管理人 → 山崎 つきよ

 

(無題)  はじめに

こちらは、日本で出版されたアーサー王伝説の本に関する話題を中心としたブログです。

カテゴリ「日本出版史年表―物語」ではアーサー王伝説を語ることを主たる目的とした記事を含む書籍、
「日本出版史年表―物語以外」ではそれ以外の全てのジャンルの書籍(研究書など)のデータを、それぞれ1897〜1979年まで、出版年順にまとめています。

年表を利用する時には、カテゴリ「収録内容(基準)・参考文献・お願い」もあわせてご覧ください。

     禁・無断転載

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2012/10/29

剣聖アーサ王 カバヤ児童文庫第9巻第4号  戦後の本

『剣聖アーサ王 カバヤ児童文庫第9巻第4号』
1953年(昭和28年)
カバヤ児童文化研究所編
カバヤ児童文化研究所

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お菓子の製造・販売会社カバヤが、キャラメルの当たり券を集めて児童文庫とひきかえるという企画を行っていました、その一冊。




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2012/10/28

キリスト教騎士物語  戦後の本

『キリスト教騎士物語』
1949年(昭和24年)
齋藤正雄 著
寶雲舎
聖杯物語収録

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小さい虫みたいなドラゴンが可愛らしい。


はじめに「お母さん方へ」として、この本がどういう本なのかが書かれています。

(旧字体、旧仮名遣いは現代の用法に直した。)

中世紀の物語の特長は、その想像の豊かなことです。そしてその想像は、明日出来上る科学へのあこがれであったのです。天馬が空を行くような白銀の車は今日の飛行機であり、暴風雨を起したり静めたりする力は、今日の天文知識であり、魔力を持つ宝石は今日のラジュームに外ならないのです。
 このように物語の空想の中には、明日の科学を完成しようとする精神が無意識のあいだに努力しているのを見逃さぬようにしてください。


そう言われてもとても難しいですが、続く後半はというと、

もう一つ、ここに収めた物語の中には、ヨーロッパ人が古い信仰を棄てて、新しいキリスト教の道徳を打ち立てようとする頃の精神が善くえがかれています。従って物語にはキリスト教徒の騎士と回教徒の騎士との戦いの場面が所々に出て来ます。(中略)英雄騎士は武術に強いばかりでなく、敵をキリスト教徒に改修させることを何よりの勝利と考えていたのです。ですから中世紀の物語は歴史でも伝説でもなく、新しいキリスト教精神の骨にローマンスの肉をつけた物語なのです。

このように格段に納得できるものとなっています。
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2012/10/28

アーサー王物語 学級文庫  戦前の本

『アーサー王物語 学級文庫』
1929年(昭和4年)
ヨウネン社 編
ヨウネン社

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(旧字体、旧仮名遣いは現代の用法に直した。)

『面白いです!』と騎士(サア)ガレスは嘯きました。『相手が強ければ強いほど痛快です。』
 さて、城の夫人、リオネッスは、妹リネットが、アーサー王朝廷から遣わされた騎士とつれだって帰って来たことを、魔法に長けた一寸法師から聞かされました。


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騎士ラヴェーヌは、もはや、躊躇している場合ではないと思いました。そして、ランスロットの脇腹深く折れ込んでいる槍先を抜き取りました。血がさっと流れ出て、うむと呻く苦しい声と共に、さすが勇猛のランスロットも、そのまま人事不省に陥りました。
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2011/5/4

アーサー王物語 名作漫画曙文庫25  戦後の本

『アーサー王物語 名作漫画曙文庫25』
1955年(昭和30年)
柴田純 著
曙出版 出版

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漫画です。激しく狂おしい愛と死、破滅の美などというものからは遠く離れて、たいへんにのん気でほのぼのとした世界になっています。

上の画像の人魚が湖の女王、三角帽子のおじいさんがマーリン、中央の金太郎のような少年がアーサー。裏表紙では別人のようですが、この本は全体に作画が不安定というか、等身によって皆顔が変わってしまいます。
ストーリーは、アーサーが剣を抜いて王となり冒険し、間にガウェインとランスロットの活躍をはさみ、最後に姫を援け国を救い二人は結婚しました、というところで終わらせています。この大胆な改変で、読者である子供たちによりそった少年アーサーの成長ものとなりました。児童書として不倫や近親相姦など、児童の目に触れさせたくない事柄を徹底的に避けてまとめています。

漫画ですから、以下は画像を見ていくのが一番でしょう。
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