「高校これでわかる数学 T+A/U+B/V+C(文英堂)」
改めて定番書レビュー
教科書学習〜定期試験対策に絞って丁寧に導入・解説した初学者向け総合参考書
「高校これでわかる数学」T+A/U+B/V+C(文英堂)
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※10段階評価に関しては検討中
教科書レベルの内容を、とにかく丁寧に解説していて、現課程版・新課程版とも、現在発売されている参考書で、1冊で1学年の配当分野をすべてカバーしているもの(分野別の講義調導入書などを除いて)の中では最も初学者に親切な本ではないだろうか。
全体としては総合(網羅系)参考書でありながら、導入部分などではその構成を捨て、対話のような記述も交えながら「関数とは何か?」「確率の意味」「数列って何?」といった内容にページを割いてしっかりフォローしており、好感が持てる。数学が得意でない生徒さんにとって、最初につまずきそうなこういったポイントを教えてくれるのは大変嬉しいはずだ。例題の選び方も、代表的な検定教科書に忠実なので、物足りなさはあるだろうが「やりづらい」と感じることはないだろう。中学校から数学が苦手だった人はもちろん、学校の授業を聞き逃してしまった箇所の復習用に、逆に基本事項だけを先取りしたい人用にと、案外幅広く使える。同シリーズに「高校これでわかる問題集」もあるので活用して欲しい。やや不十分ではあるが書き込みスペースも確保されており、解答も詳しい。
演習量を補うには、この本の「定期テスト予想問題」(章末)にチャレンジしつつ、「黄チャート」(数研出版)「数学基礎問題精講」(旺文社)などの本の例題に当たっていくことをおすすめするが、基本事項を忘れてしまったり、新しい分野に入ってまたつまずいてしまったりしたら、やはり面倒がらずこの本に戻ってやり直して欲しい。
【基礎知識】
文英堂定番の、初学者向け・教科書理解までに重点が置かれた参考書。サイズがA5判より少し大きくなっていることもあり、本文の文字も他書に比べて全体的に大きく紙面にゆとりがある。
章・節の初めには、対話調もとりいれた導入があり、そのあと例題と類題が続く。例題には「基本」「応用」「発展」があり、教科書によっては収録していないものについては「発展」として区別されている。章末には「定期テスト予想問題」があり、主要な問題が1〜2ページにまとまっていて、ページ右には問題ごとに「HINT」が書かれている。
※以下執筆中
【リンク】上段が参考書、下段が同シリーズの問題集へのものです。種別・版の違いにご注意下さい!
※新課程版(12年度入学生から)
※現課程版(11年度入学生まで)
※04年3月20日「徒然レビュー」執筆分をもとに再構成