月日が過ぎるのが早すぎる。あと2ヶ月ちょっとでクリスマスだって。そして今年もすぐ終わる。
今年は言葉に出来ないほどの災害がいくつもあった。おそらく死ぬまで忘れられないだろう。
巨大地震。すべてを飲み込んだ巨大津波。人災の原発事故。台風による土砂災害。自分のことしか考えないめちゃくちゃな政治家たち。
でもまだ終わっちゃいない。何も解決していない。子供たちにも大人たちにも未来が見えない。苦しんでいる人たちがいまだたくさんいる。そして置き去りにされたたくさんの動物たちの命。歌になんかできない。
何でたくさんの人たちがこんなに苦しまなければいけないのだろう。大人はまだいい。何もわからない子供たちが、悩む必要のないことに悩まされている。流さなくてもいい涙を流している。
何を信じればいい?誰を信じればいい?いったいどれだけの涙を流せばいい?
地球が怒っている。進歩と引き換えに地球がどんどん病んでいく。豊かさと引き換えに人と人との心のつながりが希薄になっていく。
まだ終わっちゃいない。その時だけのチャリティイベントはすぐ終わるけど、まだ全然何も終わっちゃいない。
でも俺は信じてる。いくつもの困難から立ち上がってきた力強さを。ほんの70年前に何もなくなった焼け野原から這い上がってきたしぶとさを。そしてピンチがチャンスだってことも。
何年か前、自分自身が生きてきた時間をふり返って歌を書いたことがある。しらけていた70年代のこと。公害。オウムのこと。阪神大震災のこと。そしてこれから自分たちが何を考え、何をしていかなければいけないかということ。
今年の悲惨さにぶっ飛んで歌えなくなった。それはそれでいい。また歌える時がくるだろう。歌わずにいられない日が来るだろう。
2011年秋の夜。夜空にぽっかり浮かぶきれいな丸いお月さん。
今年の出来事をふと思う。俺に何ができる?忘れていいことと忘れてはいけないこと。自分の胸に刻み込む風景と言葉。誰かのために流せる涙の大切さ。
感じること。いっぱいいっぱい感じること。感じて感じて体中で抱えきれなくなって、どうしようもなくなって噴き出す言葉を心に刻むこと。
いろんな事がありまして、いろんな人と会いまして。人それぞれの人生は成るべくして成るようになっているのだろう。でもただ流されているのではなく、行き先だけはちゃんと見つめていたい。
力強さとしぶとさと。歌に本当に力があるのなら、今こそ歌はその力を発揮する時かもしれない。

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