺の先住民のトーテムポール』、と言うのがもっとも『曖昧で分り易い』(??(:_;))
改めて(Wikipediaで)調べてみると、
とにかくあの辺の歴史は、その気になれば『旧石器時代』まで遡ると言うから大昔も大昔。ベーリング海が氷結していて、徒歩で渡れた時代のお話でござれば。
『徒歩(かち)にて参ろう』とばかり、マンモスかなんか追っかけながら知らないうちに(今の)アラスカ辺りにやってきたのでしょう。これがアナタ、紀元前の12,000年頃と言うからもう大昔と言うしかないですね。(^_^;)
これから言うと、かのコロンブスさんも全くの『新参者』。
エスキモーさん達から『キミ、遅いね。ボク達歩いてきたんだよ。』とでも言われそう。
アメリカ大陸発見は、
『イヨッ! クニが見えた(1492年)とコロンブス。』じゃぁなかったっけ?
!(^^)!
やって来た順番から言うと、おそらく、
@ アメリカ・インディアン
A エスキモー(イヌイトまたは、イヌイット))
B エスキモー
この順番で入ってきて、『アメリカインディアン』が最も遠く(南)まで言って、次が『イヌイト』(カナダ、バンクーバー島辺り、グリーンランド)。『エスキモー』がグループでは一番北にあたる処に住んでいるが、これが今のアラスカ南東部。
『エスキモー』が2つありますが、これはカナダの先住民『イヌイト』達が、『自分達はエスキモーではない。』と言い張っているからで、そういう意味で一応分けて書きました。民族的には『エスキモー』であり、『イヌイト』は『自称』と見られているようです。
さて、これらのアメリカ先住民が『トーテムポール』の文化を持っているのですが、なにせ『材木(アメリカ赤杉)』で作ったのであまり古いのがの残っていないのが実情。残っているもので一番古いのは18世紀以降の物との事。そのせいで良く分かっていない部分も多いようです。
『部族』、あるいは『血縁(家)』の『家格の誇示』とも考えられておりますが、『紋章』や『墓標』という意味もあったのではないか、と研究されているようです。(トーテムポールの中は空洞で、棺としても使える。)
また、『Potlatch(ポトラッチ)』という『飲食の振る舞いや贈答の行事』にも関係がありそうです。
Haida_Heritage_Centre
トーテムポールのデザインは大きく分けて2つあるそうです。
ひとつは『北の様式』の『トリンギット族』、『ハイダ族』、『シムシアン族』等のもので、比較的シンプルで、使う色も『赤』『黒』『青(ターコイズブルー)』。
Tlingit_totem_pole(アラスカ州ケチカン市)
『南の様式』は多彩で伝統の3色『赤』、『黒』、『青』の他に、『白』、『緑』、『黄色』などバンバン使うようです。
(これは、白人との交流の多さから生じた様式の変化と言われています。)
『南の様式』
(クワキウトル族のトーテムポール、ブリティッシュコロンビア州ビクトリア)
さて、では、わが『アラスカ・ジッポー』のトーテムポールはどの様式でしょうか。
(フム、フム。)
かなりペイントも禿げておりますが、伝統の『3色』の他に『黄色』や『白』もある様子。天辺にはどうやら伝説の鳥『サンダーバード』もおられるようですので(どうやら)『南の様式』のようです。(納得。(^^)v)
しかし、待てヨ。『南の様式』というと・・・。
おいおい、それでは『アラスカ』の州境を越えてしまっているではないか・・・。(すでに、カナダ。)
これでは『ALASKA』の彫刻の『顔』が立たないんではないか?
(ド〜〜してくれる。)
まぁ、しかし、
このジッポーの『企画』の段階で、そこまで細かい様式にこだわらず、とにかく『トーテムポール』らしいデザインを選定したのかもしれないし、この際細かい事は抜きにしましょう。
そんな事より、この絵柄(トーテムポール)はこの土地の『太古からの流れ』を教えてくれるものです。
そうして、その流れは現代まで流れ下り、(インディアン管理局管理下の)『保留地』までたどり着いてしまいます。
アラスカは、アメリカが1867年にロシア帝国から『買った』ものですが、どうしようもない『極寒の地』かと思いきや、膨大な地下資源と、多くの美しい景観の地でした。(アメリカの国立公園の2/3はアラスカにある)
このトテムポール・ジッポーの狙いは、観光土産であり、アラスカの多くの自然公園(国立公園)や、『犬橇(そり)』の絵柄同様に、彼らの文化様式もまた観光の目玉にでもしようとしたのかもしれないですが、犬橇が、単にその土地に必用だった交通機関に過ぎなかったのとは違い、『トーテムポール』はあまりにも『彼らそのもの』であり過ぎ、元々その土地がなんであったかに思いをは巡らせることになっているのではないでしょうかね。(^_^;)
まぁ、それはそれで、よろしいんではないでしょうか?
投稿者: ragb.
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