このブログは、今年4月で、早くも3年を向かえて、既に4年目に突入している訳ですが、元々は、歌舞伎のブログが別に在って、其れと同時進行していた怪談映画を特集したブログを融合させたものでした。そもそも融合させようと思ったキッカケは、日本映画の派生は、旧劇に限って言えば、歌舞伎が、其の要因になるからです。「紅葉狩り」が、原典で在るのは知られている処ですが、実は怪談映画も其れに辺ります。此処では、伴奏音楽として純邦楽も是から取り上げて行きますが、資料整理の為に始めたブログなので、既に更新した記事にも今後の補足も在りますので御了承下さい!ジャンルの関係上、対象の狭い内容では在りますが、閲覧為さっている方もいらっしゃる様なので、是からも宜しく御願い致します。

2011/5/7

赤胴鈴之助  妖術


昭和20年後半から30年代前半に子供だった人達には懐かしい「赤胴鈴之助」から考察しましょう!武内つなよし原作として不動の地位にある名作漫画ですが,実は過去に別の原作者が居たのは御存知でしょうか?其人の名は福井英一と言います。生前は,手塚治虫にライバル視をされたと言われる漫画家です。他に代表作として「イガグリくん」と言うスポーツ漫画の草分け的な作品があります。処が残念な事に狭心症で1954年に急死しております。その為「赤胴鈴之助」は連載直後に作者交代と言う異例の事態に成りました。出版社の要請とは言え後を継いだ当時新人漫画家の武内つなよしは福井英一の線を真似る事から始まりコンセプトが解らないまま執筆に踏み切った為に話の筋が多少変な処が在ります。しかしながら努力を重ねて名作と呼ばれる様に成りました。これは武内つなよしの功績ですね!画して其後,ラジオ〜映画を経てテレビアニメ化までされる訳です。最初はラジオドラマで1957(昭和32)年にラジオ東京(現.TBS)で放送されました。

(配役)金野鈴之助(赤胴鈴之助):横田毅一郎  千葉周作:久松保夫
千葉さゆり:吉永小百合  しのぶ:藤田弓子  頓吉:古宮英昭
横車押之助:大平透  竜巻雷之進:宝田明(後に加々見良一と交代)   
語り手:山東昭子

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当時,小学生の吉永小百合と藤田弓子は一般公募で選考されました。こちらが事実上のデビュー作品と言われております。同時期にテレビドラマ化もされております。役名は不明ですがラジオ東京(現東京放送)版は、1957年10月2日〜1959年3月25日に放映。全55話 出演は、尾上緑也(6代目尾上松助)、小林重四郎、高杉哲平、神田正夫、吉永小百合(テレビ初出演)、五月みどり、野沢雅子、大平透、大塚周夫.などです。これは大阪でも作られました。大阪テレビ放送(現朝日放送)版は、1957年9月20日〜1958年10月3日に放映。全55話 出演は吉田豊明、石田茂樹、矢野文彦、松井茂美などでした。まだ初期のテレビドラマの為に全て生放送でした。次が有名な大映映画によるシリーズ9部作です。主役は梅若正二で1957(昭和32)年から始まり途中、桃山太郎と言う子役俳優に交代して終わりました。さて大映で18歳でデビューした梅若正二ですが,生涯の当り役である同作品の主役を演じた事から子供達には凄い人気で東映の新諸国物語等の子供向け映画に追いつく程の勢いでした。その人気が仇と成ったか日増しに態度が高慢となり撮影所の人間関係も悪化したそうです。それは上層部に取っても悩みの種だった様で,仕事にも支障を生じた為に当時業績不信の新東宝が自社俳優の大量の移籍の為に看板役者が居ない事から梅若正二に移籍を打診していた事を良い事に解雇にして新東宝に移籍させたとの事です。其後はヒット作品も無く同社も倒産した事から失職したものと思われます。末路は悲しいですね!「人間,調子に乗ってはいけない!」と言う言葉を地で行った人の様で惜しいですが真相が判った時点で教訓を与えられました。是から見たら伏見扇太郎の方がマシかな?


1957(昭和32年)
(05.21)赤胴鈴之助
大映京都 6巻 1,547m 56分 白黒
製作 ...武田一義  企画 ...土田正義  監督 ...加戸敏
脚本 ...岡本繁男. 松村正温. 吉田哲郎
潤色 ...穂積純太郎  原作 ...武内つなよし
撮影 ...今井ひろし  音楽 ...渡辺浦人
美術 ...菊地修平  録音 ...奥村雅弘  照明 ...古谷賢一

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配役)    
赤胴鈴之助 ...梅若正二  竜巻雷之助 ...林成年
しのぶ ...中村玉緒  さゆり ...浦路洋子
お紺 ...春風すみれ  珠江 ...浜世津子
お藤 ...朝雲照代  千葉周作 ...黒川弥太郎
法蔵院岳林坊 ...光岡竜三郎  金野鉄斉 ...南部彰三
火京物太夫 ...尾上栄五郎

※ 第1作目は、主役の梅若正二もまだぎこちないが、しのぶ役の中村玉緒も幼く現在の姿が重ならない程、印象が違う!素顔は、この頃から面白かったのだろうか?



(06.18)赤胴鈴之助 月夜の怪人
大映京都 6巻 1,585m 56分 白黒
製作 ...酒井箴  企画 ...土田正義  監督 ...加戸敏
脚本 ...岡本繁男. 松村正温. 吉田哲郎
潤色 ...穂積純太郎  原作 ...武内つなよし
撮影 ...今井ひろし  音楽 ...渡辺浦人
美術 ...菊地修平  録音 ...奥村雅弘  照明 ...古谷賢一
配役)    
赤胴鈴之助 ...梅若正二  竜巻雷之助 ...林成年
千葉周作 ...黒川弥太郎  しのぶ ...中村玉緒
さゆり ...浦路洋子  お紺 ...春風すみれ
珠江 ...浜世津子  金野鉄斉 ...南部彰三
お藤 ...朝雲照代  法蔵院岳林坊 ...光岡竜三郎
火京物太夫 ...尾上栄五郎


(08.13)赤胴鈴之助 鬼面党退治
大映京都 6巻 1,350m 49分 白黒
製作 ...酒井箴  企画 ...土田正義  監督 ...安田公義
脚本 ...岡本繁男. 松村正温. 吉田哲郎
潤色 ...穂積純太郎  原作 ...武内つなよし
撮影 ...相坂操一  音楽 ...渡辺浦人
美術 ...内藤昭  録音 ...海原幸夫  照明 ...島崎一二

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配役)    
赤胴鈴之助 ...梅若正二  かおる姫 ...市川和子
お紺 ...春風すみれ  鬼首一馬 ...三田登喜子
竜巻雷之助 ...林成年  鬼首十郎太 ...杉山昌三九


(08.25)赤胴鈴之助 飛鳥流真空斬り
大映京都 6巻 1,361m 50分 白黒
製作 ...酒井箴  企画 ...土田正義  監督 ...安田公義
脚本 ...岡本繁男. 松村正温. 吉田哲郎
潤色 ...穂積純太郎  原作 ...武内つなよし  
撮影 ...相坂操一  音楽 ...渡辺浦人  美術 ...内藤昭
録音 ...海原幸夫  照明 ...島崎一二

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配役)    
赤胴鈴之助 ...梅若正二  しのぶ ...中村玉緒
鬼首一江 ...三田登喜子  大木蛮洋軒 ...清水元
火京物太夫 ...尾上栄五郎  法蔵院岳林坊 ...光岡竜三郎
大鳥赤心斉 ...荒木忍
他 ...上田寛. 堀北幸夫. 種井信子


(09.21)赤胴鈴之助 新月搭の妖鬼
大映京都 8巻 1,929m 70分 カラー
製作 ...酒井箴  企画 ...土田正義  監督 ...安田公義
脚本 ...岡本繁男. 松村正温. 吉田哲郎
潤色 ...穂積純太郎 原作 ...武内つなよし  
撮影 ...相坂操一  音楽 ...渡辺浦人  美術 ...内藤昭
録音 ...奥村雅弘
配役)    
赤胴鈴之助 ...梅若正二  しのぶ ...中村玉緒
竜巻雷之助 ...林成年  一江 ...三田登喜子
千葉周作 ...黒川弥太郎
他 ...浜世津子. 朝雲照代. 尾上栄五郎. 光岡竜三郎
 〃 水原浩一. 伊達三郎. 杉山昌三九

※ 同年の4作目でカラー化をしたのは、既に人気が高騰していた事が解る。予算も増強されて製作されており、前作との差も著しい!


(12.28)赤胴鈴之助 一本足の魔人
大映京都 8巻 1,763m 64分 カラー 大映ビスタビジョン
製作 ...酒井箴  企画 ...土田正義  監督 ...安田公義
脚本 ...岡本繁男. 松村正温. 吉田哲郎
潤色 ...穂積純太郎  原作 ...武内つなよし  
撮影 ...相坂操一  音楽 ...渡辺浦人  美術 ...太田誠一
録音 ...奥村雅弘

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配役)    
赤胴鈴之助 ...梅若正二  しのぶ ...中村玉緒
お米 ...藤田佳子  お光 ...小町瑠美子  
竜巻雷之助 ...林成年  千葉周作 ...黒川弥太郎
島屋徳兵衛 ...見明凡太郎  岳林坊 ...光岡竜三郎
火京物太夫 ...尾上栄五郎  加納玄斉 ...南部彰三
伊之吉 ...上田寛  お藤 ...朝雲照代

※ 更に5作目の技術革新は進みビスタビジョン方式を採用!画面造りも大型映画らしく見栄えがする。予算も更に増強された!


1958(昭和33年)
(03.11)赤胴鈴之助 三つ目の鳥人
大映京都 8巻 1,940m 71分 カラー 大映スコープ
製作 ...酒井箴  企画 ...土田正義  監督 ...森一生
脚本 ...岡本繁男. 松村正温  潤色 ...穂積純太郎
原作 ...武内つなよし  撮影 ...宮川一夫
色彩技術 ...田中省三  音楽 ...渡辺浦人  
美術 ...太田誠一  録音 ...林土太郎  照明 ...岡本健一

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配役)    
赤胴鈴之助 ...梅若正二  竜巻雷之助 ...林成年
千葉周作 ...黒川弥太郎  しのぶ ...中村玉緒
お藤 ...朝雲照代  火京物太夫 ...尾上栄五郎
岳林坊 ...光岡龍三郎  鶴千代 ...太田博之
萩乃 ...近藤美恵子  お力 ...村田知英子
松太郎 ...月田昌也  土井安房守 ...志摩靖彦
阪東甚内 ...東良之助  市原主水 ...寺島貢  
万吉 ...玉置一恵  植亀 ...横山エンタツ

※ 是がシリーズ中の頂点となる。色彩も鮮やかで本当に見栄えする。しかし梅若正二主演の最終作であり、大映京都撮影所の俳優としても最後の年の作品である。因みに大映退社は、翌年である。撮影所の雰囲気は、最悪な状態だったらしいが、作品自体は面白い!


(11.15)赤胴鈴之助 黒雲谷の雷人
大映京都 6巻 1,631m 60分 白黒 大映スコープ
製作 ...酒井箴  企画 ...八尋大和  監督 ...渡辺実
脚本 ...岡本繁男. 松村正温. 吉田哲郎
潤色 ...穂積純太郎  原作 ...武内つなよし
撮影 ...本多省三  音楽 ...渡辺浦人  
美術 ...神田孝一郎  録音 ...奥村雅弘  照明 ...島崎一二

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配役)    
赤胴鈴之助 ...桃山太郎  しのぶ ...浅野寿々子
琴絵姫 ...岸正子  真弓 ...小町瑠美子  
遠山兆雲 ...千葉敏郎  竜巻雷之助 ...林成年
赤埴蔵人 ...伊沢一郎  山辺草庵 ...南部彰三

※  撮影所側でも相当、梅若正二に頭がきたのか予算も格下げされて最初期の体制に戻った印象がある。主役の桃山太郎は、今観ても全く悪い処はなく寧ろ好印象だが、シリーズが次作で打ち切られたのは、如何に梅若正二の人気が凄かったかが伺える。尚、主役の交代は、梅若正二が、交通事故の為に活動にブランクが出来た事が原因である。


(12.21)赤胴鈴之助 どくろ団退治
大映京都 7巻 1,642m 60分 白黒 大映スコープ
製作 ...酒井箴  企画 ...八尋大和  監督 ...弘津三男
脚本 ...岡本繁男. 吉田哲男  原作 ...武内つなよし
撮影 ...竹村康和  音楽 ...渡辺浦人  美術 ...神田孝一郎
録音 ...奥村雅弘  照明 ...島崎一二
配役)    
赤胴鈴之助 ...桃山太郎  しのぶ ...浅野寿々子
竜巻雷之助 ...林成年  美雪 ...美川純子
千葉周作 ...黒川弥太郎  乾卜心斎 ...南部彰三
鉄人風太郎 ...阿部脩

※ 桃山太郎の兄弟子は変わらず林成年です。私にはバランスが悪い様に感じられます。更に其後はアニメ版として1972(昭和47)年4月5日〜1973年3月28日にフジテレビ系列で全52話放映されました。尚、真空斬りについては、剣術の技としても疑問が残る処である。そこで部類としては、一応妖術として扱う事にした。
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タグ: 映画 邦画 特撮



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