人間の由来を探求する際に、2つの遺伝子を用いると便利である。
#1 母系を示すミトコンドリアの遺伝子多形を用いたもの
#2 男系を示すY染色体の多形を用いたもの。
(血液型やHLAなどその他も、もちろんいろいろあります。)
受精のときに精子の尻尾とミトコンドリアを含む基部は分解される。
精子の図 ミトコンドリアは基部に固まっている

これが受精のあり方

頭を大地=女神=卵子に強引に突っ込む。
これが♂♀の基本的形態であってみれば、Y遺伝子の分布とミトコンドリアの分布が違うのもうなづける。
この2つをペアにして解析すると男女別に人類の形成過程がわかる。
(残念ながらこの2つをペアにして解析したものが見つからなかったが)
男性=権力=武力侵略?=文化体制侵略?による民族の形成を示すと考えられる。典型的にはチンギスハン由来のY遺伝子が中央アジアに広がっている。ほかの男はどうなったか?殺されたか、若い女性が武力で独占されたか、その両方かというわけ。
ミトコンドリアは1つの細胞に多数持つために、コピー数が多く解析しやすい。だから古い骨でもOK。Y染色体は細胞中に1個しかないのと当然男性しか解析できないので(発掘人骨は50%の確率で男だから、)解析がより困難である。したがって現生人の解析が主体になる。
日本人に含まれるYAP+は必ずしも日本人特異ではなく、中国の少数民族。アメリカ原住民、アフリカなどにみられどうも古い人類のようである。
YAP(DYS287)多形を調べた原論文からYAPからみた民族樹

Hammer M. and Horai S.: Y chromosomal DNA variation and the peopling of Japan. Am. J. Hum. Genet., 56, 951-962, 1995.
一番古いGambiaはここのひと

bantuはこんなひとで

このあたりの人。争いが嫌いであちこちを逃げ回った?
Khoisanこいさんというなんだか日本語のような人は、こんなひとでなんか映画にありましたね。

なんか親近感を覚えますがこのあたりだそうです
あとのYAP−は知ってる名前ですね。なんかYAP+のやさしい人がYAP−のどうもうじんに追いまくられているようですね。
あの有名なポピももちろんYAP+でしょう。有名なJames Holly Eagle の像
ミトコンドリアで解析した結果では東アジアの女系はだいたい同じ多形分布を示すらしい。
ということはその昔、男がアフリカから出て行って途中でYAP(-)になった連中がいまの文明のあらかたを作っていて、中国奥地、南米や日本などの端っこに原人類は追いやられた、ということのようだ。(遠征に女子供は難しいので女性は多くは「現地調達」か?)権力ー武力システム=覇道原理はどうやらこの連中由来かとおもわれる。とにかく男性と女性は違う動きをしている。
有名なアフリカをでた「人類の母のミトコンドリア」が旅した年代記
ミトコンドリアの遺伝子型分布図。なんかチベットと似てますね。「母の分布図」といえます。ペトログラフや言語解析からアパッチが縄文人という説もありますが、ミトコンドリアはちがう分布です。
女性は海をわたれなかったのかね。う〜む。そりゃ、丸太舟でか〜ちゃんと子供はむりだろうね〜
こんな船ならいくら名人とはいっても2-3人が限度でしょうね。
地方ごとにパターンを探ればいろんなことがわかりますね。古事記や魏志倭人伝みたいなわけのわからん「捏造ー真実入り混じり文書」の解析にも有効。
いろいろみていると「うえつ文」などの「偽書」が意外に正確なようです。神武はどうも大陸由来の征服王朝。それで神武東征以来、天皇の地位が歴史上ずっとぐらぐらするわけ。ほんとは武力専断したいんだが、それでは縄文の伝統のうえに築いた日本の統治は無理なので権威と権力を分離しようとすると、その上下をめぐって殺し合いになる。よくもこんなに殺しあうもんだ、ということつづいて、悪霊、恨みがとりついてやれなくなって、平安時代に「悪行」を武士に「外注」したのかな。藤原はユダヤじゃなかろうか? なんか似てますね。裏に隠れて、こそこそ陰謀をめぐうらせて人殺しを素朴な現地人(武士、おそらく縄文上がり)にやらせる。
参考資料
<引用開始>
ttp://www.nig.ac.jp/labs/AnnualRp/nenpo-95j/E/E-a.htmlより
9) Y染色体多型からみた日本人の成立
Michael F. Hammer1, 宝来 聰(1アリゾナ大学)
Y染色体上の非組み換え領域にある4つの遺伝子座に関して,日本人3集団(沖縄,静岡,青森)と台湾の中国人で遺伝子型を決定した.Y染色体上のAlu配列の挿入多型であるYAP因子は,日本人では 42% に存在したが,中国人には見られなかった.このことによりYAP因子がアジアにおいて不規則な分布をしていることが明らかとなった.Y染色体上の4つの遺伝子座で得られたデータより,集団間の遺伝的距離の推定,Y染色体のハプロタイプの構築により集団内の遺伝的多様度および各ハプロタイプ間の多様度を検討した.Y染色体ハプロタイプの進化学的解析により,YAP (DYS287) 座とDXYS5Y座の多型はただ1回の起源を持つのに対し,DYS1座の多型およびDYS19座におけるマイクロサテライトの対立遺伝子群は1回以上の起源を持つことが示唆された.遺伝的距離の解析により,沖縄の人は本土の日本人とは遺伝的に離れていることが明らかとなった.このことは,現代日本人が縄文人および韓国あるいは中国本土からの移入民である弥生人からの異なる遺伝的寄与を受けた結果であり,また沖縄の人は弥生人とはほとんど混合することはなかった,という仮説を支持する.YAP(+)染色体は縄文人によりもたらされ,YAP(−)染色体の流入は弥生人の移住によりもたらされたと考えられる.詳細は,文献11に発表した.
原論文
Hammer M. and Horai S.: Y chromosomal DNA variation and the peopling of Japan. Am. J. Hum. Genet., 56, 951-962, 1995.
<引用終わり>
これが船井さんらの「世界を救う日本人の世界観」の根拠のひとつ、YAP騒動の始まり。
中国で解析がいろいろされていて、多くは中国語らしいですが、pubmedから。
<引用開始>
Polymorphism of DYS287 on Y chromosome in 28 ethnic populations of China]
[Article in Chinese]
DYS287(YAP)ついて28民族の解析
赤字が陽性の民族。漢(han)民族と朝鮮にはないようだ。一番多い、ZANGはチベットか。あとわかりません。
Chen Y, Chu JY, Yu JK, Yu L, Sun H, Lin KQ, Tao YF, Shi L, Huang XQ, Shi TL, Fu SB.
Department of Genetics, Institute of Medical Biology, CAMS and PUMC, Kunming 650118, China.
OBJECTIVE: To investigate the polymorphism of DYS287 among 28 ethnic populations in 9 provinces of China. METHOD: YAP element was detected by Touchdown PCR amplification and 2% agarose gel electrophoresis. RESULTS: YAP+ frequencies in these ethnic populations were as follows:
Zang 36.7%, Tu 23.8%, Yi 18.4%, Pumi 11.3%, Tajik 7.4%, Bai 6.7%, Jino 5.1%, Shandong Han 4%, Mulao 2.7%, and Maonan 1.3%. The rest ethnic populations in our study, including Gansu Han, Yunnan Han, Zhuangzu, Daizu, Lizu, Nuzu, Lisu, Naxi, Lahu, Dulong, Hani, Shezu, Weiwuer, Sala, Kerkizi, Dongxiang, Vazu, and Korea didn't carry YAP + element. CONCLUSIONS: Zangzu, Tuzu, Yizu, Pumi, Jino, and Baizu, which belong to Sino-Tibetan language family, carry a high YAP + frequency. Sala, Tuzu, and Tajik, regarded as Central Asia by origin in history and linguistics, also have a high YAP + frequency. Mulao and Maonan, which origin from "Baiyue" ancient ethnic groups, also have a considerable YAP + frequency.
<引用終わり>