「メルマガ【志望大学に必ず受かる数学参考書の選び方】11-06-02-1」
数学参考書の処方箋
□なおさんからのご質問
現在、高3の医学部志望です。数学の偏差値は全統は58、先日の全統マークは171点でした。
高2の間は、教科書傍用問題集「4STEP」(数研出版)のT+A、U+Bをやってきました。現在は、「4STEP」の数学V+Cと「1対1対応の演習」数学T・A(東京出版)をしていて、「1対1対応」はV・Cまでするつもりです。
そこで質問なのですが、僕は今まで解法暗記に徹していたせいなのか、僕はその問題集の問題しか解けないつまり、模試や、定期試験などで少し捻られただけで手も足も出ないということが先日の全統記述で明らかになりました。
改善するためにはこれからどのように学習していけばいいのでしょうか?
□なおさんへの回答
基礎はそれなりに身についてはいるけれど、応用力が課題ということですね。特に、入試特有の「ひねった」問題に対応しなければならないことが、医学部志望のなおさんにとっては気がかりなのだと思います。
それ以前に、苦手分野をなくさないといけませんし、計算でミスしないようにしっかり練習しなくてはならないのですが、それは学校でもらっている問題集のなるべく難しいところまで自力で解く練習をすることで対策できます。要はそれ以外ということになるのですが、まずは今始められている
○「大学への数学 1対1対応の演習」(東京出版)
→
http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/137.html
を頑張って仕上げてください。ただし、形だけ先に進むようなやり方になると結局はニ度手間になりますから、例題の下の「演習題」まで含めて、シリーズ全体のおおむね8割以上の問題の解法が理解できるまで、繰り返しやりましょう。
そのうえで、医学部入試では数学V・C分野を中心とした「重たい」問題を解き切る必要がありますから、演習量を増やすために
○「新こだわって! 国公立2次対策問題集」(河合出版)
→
http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/340.html
から該当するもの(微分・積分[標準・応用編]など)を選んで取り組み、入試の標準〜やや難レベルまでの問題に多く触れて欲しいと思います。「新こだわって」は、「1対1」が終わりかける頃に並行して始めるとよいでしょう。「1対1」で範囲全体を押さえ、「新こだわって」で重点分野を強化するというふうな使い分けを意識します。ここまで仕上がれば、過去問演習にもすんなり入っていけると思います。
さて、メインの流れは大体これで良いのですが、最大の課題、レベルの高い問題への取り組み方・考え方を身につけることは、単に問題にたくさん触れるだけではなかなか出来ません。そこで、問題数はそれほどでなくてもよいから、なぜその解法になるのかといった部分をしっかりと解説した本に、期間を限定して取り組んで欲しいと思います。
○「入試問題の思考法」(駿台文庫)
→
http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/1165.html
○「難関大突破 数学の底力」(学研)
→
http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/1068.html
などがそうですが、書店で見て、解説が肌に合うものを選べば良いでしょう。前者は、問題数も多く解説も骨太で、まとまった時間も必要になりますから、使うとしたら夏休み中か夏休み明けぐらい、「1対1」の数学T・A・U・Bが終わりかける頃から、数学V・Cの学習と並行してやるぐらいがちょうど良いでしょう。後者は、分量が絞られていて、今からでも「1対1」等と並行して使えるぐらいの本ですが、全分野を網羅しているわけではないので、模試の前などに気になる分野をちょこちょこ見る程度の使い方になると思います。
とにかく早いうちに入試レベルに対応できる得意分野を作りたいので、メインの「1対1」はコンスタントに進めつつ、思考法にスポットを当てた本などをサブで進めていくスタイルを確立してもらえたらと思います。
