ああ、何から書こうか。
とりあえず、未曾有の大雨で会場内が水浸しになり、展示ブースが急遽大ホールのロビーに移動したり、開場時間が30分近く遅れたり、目玉のひとつテレマトリオが来日中止で正に「穴」が空き、赤坂氏が急病でH女史の演奏に変更になったり、主催者側にとっては「踏んだり蹴ったり」のハプニング続きではなかっただろうか。
行ったのは30日の一日だけだったので、最終的な結果は?である。
まずお目当ては「クラリモニア」、セゲルケ氏が率いる三重奏、デンナーから現代楽器に至る過程のレクチャーコンサート。
デンナーのC管の三重奏、黄楊材の柔らかく軽い響き、トランペットの代用ではあるが、広い音域のためトランペットでは数本要るところ、この楽器1本で演奏出来るとの解説。
しかし金管にはない木の響きは耳に心地いい。2キイという単純な構造だけに管体の響きの特徴が良く解る。
続いては絶対外せないモーツァルト、アダージョとフーガKV404a Nr.1 三本のバセットホルンで。
古楽器三本の音色は、素朴ながらとてもよく纏まって、バセット音域がハーモニーを支え大ホールであっても豊かに響いて行く。
フックスの三重奏曲、オッテンシュタイナーの楽器(ミュールフェルトが使用した)二本と現代バセットホルン(エーラー式)
私はこの楽器の響きがいちばん好みだった。氏の腕前も確かだろうが、この楽器の持つ音色は特筆すべきものだ。音量こそ現代楽器に敵わないものの、柔らかさ、艶やかさ、それでいて明瞭なフォルテシモ、楽器の本質は音量ではない。
今回はドイツ滞在が長いY嬢が通訳だったため、3年前のフェストのときより確実に氏の言葉が伝わった。
このあと現代楽器の演奏が続き、Y嬢、D氏も加わった五重奏になり、最後に古楽器で締める、という心憎い演出だった。
予定より20分以上超過して、後のプログラムへの影響を心配しながらもドイツクラリネットの歴史の中に身を漂わせる至福を味わった。
イシモリブースのセゲルケ工房の楽器。

私のコレクションもこの手前2本が加われば完成する.....?

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