「本質の研究 数学T・A(旺文社)」
徒然レビュー(再録)
04年3月14日「徒然レビュー」執筆分より
「本質の研究」数学T・A(旺文社)
教科書学習から一歩進んで、基本事項をしっかり理解しながら上のレベルの問題にじっくり取り組みたい人向けの参考書。節の初めの導入部分に多くのページ数を割き、例題は重要テーマ(教科書学習時に差のつきやすいもの)と思われるものに絞っている。既存の本でいえば「黒大数」(研文書院版「大学への数学」)ぽい基本事項の導入に「青チャート」レベルの本の節末・章末近くの例題から抜粋して入れたような構成である。この独自性は高く評価したい。学校で「チャート式」や「ニューアクション」「フォーカス」などをもらっている生徒さんで、余裕のある人が買い足すのにもちょうど良いからだ。
筆者は、今までこのレベルの生徒さんに「ニューアクションα」の「問題」を順に解けばどうかとアドバイスしてきたが、この本にはない「黒大数」的な基本事項のまとめにも触れて欲しいとつねづね感じていた。新課程版に関してはこの「本質の研究」を薦める機会が多くなると思う。「未習内容の先取りにも向くのでは?」とはNET学園の新矢先生の弁。
先行して発売されている「本質の解法」「本質の演習」の上のグレードにあたり、表紙のデザインも基本的に同じだが、中身はまるで別モノ。書店でもそういうコーナーに置かれているし、表紙の色だけは「青」だが、「青チャート」のような内容を期待してはいけない。
投稿者: 水野 健太郎(理事会)
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