経済の教科書1からの続きです。
いい加減な会計が経済を破壊したことがわかります。結局は戦費が破壊したわけです。軍産複合体が食いつぶした、わけですね。軍事力があるので断りきれない、という構造でしょうか。
いわゆる、「腹上死」という奴でしょう。性欲(戦争による儲け)に取り殺されるわけで。
<引用開始>
方法】
変化することが本質である経済や金融について書くときの姿勢は、
(1)過去から現在までの中で、鍵になっていることを分析する。
(2)その中から、重要と思える原理を、抽出する。
働く原理は、時々で、異なる様相を見せます。
(3)未来に向かう中で、確定的なことを、挙げる。
(4)以上を経て、未来予測をする。
【現在の理解】
未来予測ができるかどうか、ここで、自分自身が「現在」についての
理解ができているかどうかが分かります。肝心なことは、「過去」に
ついての原因の分析、変化の要因の分析が、当を得ているかどうかで
す。メディアの意味づけは、しばしば、誤っていることが多いと感じ
ます。理由は、意図のある政府広報を、載せるからです。
【延長と転換】
経済で与えられるものは、過去です。過去のトレンドが、ほぼそのま
ま延長できるものもあれば、質的な転換をするものもある。
この見極めが、予測だと思っています。
以下は、予測の事例です。
【いよいよ米国金融危機の、本命が登場:意味付けの項】
今日の新聞では、住宅証券の保証会社であるファニーメイとフレディ
マックの、ローン延滞の増加による「債務超過」と「米政府の支援」
が報じられています。
これは、今回の金融危機の本命です。
金融機関の損の、全部を合わせたものに匹敵します。
【520兆円のローン債務の保証をする機関:事実の項】
両社が保証するローンは、フレディマック$3兆(300兆円)、ファニ
ーメイ$2.2兆(220兆円)で、合計$5.2兆(520兆円)という巨額で
す。
比較すれば、市場で売られている米国の国債が、$5兆(500兆円)く
らいですから、それに匹敵します。つまり、両社の破綻は、そのまま、
米国政府つまり米ドルの信用の下落を意味します。
米国の住宅ローンは、$12兆(1200兆円)という巨額です。そのうち、
$5.2兆(43%)の回収と利払いを、両社が保証しています。
「保証」とは、ローンが払えない世帯が出た時、代わりに払うことで
す。それが資金不足からできなくなって、破産です。
両社の株価は、2008年3月(住宅ローン危機の終わりが言われた時期)
の、10分の1に下落しています。ジャンク債以下です。
注)金融機関の、都合の悪い損失は、例によって「飛ばされています」
公開された会計から、飛ばし額を読むのが、株価です。
Aさん(米国政府)は、Bさん(両社)保証人になっている。Bさん
が破産し、ローン回収の保証ができない。住宅ローンの、保証人の保
証人である米国政府が、保証しなければならない。
これは、500兆円の米国債が、08年7月14日に突然520兆円の住宅ローン
債務を加え、1020兆円という世界最大の債務規模になったことと同じ
です。
両社は政府系であるという認識から、格付けは、米国の政府信並みの
AAA(最上級)とされていました。AAAは、資金不足からの倒産
確率がゼロという意味です。
欧米の証券化金融を膨張(前号で1京3000兆円と示しました)させた格
付けが、いかにいい加減なものであるか、分かる。
米国の金融危機、言い換えれば証券の下落危機は、格付けのいい加減
さを、内外の買い手(金融機関と機関投資家)が信用し、買ったこと
に求めることができます。日本の財務省と金融機関も、この住宅ロー
ン証券を買っています。
【今後の住宅価格:予測】
予測すべきは、08年7月以降の、米国住宅の価格の動きです。今後の住
宅価格の一層の下落があれば、今回予想される8兆円を、政府がつぎ込
んでも、毎月、足りなくなります。米国の住宅は、今後も下げます。
これは、確定的です。
【総住宅在庫は11ヶ月分(=新築+中古+抵当流れ):根拠】
抵当流れ(08年3月で200万戸)の、格安でしか売れない在庫が、7月、
8月、9月と更に増え、ローン審査は厳しくなっていて、優良な世帯に
も、ローンが降りなくなっているからです。
ローン審査が急に厳しくなった理由は、(住宅価格の下落局面では)
住宅ローン関連証券が市場で売れず、ローン会社には、貸す資金がな
くなっているからです。
【米ドルそのものの信用:事実と予測】
海外に流出している住宅ローン証券、国債、社債を含む米ドル建て証
券(推計で2000兆円以上でしょう:わが国だけでも620兆円を持ちます)
が放出される時期が、刻一刻と近づいている感じです。
(注)これは米国の、対外債権を引いた純債務とは違います。純債務
は、07年12月で303兆円です。米国のが海外にもつ債権を引いた後の数
字です。(財務省集計)
http://www.mof.go.jp/houkoku/19_g3.pdf
巨額赤字の米政府の金庫に余剰マネーはない。海外が、米国の証券を
買わないとすれば、残るのはFRBが、巨額マネーを投入するしか方
法がない。そうすると、米ドルの信用はどうなるか? 言わずもがな、
です。
(ojisan:市場はやはり機能しているのでしょうか?市場ではなく、世論でしょうか。「腐った肉をパックした商品」はばれると、誰も買わない、というのを市場原理というのか? むしろ買い手の自己保存の原理じゃなかろうか?信用は口先で膨張させることができる、ということを悪用すれば詐欺ですね。「わたしは大金持ちで、いくらでも商品を買えます」、といって買い込んで、払う段になると「てめ〜クビと胴が離れたいといってるぜ〜 」に変わるわけです。軍事力の優位がなくなればお客はチョウサンします)
この伝で言えば日本の97年からの金融危機はかわいいものでした。個
人金融資産が1500兆円あり、国債は国内で消化していて、円の対外信
用は高かったからです。これが、円の信用の根源です。
他方、米国は、国、企業、個人の債務を国内では消化できず、証券の
格付けの信用と高さ(AAA)で、海外に売ってきたのです。
【金融危機の付加要素】
スティグリッツが計算した、イラクの総戦費(10年で300兆円)も、
ドル信用の下落の、50%くらいを占める要素です。この戦費は、
一般会計の防衛費(年50兆円)には計上されず、特別経費として、
いろんな勘定科目に分散され、わからないようになっています。
『世界を不幸にするアメリカの戦争経済』
これは、米国を凋落させたベトナム戦争の戦費より大きく、第二次
世界大戦の現在価値で第二次世界大戦の60%になるという。
これで、インフレ的に資源価格が上がるのも、うなづけます。
要は過剰な財政負担による、米ドルの価値下落です。
(注)わが国の防衛費は約5兆円です。世界の防衛費は、大きな抜け
がありますが公式には100兆円とされています。防衛費は言うまでもな
く軍事費です。
歴史を見れば、軍事費の累増と、軍隊が目的を失ったモラールの低下
及び産軍政の複合体が、通貨価値を下げ政府を滅ぼしたことがわかり
ます。
(ojisan:はるまげどんを口実にするキリスト教原理主義をつかって、チェイニーらスカルアンドボーンズがすき放題。ユダヤ金融資本家の心理的枠組みである聖書を悪用したわけだ。戦前の「天皇信仰」を悪用して利益をむさぼった連中と同じだ。戦後は「福祉」と「平和」を悪用してむさぼったのが特別会計だ。アホのやること過去も未来も、地球上どこでも同じ。)
わが国の、一般会計とは違う特別会計と同じような二重構造がある。
*****略****
<385号:経済随想(3)&(4)>
2008年7月9日分(増刊+正刊)
【目次】
1.米国における金融経済の膨張
2.信用膨張は、金融工学と乗数金融の発達でもたらされた
3.利益も損も、倍数化する乗数金融
4.約30倍の、巨額レバレッジ
5.中央銀行のマネー注入分が、上がっていた商品相場に流れる
6.今日の、米国FRB(08年7月9日)は?
7.金融機関がレバレッジを増やすことができた原因はCDS
8.300兆円ものイラク戦費が、インフレの原因になる
<引用終わり>
(いいメールマガジンで購入したいですが、まぐまぐはクレジットカードの記入が必要。ojisanはネットでカード番号を入れるなんて危ないことできません。)