各種時計・各種赤緑・幽霊屋敷・ヘル系ビート。
概ね事前に想定されたデッキをGP8の上位8名が使用する中、そこに唯一つ我々は異質なものを見た。
4位 三輪俊春 【A:赤単 山田式 B:黒緑 無限時計】
赤単。
そう赤単である。
団結のブレマスデッキでは断じて無い生粋の赤単である。
【妖魔の勇者】に邪魔され、【ハウス・オブ・ヘル】に蹂躙され、【レディ・ララバイ】に制圧され、【幽霊屋敷】に一掃され、【時計】に殲滅されたとも言われる今や絶滅危惧種に等しい存在でもあった赤単である。
誰もが赤単で勝つ事を諦めた時・・・。
東京にその男は現れた。
三輪俊春。またの名をひげぶちょう。
その手に持つは中部発祥の【赤単 山田式】。
本戦で時計を叩き壊すこと実に4回。
決勝トーナメントでは高橋昌宏プロが駆る黒青へルビートを蹴散らしての4位入賞を果たした。
これは<赤は死んだ>と言われる3−2時代を生き抜き、全国のプレイヤーに一筋の灯火を残した漢たちの物語である・・・。
●天才再び、地雷大国の名に偽り無し!!
【赤単 山田式】を語る前にまずはGP8東京にて山田式を使用し、見事4位入賞を果たしたプレイヤーを紹介しよう。
三輪俊春プロと言えば、日本選手権2007にて7位入賞を果たした強豪プレイヤーであり、彼を語る上では【天才流氷】のエピソードは欠かせない。
2ndセンチュリーシーズンにおいて常にメタゲームの一角に意識されていた流氷デッキ。
しかし、世紀を締め括る日本選手権2007では、【幽霊屋敷】【青白グラシア】などの存在も併せて、ベース破壊が盛んであり、【流氷の大陸】をキーカードとするデッキは全国的に厳しい戦いを強いられていた。
そんな2度目の日本選手権前の最中、全国の流氷使いがどうにか流氷を改善しようとしている時、名古屋の辺りで画期的な理論が生まれていた。
その理論が日本選手権で証明された時、D−0業界はまた新たな一歩を進めたと言えるだろう。
・
「将軍の歓楽街」 「流氷は対戦相手の心の中にあります」天才流氷の誕生秘話
天才すぎるww
尚、【天才流氷】に関する詳しいデッキ解説・メタゲーム上での存在意義などについては下記サイトにて詳しく紹介されている。
・
「Dimension walker」 コラムより[第8回 赤黒青コントロール「天才流氷」 ]
●時計を貫く一途な思い、その名は山田
さて、【天才流氷】を通じて固定概念を解き放つ発想を、一般認知を逆手に取る手段を教えてくれた三輪プロ。
そんな三輪プロが満を辞して今回Aデッキに選んだのが【赤単 山田式】でした。
Aデッキに【赤単】と言えば、純粋にAで各種赤緑系と当たった際に素早さで押し切ろうという選択肢に思えますが、この山田式は
時計を倒すべく徹底的にチューンされた【赤単】。
三輪プロが本戦で使用した際には実に6回戦中4回も時計と勝負し、その全てを勝利して本戦2位で決勝トーナメントへ進める事に山田式が貢献したとの事。
ちなみに当たった時計の内訳は【黒緑:2 黒青:1 黒?:1】。
一つ色分けが不明なのは、開始4〜6ターンくらいでアッという間に倒した為、復色が何だったのかイマイチ掴めていないのだとか。
【赤単】を信じ続ければ道は開ける事を山田式で証明した三輪プロ。
その呼び名の由来は名古屋周辺で色々なデッキを構築しながらも、特に赤絡みのデッキを構築し続けているプレイヤーの方から来ています。
名古屋周辺で【赤】を使い続けて幾星霜。
GP8に突如現れた【赤単 山田式】のデッキデザイナーは、ユーザーサイト1ページ目にもある
「のんびりとD−0ブログ」のkamisatotakasukさん(やまださん)。
名古屋で赤使いと言えば、山田さん。それ故に山田式。
常に赤を愛し追求している彼だからこそ時計環境にて見事己の信じるデッキ理論を証明してみせたと言えるでしょう。
尚、当記事を書くにあたり、名古屋の方に「ブログ持ちの方なのにハンドルネームがデッキ名の通称にならないのですか?」と聞いた所、ハンドルの方は長いので山田さんは山田さんとの事でした(笑
●信じ続けた道は王座へと至る
最大メタの時計を蹴散らしてのTOP8入りを果たしたというだけでも話題性充分の【赤単 山田式】ですが、それとはもう一つGP8では山田式にまつわるドラマがありました。
そう赤と言えば、【赤王戦】。
赤はD−0ストーリーラインにおける主役格のマキリ達の故郷でもあり、ゲームシステム的にも切るか切られるか、いつ互いの如何なるリリース要素が飛び交い劇的にゲームを決めてしまうか分からない最も刺激的な色の戦いであり、D−0において最もエンターテイメント性が強い大陸だと言えるでしょう。(ボンガ的な意味も含めて
今回の【赤王戦】では事前に本戦9位の方が挑戦者となり、王座奪還をかけて現赤王である荒牧プロこと4代目ツイスラ陛下に挑む事となっていた。
しかし、本戦に挑みに来た全てのプレイヤーが【赤単】を用意している筈もなく、実際に9位入賞を果たした服部プロも【赤単】を所持してはいなかった。
赤はひどく激しく険しい道。誰もがその道を進める訳ではないのだ。
しかし!
しかしである。
服部プロは愛知周辺のプレイヤーだったのだ!
その日、予選2位通過を果たした地元が誇る【山田式】を借りて赤王戦に挑む事になったのは必然と言えよう。(これが関西圏のプレイヤーだったならば、ボンガマスターの【ボンガを継ぐ者デッキ】で出ていたであろう事は想像に難くないww)
そして、GP会場では【白鷺城】vs【山田式】の戦いの火蓋が切って落とされた。
詳しい戦いの顛末はGP会場にいなかった私が知る由もないが、ただ一つ言えるのは常に赤を信じ続け、時計をも打ち破る力を秘めたデッキが白鷺城を落城させたという事実である。
過去最強の赤王であった3代目ぺぺ陛下を地元・GP5博多で打ち破り、就任したツイスラ陛下。
その1年にも及ぼうかという長い戦いの幕はひとまず下ろされた。
赤王としての舞台・NET上での情報頒布・九州最強決定戦の開催協力を初めとし、陰に日向に活躍した彼は過去最高の赤王であったと言えよう。
その陛下を打ち破るのに【山田式】ほど相応しいデッキは無いだろう。
おめでとう!
5代目赤王・服部プロ!!
そして、荒牧プロお疲れ様でした。
王としての任をとかれ、赤に拘る事無く、プレイヤーとしてイベンターとして活躍できる貴殿の今後を楽しみにしています。
●山田式の使い方のコツ
さぁ、そんな感じで発祥・実績・逸話と話題には事欠かない【山田式】。
その【山田式】の肝心の回し方ですが・・・
オイラに分かる訳ないっすよ(=w=)
ツアー環境の対戦回数およそ20回・GP8環境の対戦回数およそ15回の私をなめてもらってはこまるぜ!!
知識は現環境に追いついていても、体が覚えていないからオーガ前週予選では【メロー・カード】がいるのに思わず【ニトロ・カタパルト】を撃っちゃうくらいなんだぜ!?☆
そんな感じで【山田式】の詳細は製作者・使用者のご本人ズもしくは、ここぞという時に更新する事では定評のある名古屋の重鎮・将軍さんに期待する方向で一つよしなに−ヮ−
新潟の牧場主に出来る事と言えば、製作者・山田さんのブログをザッと拝見してオススメの記事を纏めるくらいですよ。
●山田式を学ぶ為に役立つ記事
・
「デッキ調整中」 2月上旬の調整方向性
・
「発売〜っ 」 共鳴発売後の赤レビュー
・
「ぺりか」 絶望の城編は涙が止まらない
・
「19歩」 赤を使う極意がここに!
・
「ふと」 ざわっ・・・
結論。
山田さんは麻雀好き。
まぁあれです。
リーチを掛けたら相手に不必要な警戒を与えるからダマる所とか相手がやった盤面情報を見て対応するのではなく、自分が能動的に動く前に相手がそのコストでどう動くのかを推測するところとかは麻雀に通じているよね。
赤を使うということは、麻雀を打つことに似ている
〜牧場主〜
●山田式から学ぶこと
若干ネタを挟みましたが、ここからは真面目な話。
【天才流氷】【山田式】に関わる思考の道筋はTCGを楽しんでいく上で非常に大切なものです。
今までとは逆のアプローチを考えてみる。
他者の常識を逆手に取る。
逆境にあろうとも自分が本当に好きな色・戦い方は追求し続ける。
その先にはメタゲームを気にしているだけでは掴めない確かな充実感が待っているでしょう。
無論大会に出る上でメタゲームを分析し、対応する事は重要ですが、大会に勝ち上がっていく上で、賞金を栄光を手に入れるまでの道は一筋ではありません。
どうか貴方の好きなデッキタイプがどんなにメタゲーム上で辛い立場でも。
貴方がディメンション・ゼロを楽しんでいけますように。
もしかしたら、この先もビートダウンはD−0で勝つのが難しいかもしれません。
逆に今までコントロールを愛していた人達にはどうしようもない程のユニットが襲い掛かってくるかもしれません。
自分の好きなデッキがどうしようもなく、ひどい絶望感に襲われた時。
そんな時は【天才流氷】【山田式】の事を思い出して見てください。
ほら聞こえませんか。
どんな逆境でもめげなかった中部の先人達の声が・・・・。
山田「まだだ まだ慌てるメタゲームじゃあない」
それでも三輪なら・・・三輪ならきっと何とかしてくれる
将軍「流氷は入れないんですか?」
ひげぶちょう 「天才ですから」
最後はスラダンネタでした(−w−)