2008/3/5
「ブルーケース」
あっという間にもう3月だ。風はまだ冷たいけどだんだん春めいてきた感じがする。昨晩とよだから電話があった。
「やっと帰ってきたで、明日は練習いけるで」
「生きとったか?明日ゆっくり話は聞くわ」
とよだと久しぶりに練習だ。とよだはずっと和歌山の方に出稼ぎに行ってて会うのもひと月ぶりだ。3月、4月のライブに向けてたがとよもそろそろまた動き出し始める。たがとよファンも待っててくれている。もちろんソロライブも。
たがとよもソロ同じくらい楽しい。そして俺にとっては同じように大切だ。でも演ってる曲の雰囲気は全然違う。両方俺の書いた歌だけど、たがとよの場合はたがとよ用にアレンジしたりする。
だから息を合わせたり、アレンジを変えたりといつも練習が欠かせない。その点ソロの方が自由だしやりやすい。もちろん使うギターも変ってくる。ソロはマーチンを使ってるし、たがとよではギブソンを使っている。
たがとよでマーチンをガチャガチャ弾いたらすぐギターがボロボロになる。2本目のギブソンも、もう穴が開きそうだ。いくらたがとよショーといっても、やっぱりギターってあんな弾き方するもんじゃないよな。だから、とよだがなんと言おうとマーチンは絶対ソロの時にしか使わない。
ソロ活動を再開して音色にもこだわるようになった。歌の風景を膨らませてくれるギター。歌詞を引き立たせてくれる音色。テクニックが上手い下手じゃなくて、もっと本質的なところ。そぎ落とした歌詞と1本の弦の音色との交わり。シンプルで心に突き刺さる、心の琴線に触れる、何かを思い起こさせる、上手くいえないけどそんな感じかな。
特にまたソロで歌うようになって感じている。きっと今までたがとよでガチャガチャやってきたからよくわかるんだろうな。昔、ソロでやっていた頃には気づかなかった事だ。最近、時々持ってるギターをならべて弾き比べてみたりする。やっぱりそれぞれの主張があって面白い。やっとその主張の違いも分かるようになってきたのかな?
でも持ってるギターの中でやっぱり76年のD-28が一番いい音してる。やっぱりあいつはええギターや。いつかソロライブで使いたいと思っている。贅沢やな、ライブに45と28を持っていくなんて。
先日、良さんからハガキが届いた。温かい言葉がいっぱい詰め込まれたハガキ。「君は君の事が好きでありますように」と書かれた詩。確か「やぁ」に入っていた「流行歌」の中の詩だ。そしてちゃんと「愛と平和の詩」を聞いてくれての感想。嬉しくて泣きそうになった。
大切なハガキは大事にブルーケースの中にしまった。ソロで歌うときは必ず連れて行くように。いつもこの気持ちを忘れないように。胸を張って、僕は僕の事が好きになれますようにって言えるように。

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