「優先順位・メインとサブ(複数の本を併用する場合の注意)」
参考書の選び方・使い方
受験を本格的に意識し始めると、学年を問わず自分で勉強する時間を増やさねばと考えるだろう。が、いきなりすべてが計画どおりに進むとは限らず、すぐには結果も出ないので、悩みをかかえてしまう人が多いようである。また、今までがむしゃらにやってきた人も(もちろんそれはそれで悪くないのだが)ふと立ち止まってしまったりすることがあるかも知れない。
そんなときは、「とにかくこれだけやらなきゃ」ではなく「この時期に自分は何が出来たらいいのか」と考えてみよう。もっと言えば、学習の量よりも質に目を向け、どの本を優先して使うかとか、それぞれの本をどうやって使うかを今で以上に意識してみるのである。
基本は、学校や予備校の授業でやってくれない内容、自学自習でしか出来ない内容を優先する。たとえば、
*教科書学習時にあまり深くやれなかった→総合(網羅系)参考書で例題を確認
*苦手分野の対策がしたい→分野別の講義調参考書・演習書で補充
*学校の演習授業のレベル・解説が合わない→全分野収録の問題集・演習書で演習
*志望校が決まったので自分で何かしたい→入試頻出分野の学習・過去問演習
・・・というようにである。ただし、身近な指導者のフォローが受けられるもの(予備校のテキスト・学校の授業で使う受験用問題集など)はゼロにはしないように。すべてを理解するのは無理でも、最悪、学習進度の目安(筆者はこれを「ペースメーカー」と呼ぶ)としては役立てられる。もちろん、ペースメーカーにもなり、きちんと理解できるのがベストである。
次に、自学自習だけで複数の本を並行して進めていく場合の注意点であるが、この場合は
*メイン:収録問題を順に解く本、解けたかチェックし何周かする本
*サブ:メインにない問題を解く本、基本事項の確認や類題探しに使う本など
の使い分けを是非意識してもらいたい。また、自分がどういった学習段階にあるのかを考え、導入の時期であれば参考書をメインで問題集がサブ、確認・演習であれば問題集がメインで参考書がサブといったようにそれぞれの長所を生かして欲しい。また、2冊以上を併用するのがつらくなった場合は、当然だがサブから「切る」ようにする。
漫然と問題を解いていくだけの学習になってしまうと、結局どの本も理解がおろそかになることが多く、どれ理解できずに残ったかも分かりにくくなってしまうと思う。逆に、理解している場合も、意味なく同じような問題を繰り返させられることが多くなり、効率が悪くなる。
もしこういった「使い分け」をする自信がない、もしくはどう使い分けたらいいか分からないというのなら、つべこべ言わずまずはどれか1冊でいいからきちんと仕上げよう。まずは1冊1冊の参考書・問題集がしっかり使えないことには、使い分けなど考えるべくもないからである。