「メルマガ【志望大学に必ず受かる数学参考書の選び方】11-09-15-2」
数学参考書の処方箋
※海外から日本の大学を受験されるというグスタフさんから、ご質問が寄せられました。
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□グスタフさんからのご質問
こんにちは。私の名前はグスタフです。先生のブログを拝見致しました。ブラジルに住んでいますが、文部科学省のMEXT(筆者注:日本留学試験)という試験を受けて日本の大学で勉強しようと思っています。
ですが、ブラジルの高等学校で学んできた数学と日本の学生が勉強する数学は違っているため、自分で勉強するか、家庭教師と一緒に勉強します。ところが、日本の高等学校で教えられる科目を存じませんので、勉強が進めません。本題の科目、教えていただけませんでしょうか?
そして、相応しい参考書を薦めていただけませんでしょうか?私が求めている参考書は易しい日本語で書かれて、詳しい説明を載せている参考書です。
面倒な頼みをして、とても申し訳ないと思っています。しかし、ピンチに立っています。他に頼まれる人はいません。どうか、よろしくお願いします。
□グスタフさんへの回答
何よりもまず、よく日本語を勉強されているなあと思いました。
さて、最大の不安要素であろう「分野」の区切りですが、筆者の知る限りでは国によってガラッと変わるという話は聞いたことがなく、(数学に限らず理系科目は全般的にそうですが)それほど気にする必要はなさそうです。一応、日本語の区切り名で恐縮ですが、並べてみましたので、感じをつかんで下さい。(11年現在の教科書の内容をもとにしています)
$ 数学T 方程式と不等式/2次関数/図形の計量(三角比)
$ 数学A 集合と論理/場合の数・確率/平面図形
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$ 数学U 式と証明/複素数と方程式/図形と方程式/三角関数/指数・対数/微分積分
$ 数学B ベクトル/数列など
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$ 数学V 関数/極限/微分積分(三角関数、指数関数、対数関数の微分積分を含む)
$ 数学C いろいろな曲線/行列など
ちなみに、日本の高校生は、基本的に数学T・数学Aを1年生で、U・Bを2年生で・・・というふうに学びます。理系学部に進学する生徒は数学V・Cまで勉強しますが、理系学部に進学しない生徒はT・AまでかU・Bまでを学び、高3時は主に復習と入試問題演習の授業を受けて入学試験を受けるのが普通です。ただし、受験する大学や入試によって若干異なります。
恥ずかしながら、筆者はグスタフさんからのご質問を受けてはじめて文部科学省の「日本留学試験」というものを知ったのですが、良い機会と思いまして、
ウィキペディア日本語版の「日本留学試験」の項目なども参考に調べてみたところ、この試験の「数学」科目には「コース1」と「コース2」があり、大学・学部によって課される科目が違います。主に文系学部向けの「コース1」は前述の数学T・Aだけが範囲になり、主に理系学部向けの「コース2」は数学T・A・U・B・V・Cまで全部が範囲になるということなので、大学のサイト等も参考にされて、必要な科目を確認して下さい。
一方、この試験を受ける以外の入学枠もあるようで、例えば特定の教育プログラムに参加される場合などがそうなのですが、その場合は、それぞれの国内で選抜試験などがあり、受け入れ側の大学で、日本語の学習を兼ねた基礎教育を受け直したりする場合もあるようです。
さて、具体的にどんな本を使うかですが、とりあえず日本における教科書レベルが分かっていれば、少なくとも日本留学試験に関しては問題ないはずです。難解な日本語をなるべく含まず、全分野丁寧に解説されているものというと、筆者が真っ先に思いつくのは
○「高校これでわかる数学」(文英堂)
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http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/89.html
です。もっとやさしく説明している本もあるのですが、内容のわりにページ数が増えますから、海外から買う場合の送料も考慮し、理系でも計3冊ですむこちらのシリーズをお薦めします。やはり基礎固めに時間をかけるべきだと思うので、出来れば、この本だけでいいから隅々までしっかり仕上げてみて下さい。
