このブログは、今年4月で、早くも3年を向かえて、既に4年目に突入している訳ですが、元々は、歌舞伎のブログが別に在って、其れと同時進行していた怪談映画を特集したブログを融合させたものでした。そもそも融合させようと思ったキッカケは、日本映画の派生は、旧劇に限って言えば、歌舞伎が、其の要因になるからです。「紅葉狩り」が、原典で在るのは知られている処ですが、実は怪談映画も其れに辺ります。此処では、伴奏音楽として純邦楽も是から取り上げて行きますが、資料整理の為に始めたブログなので、既に更新した記事にも今後の補足も在りますので御了承下さい!ジャンルの関係上、対象の狭い内容では在りますが、閲覧為さっている方もいらっしゃる様なので、是からも宜しく御願い致します。

2011/4/24

歌舞伎小唄  SPレコード


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Polydor Japan 1305A.B 78rpm 1933? wax.5737BF.5738BF


此処で久々に、歌舞伎関連のレコードの紹介である。と言っても小唄の間に歌舞伎の名台詞が入ると言う趣向のものだ!題材は「助六」だ!このレコードは、収録年は解らないが推定がレーベルで出来る。其れを見ると「劇聖九世市川団十郎三十年追遠に因みて」とある。九世は、明治36年9月13日に他界しているので数えると昭和8年である。其処で成田屋さんのお家芸を吹き込んだと言う訳である。小唄は、永森君江が歌い、伴奏は、柏伊三郎社中である。紹介が遅れたが、其の助六は、十五世.市村羽左衛門である。一見、この形態のレコードは珍しい部類に入るのかと調べたら何と吹き込んだ時代辺りに小唄勝太郎と歌舞伎座で同じ事をやっているんですな!つまり脇で勝太郎が歌って、橘屋さんが芝居をしたって事です。それで其の時には、勝太郎さんとも噂になってるってんですから隅には置けませんな!事実、十五世は、色々と浮名を流してますな?で、このレコードなんですが、永森君江の名調子の間に助六の台詞を実に飄々とやっていて最初に聴いた時は、物足りなかったんですが、繰り返し聴くと、この人の粋が伝わりますな!小唄を歌う永森君江をさり気なく引き立ててます。絶妙の引き方が、とてもいい!確かに此処で橘屋さんが目立っては、バランスが取れませんからね!そうやって、このレコードを聴いていると歌舞伎ってぇのは、いい引き立て役の役者が居ないと駄目ですな!この件については、藤山直美さんも言ってるんですが、「此処で脇が抑えれば主役の引き立つ芝居を脇まで競って台無しにする。そんな役者は、自身が主役に尽いても駄目だ!」つまりバランスであり、言い方を変えれば頃合いって事なんですけど、私もそう思います。六世.梅幸も芸談で述べてましたねぇ!例えば、源氏店なら与三郎を花道から呼ぶまでの芝居なんて、そんなに大事な芝居じゃない!さらさらっとやって引き立てなきゃあ駄目だ!と、だけど最近の「源氏店」を観ると前半の芝居を延々として観てて引っ掛かりますな!その辺の事は、本当に昔の役者は良くやってます。残っているレコードで聴いてでさえ、そうなんですから今の役者は、映像だけじゃ無く、昔の音源も聴いて勉強しなくては駄目ですな!

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タグ: 歌舞伎 純邦楽 小唄



2011/4/30  11:04

投稿者:kleiber

同意です。まさにこの通りです。

http://green.ap.teacup.com/sibaraku/

2011/4/30  10:29

投稿者:7-fukujin

こんにちは。
この羽左衛門の「助六」は凄いですね。「助六」というもののイメージが全く変ってしまいました。
つらねは何度聴いても鳥肌が立ち、「桜に匂う仲之町…」では本当に満開の桜に彩られた吉原が浮かんでくるんです。なんという艶やかさ。
羽左衛門のエロキューション(最近は使われなくなりました)が最もよく出た録音で、70種ほどある彼の録音の中で一つ選べと言われたら、悩んだ挙句、多分これを上げると思います。それほどの衝撃を受けました。
「こりゃまた、なんのこったい」は戦後の使われ方とは、全然違いますね。台詞回しは一種の「伝言ゲーム」と同じで、後を受け継いだ役者が勘違いしてしまうと、元に戻すのは難しいものだと知らされ、がっかりしてしまいます。
その時代に観れた人たちは本当に幸せです。羽左衛門の生きている時代に生まれたかった。
同時期に録音されたと思われる「暫」もやはり「劇聖九世市川団十郎三十年追遠に因みて」となっていますが、それも「団十郎から引き継いだ正統的荒事の発声法」の素晴らしさに驚かされます。
いい録音が残っていると言う事は、有難いことですね。

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