「新こだわって!国公立2次対策問題集(河合出版)」
改めて定番書レビュー
記述対策向けの分野別問題集がリニューアル。旧課程版より1冊の分量が増えた
「新こだわって!国公立2次対策問題集」微分・積分 入試基本編/他(河合出版)
【評価】※1〜10の10段階
総合:8
夏休み・志望校決定後の重点強化:9
私大志望の人も:6
センター後慌てて2冊以上:4
国公立大の2次対策をメインとした分野別問題集。国公立大では標準的と思われるレベルが中心で、教科書学習後すぐだと取り組みづらいタイプの問題には特に手厚く、頻出の解法にひととおり触れることができる。旧課程版と比べると全体的に1冊の分量が増えてしまっているが、網羅性と分量のバランスはよく、他書と並行してでも何とか使える範囲内には収まっている。主な用途として、模試などで安定して点がとれる得意分野をつくりたい現役生の得意分野を強化する、志望校の頻出分野の演習量を増やすなどが考えられる。
一部教科書範囲外の内容も扱っており、こういった問題を出す大学の志望者には嬉しいはず。これらの問題には志望校の出題傾向もにらみながら優先順位を考えて取り組んでいって欲しいが、このシリーズに取り組める生徒さんならそのあたりは分かって使いこなせると信じたい。
さて、分野別の問題集でこれだけの分量になると、気になるのは取り組む問題を選び易くするための分類・マークのたぐい。たとえば「確率」の本では、発展的な問題を1つの節に集めている。それ以外の本には、難問なので1回目は飛ばしてもよい問題を示す*印、さらに「数列」「ベクトル」の本には特に理系受験生を対象としたハイレベルな問題を示す「†」という印もある(読み方は「ダガー」というそうです。継続は力なりさんという方が親切にコメントしてくださいました)。このあたりをもう少し統一してくれたらなお良かった。
【リンク】
1 微分・積分[入試基本編]/ 2 微分・積分[標準・発展編]/ 3 確率 / 4 数列
5 ベクトル / 6 行列・1次変換 / 7 微分・積分[数学U分野]
【基礎知識】
国公立大の2次対策をメインとした分野別問題集。旧課程時代の「こだわって!」は高校数学のほぼ全範囲をカバーする一大シリーズだったのに対し、今回は重点分野に絞った7冊(07年末現在)というラインナップになっている。文系の受験生向けには数学U分野の微分・積分を扱った本も07年10月に発売され、とりあえず入試の頻出分野はカバーされた。
収録問題は国公立大の標準レベルと言われるところが中心だが、現課程の教科書事項から外れるが一部大学で出題範囲に入っている「微分方程式」「1次変換」などの分野、また文系学部の問題でも数学Vの知識があった方が良いものを扱った箇所もある。
※06年10月「徒然レビュー」執筆分より加筆修正