「大学への数学 この問題が合否を決める! 04〜06年入試(東京出版)」
徒然レビュー
毎年発売の良問集より入試問題を精選。難関大理系志望者向け
「大学への数学 この問題が合否を決める!」04〜06年入試(東京出版)
02年から毎年夏に発売されている増刊号「今年の入試で合否を分けたこの1題」(東京出版)の04〜06年分から70題を精選し、解説した本。内容的には増刊号の紙面をほぼそのまま再構成したものだが、用途を考えればちょうどよい分量になり、分野のバランスもとれている。入試動向に即した学習をしたい受験生で、特に既卒生で受験校をまだ決めていない人におすすめしたい。収録問題は数学V・Cを使うものが約半分であることからも分かるように、主に理系学部の志望者を前提としているが、巻頭に分野別の問題文と解説されているページ数の一覧があるので、(わざわざお金を出して買うことはないが)文系志望者にも使えないことはない。
解説の詳しさには定評がある。講義調と呼ばれる参考書にみられるような「かみくだいた」解説ではないが、その問題が合否を決める(と思われる)理由も含めて1題あたりの解説に最低見開き2ページ、問題によっては4ページを確保して過去に出題された類題の紹介とその解説、周辺事項の紹介まで含めて書かれているので、詳しい解説が、結果的に(東京出版の本の中では)丁寧な解説にもなっているという印象。
各問題に対するコメント「なぜこの1題か」の部分が、1つの大学の問題を複数年度分収録しているところで同じような出だしになっているなど少々不細工なところもあるが、そこは納得のうえで取り組みたい。この本は存在自体に価値がある。
# 参考:07年度「今年の入試で合否を分けたこの1題」(東京出版)のレビュー
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http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/520.html