この正月休みは特に遠征もせず、10年前に亡くなった祖父が書き残した自叙伝の原稿整理をしておりました。昨年5月に祖母も亡くなりましたし、祖父に託された遺稿を関係者に読めるような形で纏めるのが今年の自分の宿題だと思っております。しかし祖父の生きた世界(祖父は切手商でした)についてワシはあまりに疎く、また生前の祖父に聞きそびれたことはあまりに多く、一人の男の92年の生涯を前に、難攻不落の大きな岩山を仰ぎ見るような気分です。少しずつ足場を固めつつ、地道にこつこつと登ってゆくしかないですな。
「人が一人死ぬと言うことは、図書館がまるごと一館なくなることと同じくらいの知恵の損失である」と誰かが言ってましたが、本当にその通りだと思います。老人たちの話に少しでも耳を傾け、記録してゆくこと。そして自分自身が老人になったときのために、一語でも多く書き残しておくこと。このことを肝に銘じ、新年にあたっての座右の銘としたいと思います。