勤務校の仕事も、高校1次入試が終わってひと息。合否結果の封筒詰めまで終わって帰宅したのは夜中の2時でした。その代わりといってはなんですが、今日は出勤しなくてもよくなったので、昼食をすませたあと、車を少し走らせて東急ハンズ江坂店まで買い物に出かけました。
・・・そこで何と、今年のロボット講座でお世話になったメーカーから出ているロボット組み立てキットが陳列されているのを見つけてしまいました。
「イーケイジャパン」という会社なのですが、授業が始まる前に商品のパンフレットをもらってあったので、授業で使った以外にもどんなものがあるか、大体は知っていました。個人的に最も興味のあったのは「アボイダーV」というモデルだったので、それなら・・・と棚を探しましたが、私って、こういうときに限って運に恵まれているんです(?)。せっかく明日も休みなんだし普段はできないことをやろう、残り半日つぶすつもりで作ればいいかという思いに押され、とうとう買ってしまいました。
「アボイダーV」というのは、頭部に付いたLEDを点滅させながら6足歩行で障害物を避けながら歩くロボットです。しかも色も私の大好きな緑(笑)・・・帰りの車を運転しながらも、心が躍ります。
さて、部品を確認して組み立て開始。標準組み立て時間は3時間と書いてありましたが、これはおそらく中高生を想定してのことでしょう。私は大学時代に「情報工学実験」の授業で電子工作をやった経験もあるので(だからこそ今回の授業の指導者?にも任命されたわけなのですが)、とりあえず2時間程度で形にできました。さあ、電池を入れてスイッチオン!
・・・ところが、問題はここからでした。電源は入っておりモーターも回っているのですが、どこかで空回りしているのか、片方の足がまったく動きません!
授業なら「先生」に聞けばすぐ教えてくれますが、私自身がそんな姿勢では生徒に対して申し訳が立たないですよね。
***「こういうときのための説明書なんだ、ちゃんと読みなさい!!」
・・・といつもしつこく言っている手前(苦笑)、組み立てのときに読んではいましたが、その説明書を改めて熟読しました。実は、今回の問題に限って言えばそこからは何の解決策も得られなかったわけですが、未知の作業に取り組むための基本は書物をしっかり読むことだと私は考えます(どの教科・分野の学習にも同じようなことがいえると思います。文化祭の準備のとき、最初話を聞かずにあとになって的外れな質問をしてきた生徒さんに対してキレて怒鳴りつけたこともありました・・・)。けっきょく、外からギアの部分を手で回したりして調べているうちに、モーターの回転を伝える機構部分のネジ止めが甘かったことが空回りの原因とわかり、その部分だけ分解して組み直す羽目になりました。
また、この「組み直し」が気を遣うんです。説明書には分解するときにどこから外すかなんて書いてないし、外したときにナットが落ちてどこかにひっかかったりすると取るのに苦労します。さきほどと同じような話になりますが、授業では
***「部品はくれぐれもなくさないように!!」
・・・とさんざん言ってきたので、まさかここで自分がなくしてしまっては、示しがつかないじゃないですか。うーん、誰に見られているわけでもないのに、勝手にプレッシャーを感じてしまってますね(苦笑)。
けっきょく、夕食をはさんでその後にも微調整や後始末のようなことをちょいちょいやり、やっとこさ動きました。1万円の半分もしないおもちゃみたいなロボットふぜいが、自分で考えて(!)動くとは、いやはやすごい時代になったもんです。その様子を見ていると、今までの苦労もどこかへふっとびます。自分で作ったからかも知れませんが、・・・なんか癒されます。
さて・・・。
動作させてみて気づくことがあります。授業で指導もしているので実は知っていたことではあるのですが、センサの調整が難しいのです。
このロボットは頭部についたLEDを点滅させて前方を照らし、その反射光をセンサで感じて前方に障害物があるかどうかを判断しますが(なければまっすぐ進み、あれば片方の足だけを動かして後退し、左に向きを変える)、障害物の色が黒っぽいと判別できなかったり、逆に白いと床からの反射光にまで反応して何もないところで延々と方向転換を続けたりと、その動きはかなり微妙です。実はこのロボットの頭部にはセンサの感度を変えるための「ツマミ」もついているのですが、部屋の明るさによって毎回ここをうまくいじってやる必要があります。文化祭でも実はこれと同じ仕組みで動くロボットを作った生徒さんがいたのですが、やはりセンサの調整が難しく悩んでいたことを思い出しました。
ひるがえってみれば、今の最先端のロボットに使われている技術がいかにすごいか、さらには明るくても暗くてもきちんと周囲を認識できる人間(も含めた動物)の視覚がいかに優れているかということにも考えが及ぶでしょう。ここ10年ほどでパソコンを使うことが当たり前になったのと同様に、こんどは
*** ロボットを使うのが当たり前の時代
がもうすぐやってきます。そんな時代の流れに対応するため、若いうちにちょっとした経験や知識・・・「文化」といってもいいでしょう、そういうものを身につけておくことがいかに大事か。それを伝えられるように、私自身が、もっと早くこのロボットの組み立てを経験しておくべきだったし、授業が始まるときにちょっとでもこういう「もの」を見せれば、もっと授業にスッと入っていけただろうな。そんなことを思いながら、今日の講座を終わりたいと思います。お疲れさまでした!
・・・いや、自分で自分に言ってるんですよ??
↑こちらは今回の授業で作ったロボット(文化祭で展示を行いました)。センサの数も多く、動きもPCでプログラムできますが、そのぶん値段も高いです(汗)。
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イーケイジャパン社のページ「ELEKIT WEB」
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http://elekit.co.jp/
「アボイダーV」が買えるページ
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http://elekit.co.jp/material/japanese_product_html/MR-972.php?page=1
「サッカーロボ」が買えるページ
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http://elekit.co.jp/material/japanese_product_html/MR-9152.php?page=1
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