教科書学習と並行して使える網羅系参考書。レベルは妥当だが、導入を削った意味は?
「黄チャート」(数研出版)
【評価】※1〜10の10段階評価
−総合:6
−学校の授業と並行して使う:6
−淡々と問題演習がしたい中級者:6
−独学の初学者:3
内容的には旧課程版の「黄チャートBEST」の焼き直し。旧「黄チャート」は紙面も古くさく、突飛な選題が多いなど問題があったので、当時「黄」に対抗できる内容を誇っていた「ニューアクションβ」(東京書籍)を意識して、例題を精選し詳しい別冊解答を付けた「BEST」を作ったという経緯がある。そのとき、「β」を意識しすぎたのか、旧「黄」にあった導入部分は削られて、「β」同様のまとめだけにしてしまった。このせいで、初学者・独学者にはいささか使いづらいものになってしまった。同じ新課程版でも「白」では旧課程版にあった導入部分が継承されていることと比べれば、チャート式シリーズ全体に通じるポリシーの薄さが見てとれてしまう。
このシリーズは「学校採用を前提とした、参考書のような問題集」としてはそれなりに評価できるが、これ1冊で基礎から入試までOKというわけにはいかない(これは「ニューアクション」シリーズにもいえることだが・・・)。
【基礎知識】
正式名称は「チャート式 解法と演習」だが、一般には黄チャートと呼ばれているので当レビューではこちらの呼称を用いている。
いわゆる「網羅系」の定番として幅広く使われている。教科書の節末・章末レベルまでの例題と類題が中心で、章末にはやや難しい問題も収録されているが、ここまでやれば中堅私大・センターレベルに一定の見通しができる。また、速習したい人がどの問題を選んでやればよいかを示す、電車の停車駅表示のような一覧が章ごとにあり、これを参考にすることもできる。
【リンク】
新課程版「黄チャート」が買えます。
※リンク先の内容は当方で確認済み。旧課程版とお間違えにならないよう十分ご注意ください!