「高校数学テキスト(聖文新社)」
徒然レビュー(再録)
04年10月19日「徒然レビュー」執筆分より
「高校数学テキスト」T/A/U/B(聖文新社)
中学生用の問題集として超有名な「新中学問題集」(教育開発出版)と同じサイズで、紙面構成がそっくりの問題集。おそらく学校一括採用向けなのだろうが、筆者のよく行く書店では以前から並んでおり、他の本のついでに購入してきた。
パッと見てみたところ、なかなか良い。各節の最初に基本事項のまとめがあり、代表的なタイプの問題には例題枠がある。各例題枠の下にまず類題が必ずあり、テーマによってはその次にややひねった問題が何題か続く。このサイクルがいくつか続いたあと、「練習問題」というページ(これが節末に相当)でそこまでにやった内容を復習・定着できるようになっている。さらに章の終わりには章末問題があり、その分野の知識を使って解ける入試問題までを扱っている。
おそらくは学校の授業で使うのが前提だろうが、問題の収録枠組が単調でなく小気味良いし、分からないところも切り捨てやすくなっているので、家庭学習の際も使いやすく感じるであろう。オーソドックスな授業展開としては、
* 基本事項の導入部分と例題を黒板で解説したあと、続く問題が授業内演習か宿題
* 練習問題ページは宿題に出して範囲の小テストをするか、定期試験前の自主課題
* 余裕があれば章末を考えさせ、質問授業のような「つまみ食い」形式で解説
といったところが考えられるだろう。外見もそうだが、作り方のポリシーがモロに「新中問」。計算問題の練習量、それに完全類題を必ず付けるところ、節末でレベルを上げすぎないところなどは、変化のある繰り返しで解法のパターンを身につける中学生の学習法をかなり意識している。教科書レベルだけを早く終えたい一貫校の生徒さんには是非おすすめしたいが、どこの書店に行っても買える本なのだろうか??
投稿者: 水野 健太郎(理事会)
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