「佐藤の数学教科書 2次関数編(東進ブックス)」
徒然レビュー(再録)
04年11月14日「徒然レビュー」執筆分より
「佐藤の数学教科書」2次関数編(東進ブックス)
言葉を尽くし、丁寧な語り口調で教科書事項を解説した本。今回のこの本は数学Tの「2次関数」の分野だけを扱っているが、これだけで厚さが数Tの検定教科書よりもあるのにびっくり。本当に、検定教科書を講義調にした感じだ。「日本で一番わかりやすい」というタイトルはどうかと思うが、基本に忠実なので、自学自習には向くだろう。問題レベル的にも、「グラフや定義域が動く最大・最小問題」や「2次方程式の解の配置」など、入試の基礎と呼ばれるレベルの問題はひととおり扱われており、この本だけでもある程度完結する。解説面でも、とくに重要な問題については、いわゆる「解説答」(答案形式を崩し、答えの中に説明を盛り込んだもの)と通常の解答を併記したりするなど工夫もみられる。
使用者として真っ先に思いつくのは一貫校の中学生の先取り用。あとは、網羅系や傍用問題集の内容がイマイチ理解できていない人。何となく例題のマネをして解答を作っているけれど意味をわからずやっている人は案外多いのではないだろうか。
投稿者: 水野 健太郎(理事会)
トラックバック(0)