「佐藤の数学教科書 個数の処理・確率編(東進ブックス)」
徒然レビュー
講義調をとりいれた教科書的参考書。確率分野が苦手な人の導入用だが全体的にやや重たいかも
「佐藤の数学教科書」個数の処理・確率編(東進ブックス)
教科書事項から丁寧に解きほぐしながら解説した導入書。シリーズ他書と同じく、予備校系の参考書を連想するとあてが外れるかも知れないが、落ち着いた感じで、言葉を尽くして解説してあり好感が持てる。
到達点はセンターレベルとかなり高いが、演習量まで含めてこの1冊で十分メドがつくので、頑張って取り組んで欲しい。
この「個数の処理・確率」の本にはシリーズ他書にない「Check」という箇所があり、特に目を引かれた。これは、総合参考書の例題の問題文の下に「指針」などとして載っていそうな文章が抜き出されていて、その一部が穴埋めになっているというもの。たとえば
『あるグループの要素同士が隣り合わないようにするには、数が[ ]方のグループの要素を並べた後で、残りの要素を入れる枠を挿入する。』
(答えは[多い])
といったふうにである。解説は好きずきあるかも知れないが、確率分野(センターレベルまで)に不安のある人の再導入にはぜひ選択肢に入れてもらいたい本である。
不安なのはやはり分量の多さだが、問題演習まで含めてこの本でやるなら、あせらず1ヶ月程度かけるつもりでいて欲しい。ただし、その場合も、3日〜1週間程度で先にザッと読むだけでも読み通してからにするとよいだろう。